ヘキサタープ
【ヘキサタープの選び方】役割や張り方アレンジ・おすすめのヘキサタープをご紹介
ヘキサタープとは?
「タープ」とは、アウトドアで日差しや雨避けとして使う大きな布を指し、さまざまな種類があります。
なかでも「ヘキサタープ」は、キャンプ初心者から上級者の間で一番人気があるタープです。
初めてタープを購入しようと考えている人は、
- ヘキサタープってどんなものなの?
- 何を目安に選べばいいの?
など、多くの疑問が湧きますよね。
この記事では、タープの役割やヘキサタープを含むタープの種類、選び方を詳しく解説します。
タープの役割
タープはテントより部品が少ないため、キャンプ初心者でも日陰や雨避けスペースを手軽に設営できます。
ポールやロープで張り方をアレンジすれば、屋根や目隠し用の壁などを簡単に作れるのが魅力です。
また、テント前にタープを張ると、リビングスペースや荷物・靴などの置き場所として活用できて便利です。
タープの種類
一般的なタープはヘキサタープを含めると5種類あり、それぞれ特徴が異なります。
レクタタープ(スクエアタープ)
生地部分は正方形や長方形で、2本のメインポールと4本のサブポールで設営する非自立式のタープです。居住面積が広く開放感があるので、大人数での使用に向いています。
ヘキサタープ
キャンパーに一番人気のヘキサタープ。生地部分が六角形(ヘキサゴン)のタープで、2本のポールとロープで張ります。
ポールの数を変えたりロープの張り方を変えたりすれば、さまざまな屋根の形状にアレンジできるのも魅力です。張ったときのフォルムが美しいのも人気の理由でしょう。
ウイングタープ
生地部分がひし形で、2本のポールで立てる小さなタープです。ポールとロープを使って自在に形を変えられます。面積が小さく軽量で、コンパクトになるためソロキャンプ向きです。
スクリーンタープ
テントと同じように「壁に囲まれた」形状のタープです。ナイロンやメッシュで四方を囲んでいるため、虫除け・風除け・目隠しになります。中にマットを敷けば昼寝などにも最適ですが、開放感に欠けるのが難点です。
ワンタッチタープ
イベント・運動会・BBQなどでよく見かける、ワンタッチで設営できる簡易タープです。4本の足で自立しますが、強度を高めるならロープで補強しましょう。
ヘキサタープの選び方
ヘキサタープはキャンパーの間で一番人気があるため、さまざまなメーカーから販売されています。そのため、いざ買おうと思っても、何を基準にして選んでいいのか迷ってしまうでしょう。
ここからは、ヘキサタープを選ぶ時のポイントを解説します。なんとなく雰囲気だけで選ばないで、以下のポイントを注視してください。
選び方①サイズは使用人数に合わせて選ぶと◎
まずイメージしたいのが、「何人で使用するのか?」ということ。
ソロキャンプなら、コンパクトに畳めて軽量なものが向いていますが、ファミリーやグループの場合は、参加人数全員が「タープの下に椅子を置いて座れる広さ」を作れるかで考えましょう。
※目安:4人で450×450cmが一般的ですが、テーブルや椅子などを置くことも考えて、人数+1人くらいの「少し大きめ」を選んだほうが快適に過ごすことができます。
選び方②生地性能にも着目すべき
ヘキサタープは、生地の性能もチェックしてください。
-コットン・TC素材は焚き火を楽しむ人におすすめ
BBQや焚き火を楽しみたい人は、「火に強く燃えにくい素材」を選びましょう。
ポリエステル素材などの燃えやすい材質は、火の粉が飛んだときに穴が空いたり、燃え広がる可能性があり危険です。
【コットン素材の特徴】
吸湿性・通気性・吸水性に富み、焚き火の火の粉に強いというメリットがあります。ただし、重量があり生地に汚れが付くと落としにくいので、汚れが目立たない濃い色を選びましょう。
【TC素材の特徴】
テクニカルコットン素材の略でコットンとポリエステルの混合素材です。
TC素材は、コットンの「燃えにくさ」、ポリエステルの「速乾性・耐水性」の両方を持っているのがメリット。TCタープはポリエステル素材のタープより重量がありますが、コットン素材よりも軽量です。
-UVカット率が高いものだと夏の日差しにも負けない
日焼けが気になる人はUVカット効果が高いものがおすすめです。「UVカット加工あり」の表記がある製品を選んでください。
より強力に紫外線をカット・目に見える光(可視光線)をブロック・光による暑さも減らしたい場合は、「遮光技術」を施した遮光タープもあります。
-耐水圧もチェックしよう
耐水圧を確認するのも大切です。耐水圧とは、生地がどれくらいの水圧まで耐えられるかを数値化したもの。
夏のアウトドアは、突然天候が変化して雨に見舞われることもしばしばあります。
雨からしっかり守ってくれる耐水圧の高いものを選びましょう。目安としては、耐水圧1,500mmのものがおすすめです。
選び方③重量・携帯性を確認
ヘキサタープは、重量や携帯性も大切。ファミリーやグループなど、人手があり車で行くキャンプでは、重さは気にならないかもしれません。
しかし、駐車場から距離のあるキャンプ場やバイク、自転車、ソロキャンパーは、軽量さや携帯性が重要です。製品の「重量の表記」や「収納時のサイズ」を確認しましょう。
選び方④デザイン・カラーはサイトの雰囲気に合うものを
ヘキサタープは面積があるため目立ちます。サイト全体の雰囲気はタープ・テント・小物と同じテイストや統一されたカラーでまとめるほうがおしゃれに見えます。
【アースカラーで落ち着いた雰囲気】
キャンプサイトで使うギアを、アースカラー(茶・カーキ・ベージュ・生成りなど)でまとめると、自然環境に馴染む落ち着いた雰囲気になります。明るい雰囲気にしたいなら、タープの色はベージュや生成りがおすすめです。
【クールで無骨な男っぽい雰囲気】
無骨な男っぽい雰囲気のサイトにするなら、ミリタリーカラー(グレー・カーキ・黒・コヨーテブラウン・迷彩など)がいいでしょう。タープはダークなカーキや黒を選ぶと、サイト全体がクールに引き締まってみえます。
【おしゃれな女性らしい雰囲気】
おしゃれ度の高いサイトを目指すなら「オールホワイト」がおすすめです。テントやタープなどの大物はもちろん、椅子・テーブルなどの小物も白やアイボリーでまとめるとおしゃれです。
【都会的でクールな雰囲気】
都会的でクールな雰囲気にまとめるなら「オールブラックやグレー」もおすすめ。テント・タープ・椅子・テーブルなどを黒でまとめ、小物などをステンレスなどメタルにするとスタイリッシュなサイトになります。
【ポップで楽しい雰囲気】
ポップで楽しいサイトにするなら、カラフルで明るいカラーのテントやタープを選びましょう。色数を使い過ぎるとガチャガチャして落ち着かないので、大物は2〜3色までに抑え、小物やガーランドなどで遊ぶのがおすすめです。
ヘキサタープの張り方
ヘキサタープは、ポールやロープの使い方次第でさまざまな張り方ができるのが魅力です。基本的な設営方法をご紹介します。
基本的な設営方法
ヘキサタープは自由な張り方を楽しめますが、初めての人はまず基本的な形を覚えておくといいでしょう。
- タープを地面に広げる
- ペグの位置を決めてペグダウンする
- ロープをペグに通してポールを立てる
- 自在金具を使い張り具合を調整する
- 最後にサイドロープをペグダウンして完了
初心者でも簡単にできて「仕上がりがかっこいい!」と評判のアレンジ方法は、以下の3種類になります。
アレンジ①ポール6本で大屋根アレンジ
「6本張り」とは、ヘキサタープの6つの角すべてにポールを立てて、タープをピンと張る方法です。つまり、「六角形屋根」を作るので、タープの生地の広さを最大にいかせます。
天井部分だけで遮るものがなく、開放感は抜群!設営も簡単にできます。タープ下も広々しているため、人数が多くても窮屈感がありません。
またタープが高い部分にあるので、焚き火台やBBQコンロを使用することもできるでしょう。
アレンジ②テントと合わせる小川張り
キャンパーなら一度はやってみたいという憧れの設営方法が小川張りです。
テントの老舗メーカー「Ogawa」を引き継ぐキャンパルジャパン社がテントとタープの連結を紹介して以来、キャンパーの間で「小川張り」と呼ばれるようになりました。
小川張りは、タープの下にテントを設置する(全体ではなく、入り口〜半分くらいまでの部分)方法で、突然の雨でも濡れずにタープとテントの間を自由に移動できます。雨キャンプのおすすめアイテム記事も合わせてご覧ください。
アレンジ③プライベート空間を確保!片側たれ下げスタイル
6本張りのように全方向にオープンな状態は「開放感があり過ぎて落ち着かない」「もっとプライベート空間感が欲しい」という人は、片側たれ下げスタイルがおすすめです。
ポール4本を使い4つの角は立て、残り2つの角はポールを使わずに直接地面にペグダウンすると、その部分が「壁」となり目隠しになります。
TOKYO CRAFTSのヘキサタープ「マカオンTC」
マカオンTCは、2〜4人での使用に最適な4×4mサイズのヘキサタープです。
風合いがよく耐久性・通気性があり、一般的なポリエステルタープよりも「陰が濃い」TC素材を使用しているので、夏場も快適に過ごせます。
ロープには三角の自在(ロープの長さを調節する金具)付きなので、初心者でもきれいに張れるでしょう。
タープ生地はグレー、ロープや別売りのポールはブラックなので、スタイリッシュな雰囲気になります。
アルミタープポール240-280
マカオンTCを張るときに必要なのが、アルミタープポールです。軽量ながら高強度のアルミ素材なので安心。
240〜280cmで高さが変えられる伸縮性で、一番太い径は直径40mm。メインポールとして活躍します。
伸縮性で組み立てる手間も不要。引き延ばすだけなので設営も撤収も簡単です。
初心者にもおすすめのヘキサタープは1つ持っていると便利!
キャンプのときに、くつろぎスペースを作ってくれるヘキサタープ。初心者でも設営・撤収できるので、1つ持っているととても重宝します。
今回ご紹介した選び方のポイントに注意しつつ、自分のキャンプスタイルにぴったりのヘキサタープを選んでくださいね。