2024.12.29
キャンプ初心者必見!服装の選び方やシーズン別の基本の服装を解説
「服装」はキャンプを快適に楽しむためには重要な要素です。
テントやタープなどのギアを揃えるだけではなく、キャンプ中は朝から晩まで自然環境の中で過ごすため、計画的に服装を選ぶことが大切です。
そこで今回は、キャンプに行くときの服装選びのポイントを詳しく紹介します。
キャンプに着ていく服装の選び方
引用:写真AC
キャンプのときの服装は、いつものタウンウエアとは違い、動きやすさや安全性、自然から保護してくれるなど、機能性の高さを考えて選ぶ必要があります。
以下のポイントを参考にしてください。
選び方①ストレッチ性のある動きやすい服装がベスト
まず大切なのは「動きやすい」こと。キャンプでは、テントやタープの設営、焚き火台やグリルの準備、料理など、普段の生活よりも体を動かす機会が多いです。
そのため動きづらい服装では、作業がはかどらないだけではなく、とっさに危険物を避けたり逃げたりがしづらく危険です。
また、キャンプ場では釣りやサイクリングなどのアクティビティを楽しむこともあるでしょう。
キャンプのときはトップス・ボトムスは「ストレッチ性」のある、動きやすいものを選んでください。
選び方②火を扱うキャンプでは難燃素材だと安心
焚き火・BBQグリル・バーナー・ストーブ・ランタンなど、日常生活では電気を使用するアイテムも、キャンプでは『火』を使うことが増えます。
そのため、燃え移りを防ぐためにも、キャンプウェアは難燃素材を使用したものが安心です。
特に、一番上に着るアウターは、モコモコの毛足の長い素材は危険。毛足の短い、難燃素材や防炎加工素材を用いたアイテムを選ぶのがおすすめです。
(※「燃えにくい」=「燃えない」ことではないので、炎があがる焚き火台やグリルを使用する際は、十分に注意してください。)
選び方③冬は防寒対策する
キャンプ場の冬は、街と違ってケタ違いに寒くなります。特に山間部では昼夜の寒暖差が激しく、標高が100m上がるごとに、気温は0.5〜1度は下がるそう。
家を出るときに快晴で暖かくても、キャンプ場が同じとは限りません。
事前に、目的地の気温や天候の変化を調べておくことも大切ですが、防寒対策もしっかりしておきましょう。
重ね着しやすい防寒用のジャケット・ベスト、インナーに着込める蓄熱素材を使用したトップスやボトムスなどを余分に持っていくのがおすすめです。
また、寒さ対策としては「三首(首・手首・足首)」を温めるのが効果的です。
この三首は皮膚が薄く太い血管が通っているので、外気の影響を受け冷えにつながるのですが、逆に温めることで熱を全体に行き渡らせてポカポカさせることができます。
マフラー・ネックウォーマー・手袋・アームウォーマー・レッグウォーマー・分厚い蓄熱ソックスなどの小物も持っていきましょう。
選び方④夏は虫刺され対策をする
夏キャンプのお悩みの一つが「虫刺され」。樹木や水場が多い自然が豊かなキャンプ場は、当然ながら夏場は虫の活動も活発になります。
アウトドアでの虫対策グッズは、さまざまな種類がありますが、服装にも注意してください。
暑いとタンクトップとショートパンツという軽装をしたくなりますが、肌の露出は避けましょう。薄手の羽織ものやパンツ、夏素材のレギンス・アームウォーマー・レッグウォーマーなどで肌を覆いましょう。
また、ブヨ・ハチ・アブなどは黒い色に反応するので、淡い色合いの服装がいいでしょう。
選び方⑤紫外線対策をする
キャンプ場では1日中屋外で過ごすために、朝から日が暮れるまでずっと紫外線を浴び続けることになります。
もちろんタープを設営して日陰スペースを作ること、日焼け止めを使うことも基本ですが、服装や服飾小物でも紫外線対策をしましょう。
紫外線対策素材やUVカット素材を使用した、羽織ものやパンツ、つばのある帽子・サングラス・ストール・手袋・日傘などのアイテムを持っていくと安心です。
選び方⑥雨の日はレインウェアや防水シューズを持って行くと◎
キャンプに行く前には、当日の天気の確認は必須。しかし、「せっかくキャンプ場を予約したのに雨予報に変わった」というときもあります。
雨は雨なりの楽しみ方がありますが、快適に過ごすためにも雨対策の服装や小物も持っていきましょう。
- レインウエア:テント設営時など両手を使う作業のときはレインウエアが必要
- 傘:滞在中は傘があると便利
- 長靴:足が濡れると不快なので、防水加工をほどこした長靴やシューズを。
また滞在中、ちょっとテントから外にでるとき用に、濡れても平気なサンダルを持って行くと便利です。濡れても拭けばすぐに乾き、裸足でさっと履けるので重宝します。
また、雨に濡れることを想定して、着替えや吸湿性の高いタオルなどを多めに持って行きましょう。
【シーズン別】基本の服装を解説
引用:写真AC
1日中屋外で過ごすキャンプは、季節ごとに服装を考える必要があります。春夏秋冬のコーディネートのポイントを解説します。
春キャンプ
日中は暖かくなる春先は、開放感もあり薄着を選びがちです。気温が高い日が続くとTシャツやパーカーだけで動きたくなりますが、キャンプ場では、朝晩の気温がぐっと低くなり、日中との寒暖差が大きくなることを覚えておきましょう。
日中の気温が暖かいときのトップスは、長袖のTシャツやトレーナーなどでもいいのですが、気温が下がってきたときのために、上に着込める軽量のダウンジャケットやベスト、厚手のフリースジャケットなどを持っていくと安心です。
足元が冷えることもあるので、ボトムの中に履けるレギンスやタイツもおすすめ。手軽に羽織れる大判の毛布ストールやマフラー・ニット帽などがあると、気温が下がったときに重宝します。
夏キャンプ
気温が高くなる夏は、通気性・吸湿性・速乾性のある素材のトップスやボトムスがおすすめ。冷感・冷却素材を用いたアイテムもいいでしょう。
また、フィット感が高いと暑く感じるので、風が吹き抜けるような大きめサイズを選んでください。
夏場はショートパンツを履きたくなりますが、焚き火の火の粉での火傷や虫刺されなどを防ぐためにもボトムスはロングサイズのほうが適しています。
キャンプ場では、日が落ちると涼しくなったり、雨が降って気温が下がることもあります。軽量で薄手の羽織ものも持って行きましょう。
夏場は汗をかくので着替え用のTシャツなどは、多めに持っていくほうがおすすめです。
秋キャンプ
秋は春と同様、基本的には気候もよく過ごしやすい季節です。ただし、日によっては暑い日もあれば、急激に気温が低くなる日もあり、なかなか服装計画が難しい季節でもあります。
基本的には長袖のトップスと長いボトムスを着用し、羽織ものとしては取り外し可能なライナー付きジャケットや厚めのパーカー、薄手のダウンを持って行きましょう。
また、さっと羽織れる大きめのストールがあると、羽織ったりお尻に敷いたり膝掛けにしたりと重宝するので、1人1枚持っていくのがおすすめです。
冬キャンプ
先述しましたが、冬キャンプの服装で一番重視しなければならないのが防寒対策です。キャンプ場では、街とは比べものにならないほど気温が下がります。
必要なのは、真冬用の防寒ジャケット(ダウンや厚手フリースなどの素材で、お尻まで覆うくらいの長さのほうが、座ったときにお尻や太ももが冷えません)です。
インナーも保温性の高いTシャツがおすすめです。パーカーやニット、シャツなどを重ね着をして、気温の変化に合わせて脱着できるといいでしょう。
また、ネックウォーマー・マフラー・手袋・ニット帽・手袋・レッグウォーマー・保温ソックスなど、部分パーツを温めてくれる小物があると重宝します。
キャンプでのNGコーデ
引用:写真AC
自然環境の中で朝から晩まで過ごすキャンプでは、
- 機能性
- 快適性
- 安全性
重要視されますが、基本的にルールなどはありません。しかし、避けるべき「NGコーデ」があるので、解説します。
NGコーデ①肌の露出が多い服装
暑い夏のキャンプでは、薄着の人も多く見かけます。タンクトップやキャミソール、丈の短いキャミソールなど、プールサイドにいるような服装の人も。
しかし、夏のキャンプ場には虫がたくさんいます。中には刺されると肌にダメージを与えたり激しい痛みを伴う毒を持った危険な虫も。
さらに、草で肌を切ったり毒性のある植物に触ってかぶれたりすることも少なくありません。
自然の中で開放的になり、薄着になりたくなる気持ちはわかりますが、肌の露出が多すぎる服装はNGです。
薄手のさらっとしたアウターを羽織ったり、風が吹き抜ける太めシルエットのロングパンツを着用するといいでしょう。夏場の紫外線対策にもなります。
NGコーデ②動きにくい服装
テントやタープを設営したり、食材や食器を洗って料理をしたり、火起こしをしたりなど、キャンプに行くと意外にも忙しいものです。
当たり前のようですが、頻繁に起居することも考えて動きやすい服装をしなければなりません。
体を動かしやすいストレッチ素材を使っている、余裕のあるサイズ感で、アウターの場合は、中に重ね着しても腕周りが窮屈にならない衣服、ボトムは、しゃがんでも苦しくならない衣服を選んでください。
キャンプに行くときは適した服装で楽しもう!
初めてキャンプに行く人は、出発場所の気温や天気で服装を選んでしまいがち。
しかし、大自然の中にあるキャンプ場はタウンとは違って気温の変化が激しく、夏場でも思ったよりも冷えるということもあります。
キャンプに行くときは、その季節のキャンプ場の温度や天候を確認して服装を考えましょう。
さらに、動きやすく『脱いだり着込んだり』しながら暑さや寒さを調整できるアイテムやコーディネートを選びましょう。
ウェアだけではなく、夏は紫外線対策や虫対策にもなる帽子・サングラス・アームウォーマー、冬場は防寒対策になるストールや手袋など、気軽に身に付けられる服飾小物も上手に取り入れてくださいね。