BLAZE BOX開発者たちの物語

コンパクトに分解、収納できる二次燃焼焚火台。
簡単な組み立て構造やポータビリティを持ったシンプルな焚火台です。

BLAZE BOX 開発者たちの物語

最小限の部品点数による簡単な組み立て。シンプルな造形、美しい炎の揺らぎを楽しめる唯一無二の二次燃焼焚き火台を目指しました。

BLAZE BOX 開発者たちの物語

開発背景(デザイン背景)

二次燃焼焚き火台は、その大きさと構造の複雑さが従来より課題になっていました。組み立て式の場合であっても、部品点数が多くなってしまう結果、どうしても設営が煩雑になってしまいます。

デザイン面では、吸排気のベンチレーション穴が多く、外観的ノイズに課題があると感じていました。

上記のような点を踏まえ、”部品点数はできるだけ少なく、組み立ては簡単。デザイン的にもシンプルな二次燃焼焚き火台”を目指した開発が始まりました。

初期コンセプト

「二次燃焼焚火台の新しい造形化」を目指し、5部品で構成された直感的に組み立てられる二次燃焼焚火台をコンセプトに構造検討を進めています。

この形が出来るまで

当初から本体を構成する部品を5部品と想定して検討を進めていました。

一方、本体を単なる四角い箱とするのではなく、板金曲げ加工の位置を工夫することで本体の剛性(※)を出しながら薪の入れやすさや、設置の安定性など最適な形状を探っていきました。

※外部から力が加えられた時に寸法変化が起こりにくい性質

二次燃焼を起こす二層構造を一つのパネルとして成立させること。かつ、ベンチレーションを単純なパンチング穴で構成するのではなく、下部吸気の大開口と地面に設置する脚の形状とを一体化させてあります。

ベンチレーション穴のディティールを最小限に。ノイズの少ないシンプルで、プレーンな独自の本体外観を意識してデザインしています。本体正面パネルの下部開口と、サイドパネルのパンチング穴から吸気させて二次燃焼させる構造です。

二次燃焼パネルとそれを支えるサイドパネル、そして底板という5部品の構成を、使用する薪のサイズや鍋・フライパンのサイズと照らし合わせて、最適な開口サイズを探っていきました。

それと同時に地面へのダメージを抑えるため、火床との距離を取りながら本体の高さを調整。最終的に二次燃焼焚き火台としての必然的な本体プロポーションを決定しています。

サイドパネル同士は誰でもわかりやすい差し込みでの組み立て方式を採用。しかしながらスリットとフックを組み合わせたディティールも一直線のラインになるように構成し、組み立て後に凹凸が本体外観のノイズにならないよう、極力目立たないようにデザインしました。

本体を構成する主要な5部品は、曲げ加工形状のテーパーを揃えることでスタッキングしやすく、コンパクトに収納できるように設計しています。

この曲げ形状により、組み立て時には剛性を持つ構造としており、加えて内部の溶接部分を増やすことで、燃焼後の熱変形が起きにくいように配慮しました。試作品の段階で、焚き火台内壁の歪みを確認しましたが、側面の下部に補強パーツを追加することで熱による変形を改善しています。結果として、製品重量は増えてしまうものの、より剛性を伴った二次燃焼焚き火台本体へ仕上がりました。

唯一無二の多角形形状は、意匠的な要素と本体強度を高める工夫からなるものです。

二次燃焼の炎をより美しく

本製品の命である「美しい二次燃焼の炎」を実現するために、本体を構成する5部品に加えて「風防」部品の追加を検討しました。

これにより炎の吹き出し口周りの気流が安定し、より美しい二次燃焼をお楽しみいただけます。二次燃焼パネル自体にも「風防形状」を施してありますが、この風防部品の追加が安定した気流をさらに確実なものにします。

ゴトクの形状と火床パーツ

ゴトクは本体同様、ステンレス板金を採用。曲げ加工を駆使することで、鍋やフライパンを乗せる部分もたわみにくい構造としています。

本体との一体感を持ちながらも、調理しやすいゴトクに。焚き火台開口部の半分だけを覆う仕様としているので、調理中でも薪を追加で焚べたり、火床を調整したりも可能です。

火床は取手が付いた取り外し式とし、灰の処理がしやすくなるように配慮しています。

辿り着いた形

薪を入れやすい大開口と、本体剛性を高めるための六角形状。

薪のサイズと調理のしやすさから導いた開口サイズ。焚き火台本体の剛性、部品のスタッキング性を両立するための、曲げ加工による本体の多角形形状は必然的な形でした。

ブレイズボックスは新しい二次燃焼焚火台としてのアイコニックな造形を持っています。


本体を構成する5つの基本部品は差し込み式とし、誰でも直感的かつ簡単に組み立てられます。

ステンレス板金加工による一体感と剛性、そしてシンプルな美しさ。

曲げ加工を駆使し、組み立てによる構造部を最小限にしたノイズレスなデザイン。

開口部へも曲げ加工による造形を施すことで、風防やゴトクを乗せるといった機能性を持たせながら、細かなディティールにもこだわっています。

キャンプシーンに溶け込むノイズレスな外観をもったブレイズボックスは、純粋に炎の揺らぎをお楽しみいただけます。

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