NIGHT ROVER開発者たちの物語
一人のキャンパーとして、本当に欲しかったテント
「自分が本当に使いたいテントを作る。」
ナイトローバーの開発は、このシンプルで切実な想いから始まりました。
開発背景

開発者自身がソロキャンプで、本当に求めていたテント
仕事・プライベートを含め多くのキャンプ経験とともに、これまで何百回とテント設営を行ってきた開発者。
特に撮影ロケやイベント後のキャンプでは、撤収作業後にそのまま設営へ入ることも多く、設営に時間や体力を使うことに、もどかしさを感じていました。
既存のソロテントは、軽量性やコンパクト性に優れる一方で、設営工程が多かったり、居住空間が限られていたりするものも少なくありません。
設営負荷を減らしながら、ソロでも快適に過ごせる空間をどう作るか。
ナイトローバーは、そうした実使用の中で感じた課題をもとに開発が始まったテントです。
“完成されたソロテント”への敬意から始まった開発
開発当初、開発者の念頭にあったのは、世界中で高く支持される自立式ドームテントの存在でした。軽量性や耐候性に優れ、過酷な環境にも耐えうる堅牢さと、無駄を削ぎ落とした美しいフォルムを備えたテントは、多くのキャンパーにとって憧れであり、“完成されたソロテント”とも言える存在です。
実際に開発者自身も長年そうしたテントを使い込み、その完成度の高さに強く魅了されてきました。
その素晴らしいテントは、「登山のDNA」を色濃く受け継いでいます。山岳での耐風性を最優先したタイトな居住空間や、極限まで機能を削ぎ落としたストイックな仕様。そして、手に入れることすら容易ではない希少性と、決して手頃とは言えない価格。
「ならば、その堅牢で美しい構造をベースに、日本の『キャンプシーン』に最適化した、TOKYO CRAFTSならではのソロテントを再定義できないか」
徒歩で荷物を背負う前提ではなく、車移動が中心のキャンプだからこそ、極限の軽量化だけでなく、滞在時の快適性や居住性にもっとリソースを割いてもいいのではないか。
自然の中で“生き延びるため”ではなく、“心地よく過ごすため”のドームテントへ。
その思想から、ナイトローバーの設計は動き出しました。
軽量化と居住性。理想と現実の間で揺れ続けた開発
開発初期、ナイトローバーはUL(ウルトラライト)寄りの思想で設計が進められていました。ポール本数を減らし、パーツを削り、できる限り軽量化を追求する、 “軽さ”を起点にしたドームテントづくりです。
この核となる“軽さ”が、試作を重ねて実際のフィールドへ持ち込むたびに、小さな違和感を覚え、何度も向き合うことになります。
入口が狭く、出入りがしにくい。座ると頭が当たりそうになる。
前面を開放しても景色が思ったほど抜けず、テント内にいる時間がどこか窮屈に感じられる。
軽さを追求するほどに、“滞在する豊かさ”が少しずつ失われていく感覚がありました。
景色を眺めながら酒を楽しむ時間。焚き火の余韻を感じながら、ゆっくり過ごす夜が醍醐味となるソロキャンプは、眠る場所ではなく、“滞在する時間”そのものに価値があることを再認識。その大事な部分を再現したいと考えた結果、一度進めていたULコンセプトを白紙に戻すことに。ここから再設計が始まります。
非対称という答え
ナイトローバー最大の特徴とも言えるのが、左右非対称の独特なフォルムです。
一般的なドームテントは、均整の取れた対称構造が基本です。
しかしナイトローバーは、あえて六角形のバランスを崩し、3本のポールのうち1本を長く、斜めにクロスさせる構造を採用しました。

この設計によって生まれたのが、圧倒的に広い開口部です。
テントの中から外を見ると、視界が遮られず、まるで景色を切り取るフレームのように自然が広がり、開放感を得ながらも、内部はしっかりと包まれ感があり、落ち着いて過ごせる空間になっています。

さらに、室内高は120cmに設定。
数字だけを見ると大きな差には見えませんが、実際にはこの数センチが快適性を大きく左右します。
座ったときに頭が当たらない。
出入りで身体を過度に屈めなくていい。
荷物整理や着替えの動作にも余裕が生まれる。
この“少しの差”を積み重ねることで、滞在時のストレスを徹底的に削っていきました。
数センチ、数グラム単位で繰り返した調整
ナイトローバーの開発では、理想としていた「設営しやすさ」と「快適に過ごせる空間」を両立させるため、試作と検証を何度も繰り返しました。
開発初期は、軽量性を重視した設計を進めていましたが、実際にフィールドへ持ち込むと、強風時にフレームの安定感に不安が残る場面がありました。

開放感を優先して前室や開口部を広げたサンプルでは、フライシートに十分なテンションがかからず、雨天時の排水性やシルエットの安定性に課題が出てしまった場面もありました。
また、設営のしやすさについても細かな調整をおこないました。
バックルの位置が少し違うだけで、暗い場所では取り付けに迷いやすくなる。
インナーテントのサイズも、数センチ変わるだけで出入りや荷物整理のしやすさが変わってくる。
実際のキャンプでは、天候が悪い日もあれば、設営時にはすでに疲れていることもあります。
そうした状況でも、できるだけ直感的に扱えることを前提に、フィールドテストを重ねながら細部を調整していきました。
開発期間中に行った試作は、実際のキャンプ環境で無理なく使えるかを確認しながら、構造やサイズ、重量のバランスを少しずつ詰めていく作業の連続でした。

設営負荷を減らし、滞在しやすい構造へ


完成したナイトローバーは、「設営のしやすさ」と「滞在時の快適性」の両立を重視しています。
◎大きく開く前室
◎出入りしやすい開口部
◎圧迫感を軽減する室内高
◎迷いにくいポール構造
◎景色を見やすい視界設計
それぞれの要素は、実際の使用環境をもとに調整されています。
特にソロキャンプでは、設営から撤収までを一人で行うケースが多いため、設営時の負担軽減と、設営後に快適に過ごせることの両方を重視しました。

ナイトローバーは、軽量性やスペックだけを優先するのではなく、実際の滞在時間を含めた使いやすさを重視して設計しています。
オプションが広げる、滞在の自由度

用意されたオプションを組み合わせることで、その体験はさらに広がります。
2Pグランドシートを追加することで、地面からの冷気や湿気を軽減。
長時間テント内で過ごす際の快適性もさらに向上します。
それらがセットとなっている、コンプリートセット(グレー/ブラック)は、インナーテントやグランドシートなど必要な装備をまとめたパッケージ。
届いたその日から、快適な理想のソロキャンプを始めることができます。
「滞在時間をどう豊かにするか」という思想を支えているのが、これらのオプション群でもあります。
開発者メッセージ
ナイトローバーは、「自分が本当に使いたいテントを作りたい」という想いから始まりました。
自然の中で過ごす時間をもっと楽しみたい。
焚き火を眺めたり、静かな景色を味わったり、ただゆっくりと過ごしたり。
キャンパーにとって本当に大切なのは、設営後の時間だと思っています。
だからこそ、ナイトローバーでは“滞在する豊かさ”を徹底的に追求しました。
軽さだけでもない。スペックだけでもない。自然の中で過ごす時間そのものを、より自由に、快適にする。そのための一張りとして、長く使っていただけたら嬉しく思います。
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