ULキャンプギア(ウルトラライト)
装備を減らして楽しさを増やす!ULキャンプの魅力や選び方・おすすめギアを紹介
UL(ウルトラライト)キャンプギアとは?
近年注目されているUL(ウルトラライト)キャンプ。
UL(ウルトラライト)は、その名の通り「超軽量」という意味です。ULキャンプとは必要最低限の荷物で楽しむことをコンセプトとした、新しいタイプのキャンプで、アメリカのハイキングカルチャーから始まったといわれています。
そんなULキャンプで使用される「ULキャンプギア」とは、超軽量・コンパクトでありながらも、ハイレベルな機能を持っているギアのことです。
通常のキャンプでは、テント・寝袋・焚き火台・クッキング用品など、荷物が多くなりがちで、重量も増えます。
ULキャンプでは、まず自分のキャンプスタイルに合った必要最低限のアイテムをリストアップし、それらを「超軽量かつハイレベルなULキャンプギア」で揃えることが基本。
そのため身軽になり、自由に大自然を満喫できるキャンプを楽しめるのです。
しかし、「ULキャンプを始めたい」と思っても、初めての場合どのようなギアを選んでいいのか迷いますよね。
この記事では、ULキャンプを始めたいけど、ギア選びに迷っているという人に向けて、ULキャンプギアのメリットや選び方、注意点、おすすめのギアなどを紹介します。
魅力①軽量で持ち運びが簡単
各メーカーから販売されているULキャンプギアは、基本的に軽量で収納時にはコンパクトになるものばかり。
たとえば、テントや寝袋のように通常は大きい製品でも、ULキャンプを意識して作られたものは、持ち運びが簡単にできるように収納時は小さくなるので、徒歩や自転車、バイクなどでの移動にもぴったりです。
魅力②設営・撤収が早い
ULキャンプは、余計なものは持たずに極力荷物を少なくするのが基本。そのため、移動、設営、撤収のすべてが簡単にできる点も魅力です。
そして、各メーカーからリリースされているULキャンプギア自体、軽量化するためにシンプルな構造の製品が多く、取り扱いに時間がかからず設営も撤収もスピーディーにできるようになっています。
魅力③災害時にも役立つ
ULキャンプギアは、アウトドアで使うための道具としてだけではありません。
軽量で衣・食・住をまかなえる高機能なキャンプギアなので、災害時の備えとしても有用です。地震・台風ほかさまざま自然災害に見舞われた際、非常用の持ち出し袋よりも役立ってくれるでしょう。
普段は趣味のアウトドアの道具でも、いざというときには身体や命を守ってくれる頼もしいギアになってくれるのです。
ULキャンプギアの選び方
UL(ウルトラライト)キャンプを始めるには、それに適したギアを揃えることが第一歩です。
ULキャンプでは「水・食料・燃料などの消耗品を除いたギアの重さ(ベースウェイト)が4.5kg以下になる装備」をするのが基本。
まず、使用頻度の低いギアを除外し、必ず必要なテントや寝袋などのギアは軽量なものを選ぶことが大切です。
ここでは、ULキャンプギアを選ぶ際の重要なポイントを紹介します。
選び方①軽いだけではNG!耐久性も考慮したい
ULキャンプで必須のギアは、できるだけ軽量な製品を選びたいものです。しかし、ただ「軽さ」だけを重視して選んではいけません。軽いギアは、ときとして耐久性に欠けることがあります。
耐久性・強度・機能や自分のキャンプスタイルに合っているかどうかなど、さまざまな観点から考えて、ふさわしいギアを慎重に選んでください。
選び方②本当に必要なものだけを厳選
ULキャンプギアを選ぶときに心がけたいのは「本当に必要な装備だけを厳選する」ことです。
- これは持っていかないと不安だな……
- これは持って行ったほうが便利かも……
と、あれこれ増やさないようにしましょう。
これまでキャンプ経験があり、自分のキャンプギアを持っている人は、一度すべて床に並べてみてください。もしその中に「年に1〜2度しか使用していないもの」があったら、それはULキャンプには必要ありません。
基本的には、ギアを入れるバックパック、テントかシェルター、寝袋、マット、ランタン、クッカーなどの調理器具・食料などが最低限必要。
それに「自分にとっては必須アイテム」になるもの(例えば、「山の写真を撮るので一眼レフカメラは外せない」など)をチョイスしましょう。
「これあったほうが便利だな」というギアでも、ちょっと不便だけどなければないで大丈夫なものは、全部除外してください。
選び方③キャンプスタイルに合わせてアイテムを決める
ULキャンプギアは、「どんなキャンプをするか」キャンプスタイルによっても異なってきます。
自然の中で自分のキャンプベースを作って、コーヒーを飲んだり本を読んだり焚き火を眺めたりなど、まったりと過ごす時間を楽しむキャンプ。
バックパックを背負いロングトレイルを歩き、景色を楽しむ登山キャンプ。泊まることはせず、釣りだけを楽しむ日帰りデイキャンプ。人によって、ULキャンプスタイルはさまざまです。
釣りが目的のデイキャンプなら、寝袋やマットは不要ですが、その代わり釣り道具が必須です。ロングトレイルを楽しむなら、あれこれ料理はせず最低限の食事を作れる小鍋でいい……など、必要なギアは異なってきます。
まずは、キャンプスタイルを決めて、そこで「最低限何が必要か」をリストアップしてください。
選び方④多機能ギアは重宝する
ULキャンプギアはできるだけ数を少なくしたいため、1つのギアで複数の役目を果たしてくれるような多機能ギアが重宝します。
たとえばコンパクトで軽量な焚き火台でも、そのままゴトクなどを置けば焚き火料理器具になるもの、折りたたみチェアだけど収納ボックスにもなるもの、LEDランタンだけどモバイルバッテリーやエアマットなどの空気入れとしても使えるものなど、1つでさまざまな使い方ができるギアがおすすめです。
ULキャンプギアの注意点
前項まででご説明してきたように、UL(ウルトラライト)キャンプを楽しむには、できるだけ必要最低限のギアだけに絞ってベースウエイトをできるだけ減らすことが重要です。
しかし、ギアを軽く少なくし過ぎることで不自由や不便を感じるだけではなく、ときには危険性が伴うということも覚えておいてください。
ULキャンプギアを選択する際に、考慮したい注意点を解説します。
注意点①装備不足のリスクがある
ULキャンプギアを選択する際「できるだけ軽く少なく」にこだわるあまりに、装備不足になってしまうこともあります。
たとえば、気温の低い山で宿泊する際、軽い寝袋だけでマットを持っていくことをやめてしまったので、地面からの冷気で寒くて眠れなかったというケースもあります。
前もって、自分がULキャンプで訪れたり宿泊したりする環境や天候などの情報をよく調べてから、体を守ることも考えてマストアイテムを決め、装備不足にならないように注意してください。
注意点②防寒・防風対策が十分か考慮する必要がある
テントやタープなどは、設営が簡単なシンプル構造の製品は軽量でULキャンプ向きではありますが、防寒・防風対策がされているかを確認することも重要です。
テントを購入する際は、強風に強い設計(風を受け流す形状になっているかなど)になっているか・テントの裾にスカート(※)が付いているかなどもチェックしてください。
テントは、軽量なシングルウォールが魅力ですが、寒さや風を考慮するなら、ダブルウォールテントがおすすめです。
※スカート:テントのフライトシートの四方に付いているカーテン状の生地で、冬場はテント内に入り込む冷たい隙間風を防ぎ、夏場は虫の侵入を防ぐ働きをする
注意点③テントやタープなどの主要ギアは強度の高い素材にする
アウトドア環境で宿泊するときは、テント・シェルター・タープなど「居住地」となるギア選びは重要です。
「軽さ」だけで選んでしまうと、風に飛ばされやすかったり破れやすかったりなどのリスクもあります。
雨風や強い太陽光に耐えられる、強度の高い素材で作られたギアを選びましょう。
TOKYO CRAFTSの軽量ギア
「言語化できない満足感を」がコンセプトの日本発のオリジナルキャンプギアブランド、TOKYO CRAFTS。
実用性・機能性の高さだけではなく、唯一無二を誇るスタイリッシュなデザイン性の高さも評判です。
そんなTOKYO CRAFTSから、UL(ウルトラライト)キャンプ向きの軽量ギアをご紹介します。
マクライトチタン
マクライトチタンは、軽量なチタン素材を用いた、火床部分が広い組み立て式の焚き火台です。組み立てが簡単で、ゴトクの高さを3段に調節できるため焚き火との距離を調節することが可能です。
焼き・炊き・揚げ・炒め・煮込み・など、さまざまな調理も作ることができます。
撤収時は横幅が狭いスリムなコンパクトな形状になり、バックパックの中に簡単に入るのも魅力です。
▼口コミ
マクライトチタン 大きいのに軽い。歪みにくくて錆びに強い。風にも強く、風防要らず。五徳も二段階あり。組み立ても簡単。最高の焚き火台だと思います。徒歩キャンでも充分許容範囲内です!ありがとうございます!
ダイヤフォートライト
軽量でありながら強度や耐久性の高いナイロンリップストップ素材で、防水性能の高いシリコンコーティングを施した、オールシーズン対応のソロ用シェルターテントです。
前方の居住空間は広く、後方はコットを置くだけの空間があります。巻き上げ可能なスカートも付属しており、冷気対策も万全です。
収納時はコンパクトになり、バイクへの積載やボックスに収めるのも楽にできます。
ジカテーブル
A4サイズよりも横幅が10cm長いコンパクトな折りたたみ式テーブルです。
天板は黒アルマイト加工を施したアルミ素材で、全面に丸いパンチング加工をほどこし、足を樹脂にすることで極限まで軽量化しています。
組み立て式で、足を開いて天板本体を開くだけで簡単にセッティング可能。収納時は脚も天板も折り畳んで、コンパクトな長方形になるので持ち歩きも簡単にできるでしょう。
▼口コミ
大満足 持ち運びも組み立ても楽です。安定感があり使いやすいです。コサイドテーブルとの組み合わせでも使ってます。
軽さと快適さのバランスを極めたULキャンプライフを……!
UL(ウルトラライト)キャンプは、荷物がコンパクトで軽い分、フットワークが軽快になる点が魅力です。
バックパックに必要なギアを全て詰め込んで背負い、思いのまま好きな場所に移動できます。
しかし、今回ご紹介したように「軽量」だけでギアを選ぶと現地についてから困ってしまうこともあるでしょう。
ギアの「数」は必要最低限に絞りながらも、快適さや自分の体を守ってくれる高性能な製品を選んでくださいね。