キャンプ(アウトドア)用ナイフ
キャンプ用ナイフの魅力とは?選び方や持ち運ぶ際の注意点も
携帯性に優れ、屋外へ持ち運べるキャンプ用ナイフ。キャンプだけでなく、登山や釣りなど、さまざまなアウトドアアクティビティで活躍します。
キャンプ用ナイフは、製品ごとに刃の構造や収納方法に違いがあり、どれを選べばよいか分からない方も多いのではないでしょうか。
この記事では、キャンプ用ナイフの魅力や選び方、持ち運ぶ際の注意点などを詳しく解説します。さらに、おすすめのキャンプ用ナイフと一緒に使いたいアイテムも紹介します。
身軽にカッコよくアウトドアを楽しみたい方は、ぜひ参考にしてください。
キャンプ用ナイフとは?
キャンプ用ナイフとは、ケガの危険性のある刃の部分を収納して、安全に持ち運べるナイフのことです。
主な用途として、
- 調理
- バトニング(薪割り)
- ブッシュクラフト
などが挙げられます。
バトニングとは、ナイフを薪にあて、別の薪やハンマーでナイフを叩いて薪を割る方法です。斧や鉈などの大きな道具を使わずに、キャンプ用ナイフ1本で薪割りができます。
ブッシュクラフトとは、落ちている枝や葉など、自然のアイテムを使った生活術です。ブッシュクラフトの中でも、キャンプ用ナイフを使うテクニックには、焚き付け用の「フェザースティック」や「箸」、「ペグ」作りがあります。
キャンプ用ナイフは、安全に持ち歩けて、調理や焚き火周りなど、さまざまな用途で使えるアイテムです。
キャンプ用ナイフを選ぶときのポイント
キャンプ用ナイフを選ぶには、何に使うか用途をしっかり決める必要があります。
用途が決まったら、それに合わせて、
- ナイフの種類
- 刃の素材
- 刃の形状
- グリップの素材
の4つのポイントを押さえてナイフを選びましょう。
各ポイントを、詳しく解説していきます。
ポイント①ナイフの種類は主に3種類!
キャンプ用ナイフの種類は、
- シースナイフ
- フォールディングナイフ
- マルチツールナイフ
の3つに分類されます。
-初心者におすすめの幅広く使える「シースナイフ」
最初の一本として初心者におすすめなのが、用途の広い「シースナイフ」です。シースナイフは、刃(ブレード)を付属のシース(鞘・さや)に収納するナイフです。
刃の折りたたみはできませんが、その分強度が高く、バトニングにも適しています。
バトニングに使用するなら刃渡り10〜15cmで、刃厚が3.5mm以上のナイフを選びましょう。
さらに、「タング」の構造にも着目する必要があります。タングとは、グリップ(持ち手)部分に隠れている刃のことです。
中でも「フルタング」と呼ばれる、グリップ全体に刃が内蔵した構造のナイフは、頑丈でバトニングに適しています。
-料理メインなら折りたたみ可能な「フォールディングナイフ」がおすすめ
料理など繊細な作業がメインなら、折りたためる「フォールディングナイフ」が使いやすいでしょう。
フォールディングナイフは、刃を折りたたんで持ち手部分に収納でき、コンパクトかつ安全に持ち運べます。
また、シースナイフに比べて刃厚が薄いため、野菜や肉を切る細かい作業に向いています。構造上、耐久性には劣り、バトニングなどの強い力が加わる作業には適しません。
-サブナイフとして持っておきたい「マルチツールナイフ」
十徳ナイフや万能ツールナイフとも呼ばれる「マルチツールナイフ」。ナイフのほかに、栓抜き・缶切り・ハサミ・ノコギリなどの便利な道具が付いた、多機能ナイフです。
マルチツールナイフは、サブナイフとして所持しておくと、アウトドアのさまざまなシーンで活躍します。
ポイント②刃の素材も知っておきたい
キャンプ用ナイフの刃の素材には、「ステンレス」か「カーボン」が使われます。素材によって使い勝手が異なるので、好みの素材を選びましょう。
-錆びにくく耐久性が高い「ステンレス製」
ステンレス素材の刃は、切れ味はカーボン製と比べてやや劣りますが、刃こぼれしにくい耐久性の高さが魅力です。
また、耐食性に優れ錆びにくいのも特徴。使用後は、水洗いして乾燥させるだけで特別な手入れが必要ありません。
ステンレスは、扱いやすいという点で初心者におすすめの素材です。
-切れ味が抜群!調理におすすめの「カーボン製」
ステンレスよりも硬度が高いカーボン素材の刃は、切れ味の良さが魅力です。しかし、硬い分、刃こぼれしやすい素材ともいえます。
砥石で研ぐことによって鋭い切れ味に戻りますが、錆びやすいため使用後はしっかり乾燥させて、油を塗るなどの手入れが必要です。
カーボン製ナイフは、道具を丁寧に手入れする余裕がある、ベテランキャンパー向けといえるでしょう。
ポイント③刃のグラインドは「スカンジグラインド」がおすすめ
キャンプ用ナイフの「グラインド」とは、刃がどのように削られているかを表す言葉で、刃の断面形状を見て判断します。
グラインドは、
- ホロー
- フルフラット
- フラット
- スカンジ
- コンベックス
- チゼル
の6つに分類されます。
「ホロ―」・「フルフラット」・「フラット」の3種類は、刃先が細く切れ味がいいので、料理など細かい作業向きです。刃先が細い分、耐久性は劣るので、バトニングには適しません。
「スカンジ」・「コンベックス」・「チゼル」の3種は、刃厚があり強度が高いので、バトニングに適しています。中でも「スカンジ」は研ぎ直しがしやすく、初心者におすすめのグラインドです。
ポイント④グリップは滑りにくく持ちやすい樹脂素材を選ぼう
キャンプ用ナイフは、グリップ(持ち手)が滑りやすいと、ケガの危険性が高くなります。特にナイフの扱いに慣れていない初心者は、安全性を考慮して、滑りにくく持ちやすいグリップのナイフを選びましょう。
キャンプ用ナイフのグリップは、主に「木材」か「樹脂」が使われます。
木製グリップは、見た目が美しく温かみのある手触りが魅力です。その反面、滑りやすいため、使用の際は注意が必要です。
フィット感ある握り心地の樹脂製グリップは、滑りにくいのでナイフ初心者に適しています。
次に、グリップの形状にも着目しましょう。グリップに指を掛けられる部分や手の形に合わせたカーブが施された製品は、握りやすいのでおすすめです。
キャンプ用ナイフを持ち歩くときの注意点
キャンプ用ナイフを持ち歩く際は、気を付けないと法に触れる可能性があります。法律違反にならないよう、以下の注意点をしっかり確認しておきましょう。
注意点①銃刀法・軽犯罪法に触れる可能性がある
日本の法律では、正当な理由なく刃物を持ち歩くことが禁止されています。刃渡り6cm以上のナイフでは「銃刀法」、6cm未満なら「軽犯罪法」に抵触します。
もちろんキャンプは正当な理由に該当するので、ナイフを持っていくことに何ら問題ありません。しかし「何かに使えそう」と普段からナイフを持ち歩くと、法に触れることになります。
さらに、持ち運び方にも注意が必要です。ナイフは「すぐ取り出せる状態」での持ち運びは禁止されています。必ずケースにしまい、他の調理器具と一緒にキャンプ場まで持ち運びましょう。
注意点②車内に置きっぱなしにしない
キャンプから帰った後も、車にキャンプ道具を積みっぱなしの人は多いのではないでしょうか。
車内に置いた道具の中に、キャンプ用ナイフが含まれていると、法に抵触する恐れがあります。特にダッシュボードのグローブボックスに入れておくと、すぐ取り出せる状態と見なされます。
職務質問や検問の際にナイフが見つかって、検挙された事例も多いので注意が必要です。キャンプから帰宅したら、面倒でも車内に置いたままにせず、必ず自宅で保管しましょう。
【TOKYO CRAFTSのアウトドアナイフ】デルタターロンと
合わせて使うと便利なアイテム
TOKYO CRAFTSのキャンプ用ナイフ「デルタターロン」は、オールラウンドに使えるシースナイフです。刃渡り約12.5cm、刃厚3.5cmのフルタング構造、さらに強度が高く研ぎやすいスカンジグラインドで、バトニングも難なくこなします。
また、調理がしやすいように、グリップや刃にはさまざまな工夫が施されています。
刃は耐久性が高く手入れが簡単なステンレス素材、グリップは滑りにくい「G10」樹脂素材を採用。初心者でも使いやすいキャンプ用ナイフです。
ここからは、TOKYO CRAFTSのアウトドアナイフ「デルタターロン」と合わせて使いたいアイテムを紹介します。
ジカマナイタ
脚付きまな板の「ジカマナイタ」は、脚を外せば通常のまな板として2WAYで使えます。まな板部分には、風合いのよいアカシア素材を採用。まな板としてはもちろん、ミニテーブルや食器としても使うのもおすすめです。
折りたたんでまな板に収納できる脚部分は「ジカテーブル」と共有できるモジュール設計です。まな板部分をジカテーブルの天板と交換できるので、荷物を減らしたミニマムなキャンプを実現します。
ジカテーブル
ジカマナイタと脚部分が共有できる「ジカテーブル」は、ソロキャンプにぴったりのキャンプテーブルです。
ミニテーブルは横幅が短いと、使いにくさを感じます。ジカテーブルの横幅は、余裕を持って使える39cm。しかも収納時はバックパックにすっぽり収まる絶妙なサイズ感です。
天板素材にはステンレスを採用し、バーナーや熱い鍋も直接置くことが可能です。
天板にはパンチング加工を施し、脚部に樹脂素材を採用することで、500gを切る軽量化に成功しました。オートキャンプだけでなく、徒歩キャンプやツーリングキャンプ、登山にもおすすめです。
コードユニット
単体では、ミニテーブルや収納棚として使えるコードユニット。縦や横に連結したり、2段に重ねたりすることで、使い方の幅がグッと広がります。
焚き火台を複数のコードユニットで囲めば、囲炉裏テーブルとして活躍します。
さらにほかの互換性のあるアイテム(マルチバッグ・バケットシェルフメッシュ)との組み合わせも可能で、使い方のバリエーションは無限大に広がります。
フロートケース
「フロートケース」は、キャンプの細々とした道具の収納に役立つオーガナイザーです。持ち運びやすいコンパクトサイズで、フレーム付きのため、好きなところに持ち運んで地面に直置き可能です。
調味料やキャンプ用ナイフなど、調理器具を入れるのに適しているので、炊事場や焚き火周りなどに持ち運んで使えます。
バケットシェルフメッシュ
「バケットシェルフメッシュ」も調理道具の収納におすすめです。収納部分は通気性のよいメッシュ生地を採用し、汚れたら水洗いも可能。ハード素材に比べて、生地に緩みがあるため、収納力に優れている点も魅力です。
同製品を2段重ねての使用も可能。さらにコードユニットと互換性があり、さまざまな組み合わせで使えます。
キャンプ用ナイフは一つ持っておくと便利!用途に合わせて自分好みのナイフを見つけよう!
料理や薪割り、ブッシュクラフトなど、さまざまな用途で使えるキャンプ用ナイフ。包丁や斧などの道具を持っていかなくとも、身軽にキャンプできるのが魅力です。
使用用途によって、選ぶべきキャンプ用ナイフは変わります。ぜひ自分の使い方に最も適したキャンプ用ナイフを選んで、スマートにキャンプを楽しんでくださいね。