2026.02.17

キャンプで焚き火をしたいときはどうする?焚き火のやり方や必要な道具を解説

キャンプの楽しみといえば、焚き火を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。炎のゆらぎを眺めたり、薪がはぜる音を聞いたりする時間は、キャンプならではの特別感を味わえるでしょう。

本記事では、キャンプで焚き火をしたいときの基本として、必要な道具・焚き火の手順・後片付けの方法までをわかりやすく解説します。初めての方でも安全に焚き火を楽しめるようにポイントもまとめました。ぜひ参考にしてください。

キャンプでする焚き火の魅力とは

焚き火の様子

焚き火の魅力は、火そのものが「時間の過ごし方」を変えてくれる点にあります。炎を囲むだけで会話が自然とゆっくりになり、スマホから距離を置いて落ち着いた時間を作りやすくなります。

また、焚き火は暖を取るだけでなく、調理や湯沸かしにも活用できます。焚き火料理は道具がシンプルでも“それらしく”仕上がりやすく、同じメニューでも満足度が上がるのも特徴です。

 さらに、焚き火はサイトの雰囲気づくりにも役立ちます。ランタンの灯りとは違う自然な明るさが出るため、夜のキャンプをより心地よく演出できます。

ぜひ、魅力いっぱいな焚き火をキャンプで楽しんでみてください。

キャンプで焚き火をするときに必要な道具

焚き火は「火をつける」ことよりも、「安全に管理して、確実に消す」ことが重要です。必要な道具は多く見えますが、役割ごとにそろえると準備がスムーズになります。
ここでは、焚き火の基本装備を紹介します。

焚き火台

キャンプ場の多くは直火禁止のため、焚き火台は必須装備です。地面から火床を離すことで芝生や土へのダメージを減らし、安全に焚き火を楽しみやすくなります。 サイズは「何人で囲むか」「調理もするか」で選ぶと失敗しにくいです。ソロならコンパクト、ファミリーなら火床が広めのモデルが扱いやすいでしょう。

おすすめの焚き火台をもっと詳しく知りたい方は、ぜひ以下の動画もご覧ください。

焚き火シート

焚き火シートは、焚き火台の下に敷いて火の粉や灰が地面に落ちるのを防ぐアイテムです。地面の保護になるだけでなく、キャンプ場のルールとして使用が求められる場合もあります。
耐熱性のある素材を選び、焚き火台よりも一回り大きいサイズを用意すると安心です。

着火剤

初めて焚き火をするなら、着火剤を用意しておくと失敗しにくくなります。薪は太さや乾燥状態によって燃えにくいことがあるため、火種づくりをサポートしてくれる着火剤があると安心です。
固形・ジェル・天然素材など種類がありますが、扱いやすさ重視なら固形タイプが便利です。

焚き火用の薪は、広葉樹と針葉樹で燃え方が変わります。針葉樹は火がつきやすく燃え上がりやすい一方、燃焼時間は短めです。広葉樹は火が安定しやすく、長く燃えやすい傾向があります。 初心者は、最初は針葉樹で着火し、落ち着いたら広葉樹を追加する流れにすると扱いやすくなります。

手袋

焚き火では、熱い道具を触る場面が多くあります。耐熱手袋があると、薪の追加や火ばさみの補助、焚き火台の調整などが安全に行えます。軍手でも作業はできますが、熱が伝わりやすいので焚き火メインなら耐熱手袋がおすすめです。

火ばさみ

火ばさみは、薪を動かしたり炭化した薪を整えたりする道具です。手で触れない距離から作業できるため、安全面でも必須に近いアイテムといえます。
長さは30〜40cm以上あると火から距離を取りやすく、初心者でも扱いやすいでしょう。

うちわや火吹き棒

火力の調整には、うちわや火吹き棒が役立ちます。焚き火は空気が入るほど燃えやすくなるため、火が弱いときにピンポイントで空気を送れる道具があると便利です。
火吹き棒は顔を近づけずに済むため、安全性を重視する場合に向いています。

新聞紙

新聞紙は、焚き付けとして使えるほか、薪の下に敷いて火種を作る補助にもなります。着火剤が少ないときの調整にも使いやすく、軽くて持ち運びしやすいのがメリットです。
湿気ると燃えにくくなるため、袋に入れて保管しておくと安心です。

火消し壺

焚き火を終えるときは、最後まで確実に消火する必要があります。火消し壺があると、炭や熾火を安全に鎮火しやすく、翌朝まで持ち越すことも可能になります。
灰捨て場がないキャンプ場でも、持ち帰りやすくなる点がメリットです。

焚き火テーブル

焚き火のそばに道具を置くなら、焚き火テーブルがあると便利です。火ばさみ・手袋・カップなどをまとめて置けるため、立ったり座ったりの回数が減り、焚き火中の動線が整います。
耐熱性のある天板を選ぶと、火の粉が飛んでも安心感があります。

焚き火用タープ

焚き火用タープは、火の粉に強い素材(難燃・TC系など)のタープを指します。小雨や夜露を防ぎながら焚き火を楽しみたいときに役立ちます。ただし、タープ下で焚き火が許可されていないキャンプ場もあるため、設営前にルールの確認が必要です。

焚き火をする際のおすすめアイテムは、以下の動画でも確認できます。ぜひ参考にしてください。

キャンプで焚き火をする手順

キャンプで焚き火をしている人

焚き火は、勢いよく燃やすよりも「小さく始めて、安定させる」ほうが成功しやすいです。ここでは、初心者でも実践しやすい基本手順を紹介します。

1. ルール確認と焚き火場所の準備をする

まずはキャンプ場のルールを確認し、焚き火が可能な場所で行います。直火禁止の場合は焚き火台が必須で、焚き火シートの使用が条件になることもあります。
周囲に燃えやすいものがないか、風が強すぎないかもチェックして、安全な位置に焚き火台を設置します。

2. 焚き火シートを敷き、焚き火台を設置する

焚き火シートを広げ、シワが寄らないよう整えます。その上に焚き火台を置き、脚が安定しているか確認します。
地面が傾いている場合は、場所をずらすか、焚き火台の安定を優先して設置します。

3. 薪を「太さ別」に分けておく

焚き火は薪の太さで燃え方が変わるため、細い薪(焚き付け)・中くらい・太い薪に分けておくとスムーズです。
最初から太い薪に火をつけようとすると失敗しやすいので、細いものから段階的に育てるのが基本です。

4. 着火剤と焚き付けを組む

焚き火台の中央に着火剤を置き、その上や周りに細い薪や新聞紙を組みます。空気の通り道がないと燃え広がりにくいため、ぎゅうぎゅうに詰め込まないのがポイントです。
「井桁」や「ティピー」など組み方はありますが、初心者は空気が通りやすい形を意識すると成功しやすくなります。

5. 火をつけて、空気を送りながら育てる

着火剤に火をつけ、最初は触りすぎず燃え方を見守ります。火が弱い場合は、火吹き棒やうちわでゆっくり空気を送ります。
炎が安定してきたら、中くらいの薪を追加して火力を育てます。焦って太い薪を入れすぎないことが大切です。

焚き火で火をつけることに自信のない方は、ぜひ以下の動画も参考にしてみてください。

6. 薪を追加して火力を安定させる

焚き火が安定したら、必要に応じて太めの薪を追加します。薪は一気に足すより、火力を見ながら少しずつ足すほうが調整しやすくなります。
火の粉が舞いやすい場面では、薪を高い位置から落とさず、火ばさみでそっと置くようにします。

7. 焚き火中は目を離さず、安全に管理する

焚き火は、少しの風でも火の粉が飛びます。焚き火中はその場を離れず、子どもやペットがいる場合は特に距離を確保します。
手袋・火ばさみ・火消し壺など、必要な道具はすぐ手の届く位置に置いておくと安心です。

 

キャンプで焚き火を楽しんだ後の後片付け

焚き火をしている人たち

焚き火の後片付けは、「火が消えているつもり」が一番危険です。安全に撤収するためにも、確実な消火と灰の処理を徹底します。

1. 薪を追加せず、燃え尽きる方向に調整する

就寝や撤収の時間が近づいたら、薪の追加を止めて燃え尽きる方向に切り替えます。太い薪を追加すると鎮火まで時間がかかるため、早めの調整が大切です。
火力が強い場合は、薪を崩して燃焼面を減らし、落ち着かせます。

2. 熾火を火消し壺に入れて鎮火する

炎が落ち着いたら、火ばさみで熾火や炭を火消し壺に移します。火消し壺のフタを閉めて酸素を遮断し、確実に鎮火させます。
この工程は手袋を着用し、周囲に可燃物がない状態で行うと安全です。

3. キャンプ場のルールに従って灰を処理する

灰捨て場があるキャンプ場では、指定の場所に捨てます。捨てる前に熱が残っていないか確認することが大切です。
灰捨て場がない場合は、火消し壺で持ち帰るなど、場内ルールに従って処理します。

4. 焚き火台・焚き火シートを冷ましてから片付ける

焚き火台は見た目以上に熱を持ち続けます。完全に冷めてから灰を落とし、汚れを軽く拭き取って収納します。
焚き火シートも火の粉で傷んでいないか確認し、灰やゴミを落としてから畳むと次回も使いやすくなります。

キャンプで焚き火を楽しむコツ

キャンプで作ったご飯

焚き火は、道具をそろえるだけでなく「環境に合わせて楽しみ方を調整する」ことで満足度が上がります。ここでは季節や過ごし方に合わせたコツを紹介します。

安全面に十分配慮する

焚き火中は火の粉が飛ぶ前提で、燃えやすいもの(タオル・紙・ガス缶など)を近くに置かないようにします。
また、風が強い日は無理に焚き火をしない判断も大切です。可能であれば風防のある場所を選び、常に火を管理できる状態を保ちます。

夏は熱中症や虫に気をつける

夏の焚き火は雰囲気が良い反面、暑さが増して体力を消耗しやすくなります。水分補給を意識し、短時間で楽しむスタイルにすると無理がありません。
また、光や熱に虫が寄ることがあるため、虫対策(長袖・虫よけ・設営場所の工夫)も合わせて行うと快適です。

冬は寒さに気をつける

冬の焚き火は暖が取れて快適ですが、焚き火の前と背中側で体感温度が大きく変わります。防寒具は焚き火がある前提でもしっかり準備し、冷えやすい足元の対策をしておくと安心です。
また、乾燥して火の粉が飛びやすい季節でもあるため、火の粉対策(難燃素材の服、距離の確保)も意識します。

以下の動画では雪の中で焚き火をしています。ぜひ参考にしてみてください。

キャンプ飯を一緒に作ってみる

焚き火の楽しさを広げるなら、簡単なキャンプ飯を合わせるのがおすすめです。湯沸かし、焼きマシュマロ、ホットサンドなど、難しい道具がなくてもできるメニューから始めると続けやすくなります。
焚き火テーブルがあると道具の置き場ができ、調理もスムーズになります。

焚き火でご飯を楽しんでいる様子を見てみたい人は、以下の動画もおすすめです。

焚き火中に音楽をかけてみる

焚き火は、静かに過ごす時間づくりにも向いています。BGMを小さめに流すだけでも、夜の雰囲気が整いやすくなります。
ただし、キャンプ場のマナーとして音量に制限がある場合もあるため、周囲への配慮を前提に楽しみましょう。

焚き火を始める前に確認したいルールと注意点

焚き火はキャンプ場ごとにルールが異なり、同じ道具を持っていても「やっていいこと・ダメなこと」が変わります。トラブルを防ぐためにも、設営前に場内ルールを確認しておきましょう。以下のポイントを押さえておくと安心です。

直火禁止かどうかを確認する

多くのキャンプ場では直火(地面で直接火を起こすこと)が禁止されており、焚き火台の使用が必須です。直火OKのキャンプ場でも、地面へのダメージや安全面を考えると焚き火台を使うほうが安心です。

焚き火シートが必須か・サイズ条件があるかを確認する

焚き火台の下に焚き火シートの使用が求められるキャンプ場もあります。サイズ指定がある場合もあるため、「焚き火台より一回り大きいサイズ」を基本に、現地ルールに合わせて準備しましょう。

風が強い日は無理をしない

風が強い日は火の粉が舞いやすく、事故や周囲への迷惑につながります。風速が強いと感じたら焚き火は中止し、ランタンで雰囲気を楽しむなど別の過ごし方に切り替えるのがおすすめです。

周囲の可燃物・設置場所をチェックする

焚き火台の周囲に落ち葉、枯れ草、紙類、ガス缶などがあると危険です。地面が傾いている場所も転倒リスクがあるため、平らで安定した場所に設置しましょう。

焚き火がうまくいかないときの原因と対処法

焚き火は慣れないうちは失敗することもありますが、原因がわかれば立て直しは難しくありません。よくあるつまずきと対処法を知っておくと、初めてでも落ち着いて対応できます。

火がつかない・すぐ消える

薪が太すぎたり、湿っていたり、空気の通り道がないと火が育ちません。まずは細い焚き付けを増やし、薪の間に隙間ができるよう組み直します。火吹き棒でゆっくり空気を送るのも効果的です。

煙が多くて目が痛い

湿った薪や、燃えにくい薪を一気に入れると煙が増えやすくなります。よく燃えている部分に乾いた細い薪を足し、火力を上げて燃焼を安定させましょう。風上に座るだけでも体感はかなり変わります。

火の粉が舞いやすい

針葉樹は火がつきやすい反面、火の粉が出やすい傾向があります。落ち着いた焚き火を楽しみたいときは広葉樹を中心にし、薪を高い位置から落とさず静かに置くのがポイントです。

まとめ

焚き火の様子

キャンプで焚き火を楽しむためには、焚き火台や焚き火シートなどの基本装備をそろえ、手順に沿って火を育てることが大切です。特に重要なのは、焚き火を終えた後の「確実な消火」と「ルールに沿った灰の処理」です。

安全に配慮しながら、季節に合わせた工夫を取り入れることで、焚き火の時間はより快適で思い出深いものになります。まずは無理のない道具と手順で、焚き火のあるキャンプを楽しんでみてください。

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