軽量テント
軽量テントのメリットとは?選び方やおすすめ製品を紹介
軽量テントのメリット
軽量テントとは、特に「軽さ」を重視したテントです。元々は登山のテント泊など、過酷な環境で行動する登山家向けに開発されました。
メーカーや製品にもよりますが、おおむね1kg以下のものが多く、軽さだけでなく耐久性や防水性にもこだわっています。
最近では、登山家や経験豊富なアウトドアマンなど上級者用だけではなく、ソロ・グループ・ファミリーなど一般向けのモデルも増えています。
軽量テントユーザーの増加に伴い、多くのアウトドアメーカーから軽量テントが多数販売されています。
そこで、「軽いテントが欲しい」と探している人に向けて、軽量テントのメリット・選び方のポイント・おすすめ製品をご紹介します。
ぜひ参考にして、自分のイメージにぴったりな軽量テントを見つけてくださいね。
メリット①持ち運びがしやすい
そもそも軽量テントは、できるだけ荷物を軽くしたいソロキャンパー・バイクや自転車で移動するツーリングキャンパー・縦走登山をするキャンパー・「釣りが目的」などほかの道具も多いキャンパーを想定して作られています。
そのため、できるだけ重量を軽くし使用しないときはコンパクトにまとめられる構造になっているのが特徴。軽量でコンパクトなので持ち運びがしやすく、保管も楽です。
メリット②比較的設営が簡単なテントが多い
ソロキャンプや登山キャンプなどのとき、重い荷物を背負ってやっと目的地に到着したのに、テントの設営に時間がかかるのはつらいものです。
また、夕方になり周囲が暗い中で設営&撤収することもあるので、複雑な構造のテントだと扱いも大変。
軽量テントはメーカーにもよりますが、ポールなどのパーツが少なく、比較的簡単に設営できるモデルが多く揃っています。
メリット③雨風に強い
軽量テントは、本格的な縦走登山などで使用するものだけではなく、ピクニックやデイキャンプで使用できるお手軽なものまで、幅広い種類が各メーカーからリリースされています。
しかし、もともと軽量テントは本格的な登山やツーリングなどで使用することを想定されて作られているものです。
耐水圧の高いナイロン素材が使用され、強風でも吹き飛ばされない耐風性のある構造の製品が多く見られます。
軽量テントの選び方
軽量テントを選ぶ際は、軽さだけでなく、使用されている素材・最適なサイズ・構造・機能も確認しましょう。
選び方①軽量テントに使われている素材
キャンプ用テントはさまざま素材が使用されていますが、登山用の軽量テントには、軽量なポリエステルやナイロンが使用されています。
-ポリエステル
ポリエステルは「ポリエチレンテレフタレート(PET)」という樹脂の糸で織った生地で、最もスタンダードな素材として使用されています。
ほかのテント素材と比べると、以下の特徴があります。
- 紫外線に強く劣化しにくい
- 吸水性が低く、水を吸い込みにくい
- 速乾性がある
- カビが発生しにくい
- 濡れても重量がさほど変わらない
- 軽量
- 比較的リーズナブル
ただし、火や熱に弱く、焚き火からテントに火の粉が飛ぶと穴が空いてしまうために、すぐそばで焚き火をするのは避けましょう。
-ナイロン
ナイロンはポリエステルよりもさらに軽量で柔軟性に富んでいます。山岳用の軽量テントやテントのインナー部分に使用されることも多い素材です。
ナイロン素材の特徴は以下です。
- 引っ張り強度や耐久性が高い
- キズや衝撃にも破れにくい
- 耐水性が高い
- 濡れても速乾性がある
ただし、耐久性・防水性が高い分だけ価格も高価になります。また、高熱に対しては極端に弱いため、取り扱いには注意してください。
選び方②サイズは使用人数+1人を選ぶ
ソロテントの場合、「1人用」だと中に荷物を置くと窮屈になることがよくあります。
テント内でくつろぎたい場合は、テントのサイズは「使用人数+1人分」を選ぶと良いでしょう。(例:2人なら3〜4人用のテントを選択)
ただし、大きくなればなるほど重量も増します。何kgまでなら自分が許容できるのかも考えて選ぶ必要があります。
選び方③「シングルウォール」と「ダブルウォール」から決める
軽量テントの構造は、シングルウォールとダブルウォールの2種類があります。
シングルウォールはその名のとおり「1枚の壁」で構成されるテントです。
テント生地が1枚のため、設営も簡単かつスピーディーで軽量。撤収も簡単でコンパクトに収納できます。
ただし生地1枚だけで、外側の冷えた空気と内側の暖かい空気を隔てるために、換気に気を付けないと内側に結露が発生しやすくなるのがデメリットです。
シングルウォールに対して、「2枚の壁」で構成されるのがダブルウォールです。
シングルウォールのテントに防水シートをかける二重構造です。壁が2枚なので雨風に強く、結露もしにくいのがメリットです。
内側と外側の間に空間を作って張れば、テント内に入れたくない靴やリュックなどを置く場所が作れます。ただし、生地が2枚になるのでその分重量が増してしまうのが難点です。
選び方④耐水性や通気性も確認
軽量テントを選ぶときには、重量だけではなく耐水性や通気性も確認してください。
製品のスペック表示に書いてある「耐水圧」をチェックしましょう。本格的な登山キャンプでなければ、通常は、耐水圧1,500mm〜2,000mmくらいの製品がおすすめです。
耐水圧が高いとその分通気性が悪くなります。
- ベンチレーション
- メッシュにできる窓やドア
- テントの下部に通気調節ができるスカート
あるかなど、換気工夫が施されているかも確認してください。
TOKYO CRAFTSのテントラインナップ
「プロダクトを手にとって初めて得られる言語化し難い満足感」がコンセプトの
オリジナルキャンプギアブランド、TOKYO CRAFTS。
同ブランドから、人気の高いテントをご紹介します。
ダイヤフォートライト
「天井が低くて窮屈で身動きできない」というイメージが強いソロキャンプ用テント。
「ダイヤフォートライト」は、1つのメインポールと2本のサブポールで構成されたソロに最適のテントですが、立ち上がって着替えができる高さとデッドスペースのない居住空間を実現しました。
耐久性が高く軽量なシルナイロンを使用しているため、TC素材を使用している同じデザインの「ダイヤフォートTCソロテント」よりも約60%軽量になっています。
前面の大きなパネルはオープンするだけではなくメッシュにすることも可能。後方下部の三角形部分もメッシュにできるため、前後をメッシュにすれば通気性も抜群です。
張り方もさまざまにアレンジでき、天候や季節、気分に応じて形を変化させて楽しめます。収納時はコンパクトになり持ち運びも楽にできるのも魅力です。
ダイヤフォートソロテント
タープとハップテントを掛け合わせたような唯一無二のフォルムが魅力の「ダイヤフォートTCソロテント」。
自由自在に形をアレンジできるソロ用テントで、基本的なデザインはダイヤフォートライトとほぼ同じです。
開放感がありながらもプライベート空間はしっかり確保し、居住空間もデッドスペースができないので快適に過ごせます。また、前後をメッシュにすれば通気性も抜群。シンプル設計なのでひとりでも設営できるでしょう。
モントープ
前・左右・天井部分に大きな窓が設置してあるので、開放感がある2人用のテント「モントープ」。
天気のいい日は、天窓から青空や星空を眺めたりする時間を味わえるので、ゆったりと過ごせるソロキャンプにもおすすめです。
室内は長方形になりデッドスペースができず広々と使えます。
フルオープンにすれば通気性も抜群、フルクローズにするとテント内が真っ暗になるのでぐっすり眠ることができるでしょう。
雨や冷気が吹き込む巻き上げ可能なスカート付きです。
テンビシェルター
"最小限で最大限の居住性"との開発テーマの通り、扱いやすく居住性が高いテントが「テンビシェルター」です。
個性的なフォルムなので設営が難しそうに見えますが、ポールが色分けされているので初心者でも迷わずに設営できるでしょう。
テントの裾には巻き上げ可能なスカート付きで、全面にメッシュ窓が配されているため通気性に優れ、冬場は結露の発生を抑えることもできます。
前方が高く後方が低くなっているので、後方は荷物置き場にすれば全体を広々と使えるのも魅力。親子4人で快適に過ごせるサイズです。
ウィングフォート
ウィングフォートは、オールシーズン、さまざまな天候や場所に柔軟に対応できる、2ルームテントとドームテントの両方のよさを取り入れたシェルターテントです。
防水パネルを跳ね上げて、内側をフルクローズ・フルオープン・メッシュに切り替えられるので、天候に応じて形状を調整できます。
巻き上げ可能なスカート付きで通気性にも優れているうえに、耐水性のある素材を使用しているので雨の日も安心。
インナーテントを外せば、最大10人が過ごせるシェルター使いも可能です。
大型ながら、ポールやテントをひとまとめにして納められる収納ケースが付いているので、持ち運びも便利です。
自分にぴったりの軽量テントを選んでキャンプを楽しもう!
一口に軽量テントといっても、本格的な縦走登山用のテントなのか、普通のキャンプサイトで使用するのかなど、目的によって最適なタイプは異なります。
"軽さ"以外にも求める要素をはっきりさせて、自分のキャンプスタイルにピッタリ合ったモデルを選んでくださいね。