キャンプ 洗い物
洗い物を楽にする!簡単5つのコツとおすすめアイテム
キャンプ場での洗い物の悩みとは?
キャンプ場で料理や食事を楽しんだ後に必ずつきまとう悩みが、「洗い物」です。
食後はお腹いっぱいで、「すぐ洗わないと」と思っても、つい動くのが億劫になってしまいますよね。
キャンプ場によっては、側に炊事場があるとは限りません。
キャンプサイトが炊事場から遠いと、汚れた調理器具や食器を運び、洗ったあとまた運び戻さなければならず、気が重くなります。
実は、そんな面倒なキャンプ場での洗い物を少しでも楽にするコツがあります。
この記事では、
- 洗い物の悩みの理由
- 洗い物を楽にするコツ
- 便利なアイテム
- おすすめの洗い物グッズ
などをご紹介します。
サイトから炊事場に行く必要があり水の確保が大変
キャンプ場には、炊事場があるところとないところがあります。
炊事場がないキャンプ場では、調理器具が汚れないような料理を作り、使い捨ての紙食器などを利用し、使用後は分別して捨てるか持ち帰る工夫が必要です。
炊事場があるキャンプ場なら、調理器具や食器をすべて洗えるため便利ですが、サイトが遠いとその手間が増えます。
ソロキャンプならそれほど洗い物は多くないですが、ファミリーやグループキャンプともなると洗い物の量も多くなり、炊事場まで運ぶのも大変です。
また、野菜を洗ったり、お湯を沸かす際には、水を汲みにいく手間が増えます。
その手間を省くためには、いくつかの工夫が必要です。
洗い物の手間を減らせば後片付けが楽に
せっかく大自然の中でのんびり過ごそうと思っても、洗い物を炊事場まで運んで洗い、戻って拭くという作業に時間を取られるのは、もったいないですよね。
これだけでどっと疲れ、キャンプ場ならではの楽しみを満喫する気力を失ってしまいます。
そこで、洗い物を少しでも減らす工夫を知っていれば、後片付けの作業が減ります。
キャンプで洗い物を楽にする5つのコツ
洗い物を楽にするための基本的な5つのコツを解説します。手軽にできることばかりなので、ぜひ覚えてキャンプのときに取り入れてください。
コツ①食事後はすぐに汚れを拭き取る
調理器具や食器は、使用後すぐに汚れを拭き取りましょう。水分が残っているうちにキッチンペーパーで拭くと、きれいに汚れが落ちます。
カレーのルーが残ったお皿やマヨネーズの付いた取り皿、フライパンに残った油は、放置すると乾いて固まり、汚れが落ちにくくなります。
食べ終わったらすぐに、キッチンペーパーで丁寧に汚れを拭き取りましょう。
汚れを拭いたペーパーは、まとめてゴミ袋に入れましょう。ゴミ袋は自分たちで用意して持参する必要があります。
ゴミ箱があってゴミ捨て可能なキャンプ場では燃えるゴミに、ゴミ捨てNGのキャンプ場ならそのまま自宅まで持ち帰ってから捨てましょう。
コツ②食器にラップをかける
災害時にも取り入れられる方法です。
カレー・焼きそば・BBQで焼き上がった肉など、料理を平たいお皿に盛り付けるときは、そのまま直接盛るのではなく、お皿にラップをかけてから盛りましょう。そうすることで、お皿を汚さずにすみます。
スープなどの汁物はラップで包むと食べにくいですが、平らなお皿ならラップで包んでも使いやすいです。
食器をできるだけ汚さないようにすれば、洗い物が減り、後片付けも楽になります。
コツ③バケツや折りたたみシンクを活用する
あらかじめ水を貯めておけるアイテムがあると便利です。
たとえば、キャンプ用の折り畳みバケツがあると、炊事場で水を汲んでサイトに持っていけます。
折りたたみバケツには、丸型、四角型、バスタブ型があり、素材も布や樹脂、プラスチックなどがあります。キャンプの人数・料理のメニュー・使用する食器の量を考えて選びましょう。
また、排水機能の付いた屋外用のシンクや手軽に使用できる折りたたみ式の簡易シンクを使うのも便利です。
コツ④自宅で下処理をして洗い物の手間を減らす
現場で水を使用する場面を減らすため、「洗えるものは自宅で洗ってからキャンプ場に持って行く」と水の使用量も手間も減らせます。
たとえば、料理に使用する野菜類や果物などは洗ってから、乾かないようにビニールに入れて持っていきます。
だし汁やスープベースなども、自宅で作ってからタッパーに入れ冷凍庫で凍らせてクーラーボックスの中に入れて持って行きましょう。現場で水を使う必要がありません。
保冷剤代わりにもなり、現場に到着したら外に出して溶かすだけなので簡単です。
コツ⑤使い捨ての食器を活用する
キャンプ場で洗い物に時間をかけたくない場合は、すべて使い捨ての食器を活用するのもおすすめです。
作るメニューがシンプルなBBQだけなら、1人分の紙皿は2〜3枚・飲み物用の紙コップ1〜2個くらいでも大丈夫でしょう。
使い捨ての食器は、丸・楕円のお皿やボール型、カップやグラス型など、サイズやデザインもさまざまです。
使用後はまとめてゴミ袋に入れてキャンプ場のゴミ箱に分別して捨てるか、ゴミ捨てNGなキャンプ場の場合は持ち帰ってください。
キャンプにおすすめの洗い物アイテム
キャンプ場で活躍してくれる、便利な洗い物アイテムをご紹介します。
折りたたみ式キッチンシンク
折りたたみ式キッチンシンクは、ステンレス製で脚付きの本格的なものから、樹脂やビニール製などのバスタブ型(洗い桶型)で、底に栓が付いていて水が抜けるようになっている簡易タイプなどさまざま。
キャンプに持っていくなら、バスタブ型のほうがコンパクトに折りたためるので便利です。
シンクがあれば、簡単な洗い物ならわざわざ炊事場までいかなくても、ウォータージャグに溜めた水で、手軽に自分のサイト内で洗えます。
ウォータージャグ
ウォータージャグは、持ち歩き用のハンドルと蛇口の付いている給水器です。キャンプサイトから炊事場までが遠い場合は、水を汲んで蓄えておけるので便利。
バケツと違ってオープンではないので、虫やゴミが入ることもなく、本体を持ち上げなくても必要な分だけ蛇口から水を出せるので重宝します。
樹脂や金属製で保冷・保温力がある高機能なタイプから、折りたたんでコンパクトにできる携帯に便利なタイプなど、種類やサイズも豊富です。
キャンプでの滞在時間・人数・使用する水の量などを想定して選びましょう。
水切りカゴ・ドライネット
炊事場で食器を洗ったら、水切りカゴにまとめて入れましょう。
持ち手付きで食器を入れてそのまま運べるワイヤーバスケットやコンテナバスケット、携帯に便利な折りたたみ式バスケットが便利です。
運びやすいのはもちろん、運んでいる間にも水切りができ、テーブルに置けば自然乾燥も可能です。
さらに、吊るすタイプのドライネットをサイトに設置し洗ったあとの食器をそのままネットに並べれば、早く乾きます。
環境に優しい洗剤
基本的に自然環境に囲まれているキャンプ場では、家庭用食器洗い洗剤を使用するのはNGです。
浄水設備が整っていないキャンプ場が多く、家庭用洗剤を使うと周辺の河川や土壌などへ悪影響を及ぼすからです。
環境に影響を与えてしまう合成界面活性剤の使用量が少ない、環境に配慮した洗剤を使用しましょう。植物由来のエコな洗剤を選んでください。
キャンプサイトを予約する際に、食器洗い用の洗剤の使用はOKかNGか調べておきましょう。
ゴム手袋
気温が低くなってくると、外にある炊事場の冷たい水で洗い物をするのは辛いものです。
気温が低くなってきたら、ゴム手袋を使いましょう。
防水性が高く内側には保温性のある起毛パイルを使用している柔らかいゴム手袋などがおすすめです。
手袋の口(裾)の部分にドローコード(調節可能な紐)が付いていると、きゅっと締めれば洗っている最中に下がってくることもありません。
スポンジ・スクレーパー
特殊な織物などで作られた食器用スポンジやこすっても傷を付けないスキレットなどを洗うときに向いているスポンジなど、キャンプ場で使用するのにぴったりな製品があります。
また、洗剤不要のスポンジは、ウォータージャグの水だけで折りたたみ式キッチンシンクで洗いたい場合にピッタリ。
さらに、シリコン・ゴム・プラスチックなどの素材で作られたスクレーパー(ヘラ)があれば、お皿やフライパンなどに残っているソースやカレールーなどをきれいにかき集めることができます。
キッチンペーパーだけで汚れを拭き取るよりも、先にスクレーパーで汚れを集めてからペーパーで拭き取ったほうが効率的に汚れを落とせます。
TOKYO CRAFTSの丸洗い可能なアイテム
デザイン性の高さと機能美の両方を追求したオリジナルのキャンプギアを開発・販売する日本のブランド「TOKYO CRAFTS」。
同ブランドから、使い勝手がよくキャンプ場での洗い物に便利なアイテムをご紹介しましょう。
エアドライペグケース
エアドライペグケースは、メッシュ素材のバッグ型ペグケースです。ペグやハンマーなど土や砂で汚れたペグを入れてケースごと丸洗いできます。
ケースの底は二重底になっていて、タオルや雑巾を差し込めるようになっているため、洗った後の水の滴りを防止。そのまま車に積み込み、移動中に乾燥できます。
バケットシェルフ メッシュ
バケットシェルフメッシュは、ステンレスの脚にポリエステル素材のソフトメッシュカゴが付いた収納ケースです。
脚を開けばそのままスタンド式のカゴになり、脚を閉じて上に向ければ持ち手になるので、食器などを入れて持ち運べます。
炊事場で洗い物をしたら食器を入れてサイトに持ち帰り、脚を開いて立てれば、そのまま乾燥できる優れもの!
もちろん、洗いカゴとしてだけではなくサイトで小物入れとしても重宝します。
キャンプでの洗い物をもっと楽に手軽に◎
大自然の中で料理や食事を楽しめるのがキャンプの醍醐味。でもそのあとの洗い物が面倒ですよね。
- できるかぎり汚さない
- 先にキッチンペーパーなどで汚れをふき取る
- 手軽に汚れを落とせる便利アイテムを持参する
など、工夫次第で洗い物の手間も時間もかなり軽減できます。ぜひ、今回ご紹介した方法を取り入れてみてくださいね。