バイク(ツーリング)テント
バイク旅を快適に!バイク(ツーリング)キャンプで使うテントの選び方
バイク(ツーリング)テントとは?
バイク(ツーリング)で行くキャンプは、風とともに走り自由気ままに移動する楽しみがあるため最近人気があります。
その反面、車で行くキャンプと違い、持って行く荷物の量には限界があるため、軽量かつ機能的なキャンプギアを選び、バランスよく荷物を積載できるように考えなければなりません。
特にキャンプギアの中でも、一番大きくて重いテントは、自分に合った製品を慎重に選びたいものです。
バイク(ツーリング)用のテントは、基本的にツーリングに持って行くことを想定して作られているので、一般的なテントとは違いコンパクトにたためて軽量、1人で簡単に設置でき、なおかつ丈夫なのが特徴です。
しかしいざ購入しようと思うと、多くのメーカーからリリースされているため「どれを選んでいいのかわからない」と迷ってしまう人は少なくありません。
そこでこの記事では、バイク(ツーリング)のテントを購入する前に知っておきたい選び方のポイントやおすすめのテントをご紹介します。
バイク(ツーリング)テントをこれから購入する人や選び方に迷っている人は、ぜひ参考にしてください。
バイク(ツーリング)テントの選び方
バイク(ツーリング)テントは、設営時の見た目や雰囲気などで選ばずに、どのような種類があるのかを知り、その上で機能面・素材・設営方法などを比較検討して自分が取り扱いしやすそうなもの、快適に過ごせそうなものを選んでください。
選び方①テントの種類を決める
バイク(ツーリング)テントには、いくつかの種類があります。代表的なのはドーム型・ワンポール型・ワンタッチ型の3種類。それぞれの特徴を解説します。
-ドームテント
ドームテントとは、その名前の通りお椀やボールを伏せたような半円型のテントで、一番ベーシックなタイプです。基本的にポール2本を使い、天井で交差するように設営します。
丸みのある形状で風が吹いても抵抗感が少なく受け流すことができ、耐風性に優れているのも特徴です。ひっくり返せるので裏側を乾かしてから保管できます。
さらに、テント内にデッドスペースがなく広々使えるのも魅力。キャノピー(出入り口のひさしとなる部分)を前に張り出してタープ代わりに使えるモデルなら、テーブルと椅子を設置してリビングになり、テント内をより広く利用できます。
-ワンポールテント
ワンポールテントは、1本のポールで設営する三角錐のテントです。アメリカの先住民が使用していたテントに由来し"モノポールテント"や"ティピーテント"とも呼ばれます。
背が高く三角錐の形状で、おしゃれなサイトを作れるため人気です。シンプルな構造なので設営・撤収も簡単。力に自信がない人でも扱いやすいのが魅力です。ポールが少ないので収納時はコンパクトにまとめられます。
ただし、三角形なので横から吹き付ける風の影響を受けやすく、風のあるときはペグダウンして強度を高めなければなりません。
また下から上に向かって斜めになっていくので、デッドスペースができるのも難点。ソロキャンプでも、2人用サイズを選んだほうがのびのび過ごせるでしょう。
-ワンタッチテント
ワンタッチ式のテントとは「テント本体とポールが一体型」になっているテントです。折りたたみ傘のように、骨組みを広げるだけで素早く設営できます。
テントの設営・撤収にあまり時間をかけたくない人や夜間に設営することになる人におすすめです。撤収する際には、ひっくり返して裏側を乾かすことも可能。
ただし、シンプルな構造ではあるものの、硬度が弱く壊れやすいので注意してください。軽量で持ち運びも簡単ですが、耐久性はドームテントより劣ります。
選び方②バイクに乗せられる軽量&コンパクトな製品を選ぶ
バイク(ツーリング)テントは、バイクに積み込まなければなりません。そのため、収納時はコンパクトにたためて収納でき、かつ軽量である必要があります。
バイク(ツーリング)テントを選ぶときの目安は、重量2~4kg・幅は50cmほどです。機能性が高くなればなるほど重量が増しますが、重くても5kgまでの製品にしたほうがいいでしょう。
道路交通法上、バイクに積み込んだ荷物は「荷台やカゴの30cm以内(左右15cm以内)」に収めないといけないことになっています。
選び方③素材は「ナイロン」or「ポリエステル」がおすすめ
バイク(ツーリング)テントの重量を軽くしたい場合は、素材に「ナイロン」か「ポリエステル」を使用しているテントを選びましょう。
ポリエステル:軽量・防水性に優れているが、弾性が少ないため引き裂きに対する耐性は弱いです。リーズナブルな価格で購入できます。
ナイロン:強度が高く軽量なのが特徴。伸縮性があるため、破れや穴あきに耐性があります。ただし吸水性があり重くなること、強い日差しに弱いなど、デメリットもあります。
選び方④組み立てタイプは3種類
バイク(ツーリング)キャンプは、目的地に到着してからテントの設営・焚き火台の準備・調理の準備などを1人で行う必要があります。
テントの設営に時間がかかってしまうと、のんびり過ごすことができなくなってしまうので、できるだけ素早く組み立てられるタイプがベストです。
基本的に、3種類の組み立て式があります。
-場所を選ばず設営できるのは「自立式」
「自立式テント」とは、ドーム型のように、収納ケースから取り出したら生地に沿ってポールを取り付けるだけでテントの形になるので、簡単に設営できます。
地面にペグを打ち、ロープを張って固定しなくてもそのまま自立できるので、 地面が硬い場所や岩の上など、場所を選ばずにテントを設営できます。
さらに、ペグで固定する前に場所を変えたくなったら、設営後も簡単に場所を移動できるのもメリットです。
サイズによりポールやフレームが増えるので、その分荷物が大きくなり重量が増します。また、形が決まっているのでアレンジして楽しむことはできません。
-携行性を重視するなら「非自立式」
「非自立式テント」とは、ポールを通して使用する製品でも、地面にペグを打ちロープを張って固定しないとテントとして成立しません。そのため、ペグが打ちにくい固い地面や岩などには設営するのは困難です。
ただし、ポールが少ないために、収納時にコンパクトになり携行性もあります。
自立式のように気軽に場所を移動できず、慣れないうちは一人で設営するのに多少時間がかかるでしょう。
-設営に時間を取りたくない人は「ワンタッチ式」
テントの設営にあまり時間をかけたくない人や1人でテントを設営することに自信がない人に向いているのは「ワンタッチ式」です。手軽にスピーディーに設営できるのがメリットですが、頑丈さに欠けるために壊れやすいのがデメリット。
バイク(ツーリング)キャンプが初めての人は、最初にワンタッチ式テントを購入して、慣れてから自立式や非自立式に買い替えるのもおすすめです。
選び方⑤前室付きのテントはバイクとの相性抜群!
テントの「前室」とは、インナーテント(寝室)前にある屋根付き(キャノピー)のスペースのこと。荷物や靴などを置く場所にすれば、寝室を広々と使用できます。
前室が広めならテーブルとチェアを置いて屋外リビングを作ることができ、突然雨が降ってきたときはバイクを避難させることも可能です。
日差しを防ぎながら、
- コーヒーを飲む
- 昼寝をする
- 調理する
など、充実した独りの時間を過ごせます。特に小雨が降っているときは便利で、タープと同じ役割を果たしてくれます。
キャノピーが付いていて前室を作れるタイプのテントなら、タープを持つ必要がないので、バイク(ツーリング)キャンプに最適でしょう。
選び方⑥機能性もチェックしておきたい
バイク(ツーリング)キャンプを選ぶ際は、機能性も確認しましょう。たとえば、ベンチレーション(換気口)がテントの上部と下部にあれば、冷たい外気を下部から取り入れ、テント内の暖まった空気を上部から排出できます。換気だけではなく、冬場は結露対策にもなります。
また、テントを設営したときに上部にランタンフックがあると、LEDランタンを吊るしてテント全体を明るくできて便利。
どんな機能性が備わっているのかも必須で確認すべきです。
TOKYO CRAFTSのソロ・デュオテント
機能美とデザイン性の高さが融合した満足感の高いオリジナルキャンプギアを発信している日本発のブランド「TOKYO CRAFTS」。ソロ・デュオ用のテントをご紹介します。
ダイヤフォートTCソロテント
狭い・窮屈というソロテントのイメージを払拭した「ダイヤフォートTCソロテント」。
- 立って着替えができるほどの高い天井
- デッドスペースのない居住空間
- シンプルで簡単な設営方法
- オールシーズン使える機能性の高さ
など、バイク(ツーリング)キャンプに最適なソロテントです。
収納したときのサイズは、23×23×54cmで、バイクへの積載やボックスに収まる大きさですが、重要がやや重い点には注意してください。
ナイロン生地を採用した「ダイヤフォートライト」であれば、総重量が約4.42kgとさらに軽量です。
モントープ
前面・左右・天井に大きな窓がある開放的なテント「モントープ」。
室内は2人分のコットを並べても十分なスペースがあり、最大高は195cmあるので、のびのび過ごせます。日差しや雨から守ってくれるキャノピー付きなので、椅子とテーブルを置いてゆったりくつろげるのも魅力。
ソロキャンプでも窮屈感のない、余裕のあるスペースで過ごしたい人にも向いています。
テンビシェルター
スピーディーに設営をすませたい人におすすめなのが「テンビシェルター」。
独自のフレーム構造で、設営しやすさと快適性を両立させました。後方と前方に高低差があるため、前方はキャノピー(ひさし)部分を跳ね上げてポールで支えれば、広々としたリビングスペースを作れます。
前面に配置されたメッシュ窓で通気性も抜群!フックランタンや冷気・虫の侵入を防ぐスカートなどの機能も備わっています。
バイク(ツーリング)キャンプのテントは携行性重視で選ぶのがおすすめ
自分の好きなプランやスケジュールで、自由に旅を楽しめるバイク(ツーリング)キャンプ。同じソロキャンプでも車で行くキャンプとは異なる魅力があります。
そんなバイク(ツーリング)キャンプを快適なものにするには「テント」の選び方が大切。
軽量で携行性が高く、設営・撤収がスピーディーにできる自分にぴったりなテントを選んでくださいね。