2025.04.18
【完全版】失敗しないタープの選び方を解説!季節ごとの選び方やメンテナンス方法・注意点まで徹底
キャンプで快適なリビング空間を確保したいときに役立つのが「タープ」です。テントだけでは得られない広い日陰や雨よけを作り、家族や仲間との食事スペースをゆったりと確保することができます。
しかし数多くのタープが販売されており、形状や素材、サイズなど考慮するポイントが多いため、どれを選べばよいのか分からなくなる人も多いようです。
そこで本記事では、失敗しないタープ選びのコツを網羅的にご紹介します。季節ごとの使い方や安全面、メンテナンス方法などを掘り下げて解説するので、ぜひ参考にしてください。
タープの選び方の基本を押さえよう
キャンプにタープを導入することで、雨や紫外線からの保護だけでなく、広いリビングスペースを作れるのが最大の魅力です。
テントの中だけでは窮屈だったり、焚き火を囲む際にもう少し余裕を持ちたいときに活躍します。ここでは、タープを選ぶうえでまず知っておきたい基本的なポイントを紹介します。
タープとは?テントとの違い
タープは屋根だけの構造をもつ布製のシェルターで、テントとは違って四方を囲う壁がありません。テントの前室をリビングとして使う方法もありますが、タープを張るとより広い空間を確保できるため、キャンプサイト全体に開放感が生まれます。
テントは就寝や荷物の保管が主な役割ですが、タープは食事や休憩、交流などを楽しむ場を作るための道具として重宝します。
夏の直射日光や突然の雨をやり過ごす際にも、タープがあることで快適度が格段に向上します。
形状で変わる使用感(ヘキサ・レクタ・スクリーン・ワンタッチなど)
タープの形状にはいくつかの種類があります。
- 六角形のヘキサタープは風に強く設営が比較的簡単で、ソロや少人数にも適しています。
- 長方形または正方形のレクタタープは広い日陰を作りやすく、大人数やファミリーキャンプでの居住性に優れています。
- スクリーンタープはメッシュ壁が付いたタイプで、虫や風をある程度シャットアウトしながらもリビング感覚を保てる反面、設営に時間がかかる場合があります。
- ワンタッチタープはフレーム一体型で素早く設営でき、イベントやデイキャンプでの利用に向いていますが、やや風に弱い傾向があるため、強風時には対策を講じる必要があります。
素材・耐水圧・UVカットは選定の要
タープ選びでは素材と耐水性、遮光性も大きなポイントになります。
- ポリエステル素材:軽量で乾きやすく価格も手ごろですが、火の粉には弱い性質
- コットン・TC素材:焚き火への耐性が高く、通気性や難燃性が優れている一方で重量が増すのが難点
-
ナイロン素材:軽量かつ柔軟で携行性は高いものの、やや高価な製品が多い傾向
耐水圧は1,000〜2,000mm程度あれば通常の雨なら耐えられるものが多く、より激しい雨に備えたいなら2,000mm以上を選ぶと安心です。
UVカット性能も夏場の紫外線対策に欠かせないため、タープの製品スペックをよく確認しましょう。
人数・サイズの目安
ソロキャンプなら3m×3m前後、2人なら4m×4m前後、ファミリーやグループなら5m前後といったサイズが一つの目安です。
テーブルとチェアを複数並べるとその分リビングスペースが狭くなるため、1サイズ大きめを選ぶのがおすすめ。
イメージしやすいように伝えると、3m×3mなら小型テーブルとソロチェアを2つほど置いても比較的余裕があり、4m×4mならファミリー向けの大きめテーブルも置きやすくなります。人
数が増えるほどタープも大型化しますが、その分設営の難易度やペグ打ちの数が増える点は考慮が必要です。
【季節ごとのタープ】選び方と使い方
キャンプは季節ごとに天候や気温が大きく変わるため、同じタープでも使い方や重視すべきポイントが異なってきます。
ここでは春・秋、夏、冬の3つの季節パターンに分けてタープの選び方を紹介します。
春・秋の快適タープ活用
春と秋は天候が安定している日も多い反面、突然の雨や風が強まる場合があるため、耐水性とある程度の防風性能を持つタープを選ぶと安心です。
気温差が激しい時期でもあるため、陽射しがある昼間は通気性を重視し、夕方以降の冷え込みには周囲に風除けできるようレイアウトを工夫するのがおすすめです。
特に秋の夜間は予想以上に冷え込むことがあるので、タープ下にブランケットや小さなストーブを置くスペースを作っておくと快適に過ごせます。
夏キャンプでの日除け・通気性
夏は強い日差しや急な夕立が多いため、日除け性能と耐水性の高いタープ選びが重要になります。遮光コーティングが施されているモデルやUVカット率の高い製品を探してみると、炎天下でも比較的快適に過ごせます。
ヘキサタープを使えば通気性が確保しやすいため、熱がこもりにくく涼しく過ごせるでしょう。焚き火を検討している場合は、難燃性のあるコットンやTC素材を選ぶことで火の粉トラブルを最小限に抑えられます。設営時には木陰を活用し、極力直射日光を避ける位置を見つけることも効果的です。
冬キャンプでの防風・保温対策
雪や寒風にさらされる冬キャンプでは、風をどれだけシャットアウトできるかで快適度が変わります。スクリーンタープのように側面がメッシュやパネルで覆われるタイプを利用すると、簡易的なシェルターとして活用でき、冷たい風の侵入を多少抑えられます。
難燃性の高いTC素材などを選べば焚き火の暖を取りやすく、結露もしにくいという特徴があります。
雪中キャンプではペグダウンが難しい場合があるので、雪用ペグや雪だるまアンカーを使ってタープを固定し、倒壊のリスクを減らす工夫が必要です。
せっかく選んだタープを大切に!失敗しないタープのメンテナンスと収納
タープはキャンプギアの中でも比較的大きな生地を扱うため、使用後のケアがとても重要です。適切なお手入れを怠ると、カビや傷み、撥水性能の低下などが起こりやすくなります。
ここではタープを長く使うためのメンテナンスと収納のポイントを押さえていきます。
使用後の乾燥・清掃
キャンプから帰宅した直後にタープが濡れていた場合は、まずしっかりと乾燥させることが大切です。ポリエステルやナイロンは比較的速乾性が高いですが、コットンやTC素材は乾きにくく、カビの発生リスクが高まります。
屋外で広げて陰干しし、泥や砂が付着しているときは水をかけて軽く洗い流します。濡れたまま収納すると悪臭やカビの原因になるので、完全に乾ききる前に収納するのはさけましょう。
補修・メンテナンスキットの活用
小さな穴やほつれはリペアテープを使って早めに補修することで、ダメージの拡大を防ぐことができます。
撥水性能が落ちてきたと感じたら撥水スプレーを施し、縫い目のシームテープ部分が剥がれてきたら再テープ処理を行うなど、定期的なメンテナンスで快適さを維持できます。
タープは生地が大きく見落としがちなので、設営前や撤収時に表裏をざっと確認し、傷みそうな箇所を早めにケアすることを意識しましょう。
収納サイズと持ち運びのコツ
タープ選びでは形状や素材だけでなく、収納サイズや重量も重要な要素です。ソロキャンプで徒歩やバイク移動が多いなら、ヘキサ形状のコンパクトタープを選ぶと収納時も軽く収まりやすくなります。
大人数向けのレクタタープは収納サイズが大きく重さも増すので、車での移動が前提になることが多いです。購入前に、展開時だけでなく収納状態の寸法や重量もよく確認し、持ち運びできる範囲かどうかを確かめておくことをおすすめします。
選んだタープを安全に楽しむための悪天候対策・注意点
自然の中で楽しむキャンプでは、天候の急変がつきものです。タープを使う際は強風や落雷、火気の使用などで思わぬトラブルに遭遇する可能性があるため、しっかりと知識を身につけて対処できるよう備えておきましょう。
強風・落雷にどう備える?
タープの形状によっては風をまともに受けやすい場合があります。ヘキサタープは風を逃しやすい形状ですが、レクタタープは面積が大きくなり、強風下では煽られやすいためペグダウンやガイロープを増やす工夫が不可欠です。
落雷の可能性があるときはタープの下から離れ、車や建物へ避難するのが最善策です。雷雲が近づいているのにタープを張ったまま粘るのは非常に危険なので、早めに判断して撤収に移るようにしましょう。
焚き火や火気使用時のリスク管理
難燃性素材(TCなど)のタープでも火の粉が飛び散れば穴が開くリスクがあります。タープ下での焚き火は煙がこもりやすく一酸化炭素中毒のリスクも増えるため、換気を十分に確保できるレイアウトを心がけてください。
火気を扱うなら、タープとの距離や風向きを見極め、テントや他の荷物に燃え移らないよう注意することも重要です。焚き火台にフタができるタイプを使うと火の粉トラブルを軽減できます。
【シチュエーション別】タープの選び方
キャンプスタイルによって優先すべきタープの機能や特徴は異なります。ソロキャンプやファミリーキャンプ、グループキャンプといった状況に合わせて、適切なタープを選ぶための視点を紹介します。
ソロキャンプ向け(軽量&設営性重視)
一人で設営することを想定すると、ポールが少なく風に強いヘキサタープやワンタッチ式でパッと広げられるタイプが適しています。
荷物をできるだけ抑えたい場合は、軽量なポリエステル製やナイロン製を選ぶと持ち運びの負担を軽減できます。
バイクツーリングなら収納時のサイズが小さくなるモデルを重視し、テントや寝袋など他の装備と合わせてバッグに収まるかを確認しましょう。
ファミリー&グループ向け(居住性&安全性重視)
家族や仲間と大人数でキャンプする場合は、大きめのレクタタープやスクリーンタープを使ってリビング空間を確保すると快適度が一気に上がります。
子どもが走り回ってもぶつかりにくいレイアウトや、虫の多い季節にはメッシュ壁が付いたタープを選ぶことで安全かつ快適に過ごせます。
ポールやペグなどの付属品が一通り揃っているセット商品を選べば、初心者でも設営に悩みにくいのがメリットです。
タープの最新トレンド&差別化による選び方
タープにも新たな素材技術やデザインが続々と登場しています。ここでは、近年注目されつつあるトレンド要素やより長く愛用するための選び方のヒントを紹介します。
進化する新素材や新機能
遮光コーティングをさらに強化して日射をカットするモデルや、難燃TC素材の耐久性を高めた製品など、メーカーごとに新機能を盛り込んだタープが増えてきました。
二重構造によってタープ内の温度上昇を抑えるものも登場しており、夏の暑い時期でも比較的過ごしやすくなっています。
色や柄に関してもアースカラーやカモフラ柄といったおしゃれなバリエーションが増え、キャンプサイトの雰囲気に合わせて選ぶ楽しみが広がっています。
長期使用を見据えた選び方
タープを長く使っていくなら、メンテナンスのしやすさやパーツ交換の可否もチェックしておくと安心です。
シームテープが剥がれてきた場合でも対応できる部品や修理キットを用意しているメーカーを選べば、手入れが行き届きやすくなります。
中級者以上のこだわり派キャンパーであれば、やや高価でも素材や設計に信頼がおけるブランドを選ぶことで、結果的に長期間使い続けられるケースが多いです。
TOKYO CRAFTSのオネ タープがおすすめ
TOKYO CRAFTSの「オネ タープ」は、星形のタープ本体に一本のフレームを差し込むという独自の造形が大きな特徴です。フレームのバネ性によって生地全体を外へ押し広げるため、高さや広さを最大限に確保でき、一般的なタープには生まれがちな“もったいない空間”を大幅に解消します。
5m×5mサイズにもかかわらず、ポールがタープ下へ入り込まない構造により居住性は抜群です。さらにリップストップ生地や強度を高める縫製技術を採用しているため、長期間の使用でも破れやほつれを最小限に抑えられます。
防水性は耐水圧2,000mm以上を備え、紫外線対策としてUVカット加工も施されているので、雨天や猛暑下でも安心してくつろげる設計です。
総重量2.5kgという軽量かつコンパクトな収納形態に加え、フレーム1本とロープだけの簡単設営なので初心者にも扱いやすいのが嬉しいポイントです。
弧を描く美しいデザインによる開放感を存分に味わいたいなら、「 オネ タープ」はきっと期待を超える体験をもたらしてくれるはずです。
正しい選び方であなたに合ったタープを選ぼう
タープ選びでは形状と素材、サイズだけでなく、季節やシチュエーション、さらにはメンテナンス性や携行性といった要素まで含めて総合的に判断する必要があります。
春や秋は比較的設営しやすいですが、夏は日除けの効果が重要になり、冬は防風性や難燃性がポイントになるなど、時期によって重視すべき性能が変わります。
ソロキャンプ向けに軽量コンパクトを優先するのか、ファミリーキャンプで広々したリビング空間を求めるのかも、タープを選ぶ上で大切な視点です。
耐水圧やUVカット性能に加えて、強風時や落雷対策などの安全性にも配慮し、適切なメンテナンスをしていけば、キャンプライフをさらに快適に彩る存在としてタープを長く使い続けられるでしょう。