HABISOL開発者たちの物語
デュオのためのデュオテント
二人で過ごすキャンプには、広さに加えて空間の心地よさが求められます。
そんな理想を実現する自然との一体感を大切にした、二人だけのパーソナルテントが「ハビソル」です。
ゆとりある室内空間を備え、独立した個室と共有リビングを両立する2DK構造のドームシェルター。
最大幅4.1m、天井高2mのゆとりある設計で、荷物を置いても圧迫感を感じることなく自由に過ごせます。
細部の設計により理想を形にしたハビソルは、二人の時間と自然体験を豊かにするテントです。
開発背景
従来の二人用テントは、「寝るためのスペースがあれば十分」とされることが多く、プライベートな空間を備えたものは多くありません。
そのため、室内での過ごし方や、プライベートな時間については、ほとんど考慮されていない印象があります。
実際にキャンプに出かけると、着替えや就寝前の読書、就寝時の些細な音や光など、プライベートな空間が欲しいと感じる場面が多くありました。また、景色を楽しむと会話がしにくく、会話を楽しもうとすれば視界が制限されるなど、空間の広さを増すだけでは解消できない課題も浮かび上がりました。
そうした中で、「二人の空間」でありながら「ひとりの過ごし方にも配慮された空間を確保したい」という小さな願望が生まれていきました。
こうした体験から、私たちは「デュオキャンプにおいて本当に必要な空間とは何か」を考え始めました。
「二人が互いに気兼ねせず、同じ時間を心地よく共有できる空間をつくること。」
それこそがハビソルの出発点です。
この形ができるまで
ハビソルの開発初期は、理想と現実の間で何度も行き止まりにぶつかる連続でした。最初に描いた形は、独創的な六角形フォルムを自立させるために6本のフレームを使用する構造でした。この構造なら、美しい外観と広い空間が両立できるはずでした。


しかし、試作を重ねるうちにすぐに問題が浮かび上がります。
まず重量です。フレームを6本使うと、本体とフレームだけで目標の10kgを大きく超えてしまい、二人で扱うには重すぎました。さらに、材料コストも膨らみ、量産を考えた場合に現実的ではありませんでした。この時点で、一度設計をゼロベースに見直す必要があることを痛感しました。
次に、使用性の問題です。初期デザインでは、出入り口が正面と両サイドの半円窓のみで、インナーテントを置いた状態では正面からしか出入りできない構造でした。

フィールドテストで実際に二人で使ってみると、ちょっとした生活動線でも不便さが目立ちました。
荷物の出し入れや椅子の配置、テーブルを置いたときの通路など、わずかな距離の移動で不自由を感じることが何度もありました。理想のデザインと現実の使いやすさが、想像以上にかけ離れていることを痛感した瞬間です。
さらに、内部のインナーテント配置も試行錯誤の連続でした。
最初は完全に独立した1人用インナーを並べる案もありましたが、設営の手間や中央のデッドスペースが課題になり、諦めざるを得ませんでした。
二人が快適に過ごせるパーソナルスペースと、共有リビングのバランスを取るために、何度も寸法や角度を変更し、微調整を重ねました。
こうした苦難を経て、設計はフレームを5本に減らすという決断を下しました。
これにより、重量とコストの問題は解消されましたが、今度は自立性と設営のしやすさに新たな課題が生まれます。フレームが減ることで、天窓の大きさや生地の張り具合、内部の安定性のバランスを再検討する必要が出てきました。
再検討を重ね、天窓のサイズを縮小し、内部配置を斜めにアレンジすることで、自立性と快適性を両立。こうして25m/sの耐風試験をクリアしながら、誰でも迷わず設営できる現在のハビソルの形が完成しました。

この過程では、理想を追い求めながらも、何度も壁にぶつかり、設計を根本から見直すという苦労の連続でした。
それでも、試作の一つ一つから得られる気づきを積み重ね、ユーザーが快適に過ごせる空間を追求した結果、2人用テントの枠を超えた2DKシェルターが誕生しました。
辿り着いた形
最終的にハビソルは、二人が自然の中で快適に過ごせるための設計思想を結晶化させた形になりました。

まず、仕切り付きのインナーテントは二人それぞれのプライベートスペースを確保する工夫です。
就寝時や着替えのタイミングでも必要に応じて仕切りを閉じられるため、気兼ねなく自分の時間を持つことができます。

インナーテントを取り付ければ、中央に広々としたリビングスペースが自然に生まれます。コットや椅子、テーブルを置いても余裕があり、二人で快適に過ごすことができます。
また、インナーテントなしの場合でも、コットを両サイドに寄せる工夫で中央にリビングスペースを確保可能。さらに、内部を斜めに配置すれば、向かい合ったときの圧迫感を抑えつつ、自然の景色も楽しめます。


TPUルーフと両サイドメッシュ窓は、開放感と快適性を両立するためのこだわりです。室内から星空を眺めたり、自然の風を感じたりすることができ、アウトドアの心地よさを最大限に引き出します。


こうしてハビソルは、二人用テントの枠を超え、二人の時間と自然との一体感を同時に楽しめるパーソナルシェルターとして完成しました。

開発者メッセージ
キャンプは、日常から離れ、心と体を解放する時間です。
だからこそ、ただ寝るための場所ではなく、「過ごす時間そのものが心地よい空間」をつくりたいと考え、デザインをはじめました。
二人用テントにありがちな制約によるストレスをなくし、工夫次第で、もっと快適で自由な時間を過ごせるはずだと考えたことが、ハビソル開発の原点です。
ハビソルは、二人がそれぞれ自由に過ごしながら、同じ景色を共有できる空間を提供します。
プライバシーと団欒のバランスを考え抜いた設計によって、二人の時間をより豊かに、そして自然との一体感を心ゆくまで楽しめる。そんな体験を届けたいと考えています。
ハビソルのオプションでさらに快適に
ハビソルは、基本設計だけでも二人の時間と自然の一体感を存分に楽しめるシェルターですが、用意されているオプションを組み合わせることで、より自由で快適なキャンプ体験を実現できます。
例えば、TPUウィンドウ フロント+サイドセットを追加すれば、雨や日差しを避けながらも室内から景色を楽しむことが可能です。フロントとサイドの透明窓が空間の開放感を増幅し、自然の変化を眺めながら過ごす時間が、より贅沢なものになります。


また、中央のリビングスペースにリビングシートを敷けば、地面からの冷えや湿気を遮断しつつ、椅子やテーブルを置いた空間がより快適に。共有スペースの居心地がぐっと向上し、二人で過ごす時間をより豊かにしてくれます。

さらに、ハビソル本体に加え、インナーテントやTPUウィンドウ、リビングシートなど必要なアイテムがすべて揃ったコンプリートセットも用意。初めてハビソルを使う方でも、届いてすぐに理想の空間を楽しむことができます。もちろん、必要に応じてインナーテント単体を追加することも可能です。
二人のプライベート空間を増やしたり、設置レイアウトを変えたりと、自由度の高いカスタマイズができます。


これらのオプションを組み合わせることで、ハビソルは単なる二人用テントの枠を超え、二人の時間と自然との一体感を同時に楽しめる、完全なパーソナルシェルターとして完成します。天候や滞在スタイルに合わせて、自分たちだけの理想の空間をつくれるのが、ハビソルのもうひとつの魅力です。
製品ページをみるSTORIES