2026.09.02
キャンプチェアの選び方|高さ・座り心地・収納性で失敗しない7つのポイント
キャンプチェアは、サイトで過ごす時間の長さや疲れ方を大きく左右する道具です。見た目や軽さだけで選ぶと、「テーブルと高さが合わない」「立ち座りがつらい」「車に積みにくい」といった失敗につながることがあります。
結論からいえば、失敗しにくい選び方は、過ごし方 → テーブルとの高さ → 持ち運び方 → 座り心地 → 必要な機能の順に絞り込むことです。本記事では、ローチェアとハイチェアの違いから、収納性・耐荷重・焚き火での注意点まで、購入前に確認したいポイントを整理します。
先に結論|キャンプチェア選びの5ステップ
- 食事・焚き火・くつろぎなど、主な過ごし方を決める
- 合わせるテーブルと無理なく使える高さを選ぶ
- 車・バイク・徒歩など、移動手段に合う収納サイズと重量を確認する
- 座面の張り、背もたれ、肘掛け、立ち座りのしやすさを確認する
- 回転・収納方法・素材など、必要な機能を最後に比較する
自然とともに、澄んだ時間を生きる。
TOKYO CRAFTSは、日本人が手がける機能美を追求したキャンプギアブランドです。使いやすさと佇まいの両方を大切に、キャンプでの時間を豊かにする道具を開発しています。
キャンプチェア選びで最初に決めること
スペックを比べる前に、「そのチェアに座って何をする時間が一番長いか」を考えましょう。同じキャンプでも、食事中心の人と焚き火を眺めて過ごす人では、心地よい高さや背もたれの角度が異なります。
食事や作業が中心
テーブル上で調理や食事、PC作業をするなら、前かがみになりすぎず、肘を自然に動かせる組み合わせが向いています。チェア単体の座面高だけでは決めず、普段使うテーブルとセットで考えることが重要です。
焚き火やリラックスが中心
火を眺めたり長時間くつろいだりするなら、重心が低く、背中を預けやすいロースタイルが候補になります。ただし、深く沈み込むチェアは立ち上がるときに力が必要です。薪をくべる、調理するなど、立ったり座ったりする回数も考えて選びましょう。
サイト内を頻繁に動く
調理、設営、子どもの見守りなどで頻繁に動く場合は、立ち座りのしやすさが快適性に直結します。回転機能のあるチェアなら、正面を変えるたびに本体を持ち上げる動作を減らせます。
キャンプチェアの主な種類と違い
名称に厳密な共通規格はありませんが、キャンプチェアは高さ、背もたれ、収納方法、機能によって大まかに分けられます。メーカーごとに寸法や座り心地は異なるため、呼び名だけでなく実寸と使用イメージを確認してください。
| タイプ | 特徴 | 向いている場面 | 確認したい点 |
|---|---|---|---|
| ローチェア | 重心が低く、地面に近い目線でくつろぎやすい | 焚き火、ローテーブル、少人数キャンプ | 立ち上がりやすさ、テーブルとの相性 |
| ハイ/ダイニングチェア | 食事や作業をしやすく、立ち座りの負担を抑えやすい | ファミリー、グループ、調理中心のサイト | 収納時の大きさ、サイト全体の高さ |
| ハイバック | 背中や頭を預けやすく、長時間くつろぎやすい | 読書、星空観賞、長期滞在 | 重量、収納長、食事時の姿勢 |
| 組み立て式コンパクト | フレームと座面を分けて小さく収納しやすい | ソロ、ツーリング、積載を抑えたいとき | 組み立て時間、座面の張り |
| 折りたたみ/一体式 | 展開と撤収が簡単で、すぐに使いやすい | オートキャンプ、デイキャンプ、来客用 | 収納面積、車載スペース |
| 回転式 | 座ったまま向きを変えやすい | 調理と団らんを行き来するサイト、狭いレイアウト | 設置面の安定性、回転部の扱い |
キャンプチェアで失敗しない7つの選び方
1.座面高とテーブルの高さを合わせる
チェア選びで最も失敗が起きやすいのが、テーブルとの高さの不一致です。座面が低すぎると食事のたびに腕を上げる姿勢になり、高すぎると前かがみになりやすくなります。
座る人の身長や座面の沈み込みによって体感は変わるため、数字だけで「正解」を決めるのはおすすめできません。すでにテーブルを持っている場合は、天板高を測り、可能であれば同程度の組み合わせを店頭や自宅で試してください。
2.座面・背もたれ・肘掛けを体格に合わせる
同じサイズのチェアでも、座面の奥行き、布の張り、背もたれの角度で座り心地は変わります。深く包まれる座面はリラックスしやすい一方、食事や立ち座りには不向きな場合があります。
- 太ももの裏がフレームに強く当たらないか
- 背もたれが腰や肩の自然な位置を支えるか
- 肘掛けが立ち上がるときの支えになるか
- 厚手の上着を着ても窮屈にならないか
長時間使うほど小さな違和感が疲れにつながるため、可能なら靴を履いた状態で数分間試座すると判断しやすくなります。
3.立ち座りとサイト内の動きやすさを見る
低く深いチェアほど、立ち上がるときに膝や腰へ負担を感じることがあります。ファミリーキャンプや調理中心のキャンプでは、単純な座り心地だけでなく「何度も立ち上がれるか」が重要です。
回転式なら、チェアを引いたり持ち上げたりせずに向きを変えやすく、狭いサイトでも動線を確保しやすくなります。ただし、脚を確実に展開し、平らで安定した場所に設置することが前提です。
4.重量だけでなく収納寸法を確認する
徒歩や公共交通、バイクでは重量が重要ですが、車移動では収納形状も見逃せません。軽くても収納時に長いチェアは、トランクやルーフボックスに収まらない場合があります。
購入前に「収納時の幅・奥行き・高さ」「収納ケースの有無」「他の荷物と重ねられる形か」を確認しましょう。家族分をそろえる場合は、1脚ではなく必要脚数分の体積で考えることが大切です。
5.設営・撤収方法を使用頻度に合わせる
組み立て式はコンパクトになりやすい一方、フレームに生地を差し込む工程が必要です。折りたたみ式や一体式は短時間で使いやすい反面、収納面積が大きくなる傾向があります。
デイキャンプや頻繁な移動では展開の速さが便利です。積載を最小限にしたい旅では、多少組み立てに時間がかかっても収納性を優先する価値があります。
6.耐荷重と地面での安定性を確認する
耐荷重は、体重だけでなく座るときにかかる力も考え、余裕のある製品を選びます。表示値はメーカーが定める条件での目安であり、立ち乗りや踏み台としての使用を保証するものではありません。
また、砂地や柔らかい土では脚が沈み、硬く平らな場所とは安定感が変わります。脚の開き方や接地点を確認し、傾斜や段差を避けて設置してください。使用前にはフレームの変形、接合部の緩み、生地の破れも確認しましょう。
7.生地とフレームの手入れや焚き火との距離を見る
ポリエステルなどの化学繊維は、火の粉で穴が開いたり熱で変形したりする可能性があります。「焚き火向け」と紹介されるスタイルでも、生地が燃えないという意味ではありません。必ず製品の注意事項に従い、風向きを見ながら火元と十分な距離を取ってください。
使用後は砂や食べこぼしを落とし、湿った場合はしっかり乾燥させてから収納します。海辺で使用した場合は、金属部に塩分が残らないよう乾いた布などで手入れすると、状態を保ちやすくなります。
シーン別|おすすめのキャンプチェアの考え方
ソロキャンプ・ツーリング
荷物全体に占めるチェアの割合が大きくなりやすいため、収納サイズと重量を優先します。ただし、軽量化のために座り心地を犠牲にすると、サイトで過ごす時間が落ち着かないこともあります。焚き火や調理など、最も長く行う動作に必要な快適性は残しましょう。
ソロキャンプの楽しみ方もあわせて読むと、過ごし方から必要な道具を逆算できます。
ファミリー・グループキャンプ
全員分をそろえる場合は、座り心地に加えて、設営の速さ、収納量、テーブルとの統一感が重要です。子どもが大人用チェアを使うと足が地面に届かず、不安定になることがあります。年齢や体格に合った製品を選び、座面上で立ったり遊んだりしないよう見守ってください。
まず最低限の道具を整理したい方は、キャンプに最低限必要な道具をご覧ください。
デイキャンプ
滞在時間が短いデイキャンプでは、ワンアクションで展開できるタイプや、持ち運びやすいチェアが便利です。設営・撤収の時間を抑えると、食事や外遊びに使える時間を増やせます。具体的な楽しみ方はデイキャンプの魅力で紹介しています。
焚き火を楽しむキャンプ
低い目線で火を眺めやすいローチェアが候補になります。チェアの素材にかかわらず、火の粉、輻射熱、転倒リスクには注意が必要です。火元の近くにチェアを置きっぱなしにせず、離席時も安全な距離を保ちましょう。
食事・調理・作業が中心
前傾姿勢になりにくく、立ち座りのしやすい高さが向いています。チェアとテーブルを別々に選ぶのではなく、実際に皿や調理器具を置いた場面を想定してください。テーブルを比較する場合はテーブル一覧も確認できます。
TOKYO CRAFTSの現行キャンプチェアを比較
TOKYO CRAFTSでは、動きやすさと収納性を重視した「ジオピボット」と、ロースタイルでくつろぎやすい「スリークモダンチェア」を展開しています。どちらが優れているかではなく、キャンプ中の動作と積載条件に合う方を選ぶことが大切です。
| 比較項目 | ジオピボット | スリークモダンチェア |
|---|---|---|
| 主な特徴 | 360度回転、ワンアクション展開、収納ケースを小物入れとして装着可能 | 座面高30cm、竹集成材の肘掛け、薄く折りたためる構造 |
| 使用サイズ | 約60×60×75cm | 約60×52×69cm |
| 収納サイズ | 約50×15×15cm | 約53×53×5.5cm |
| 重量 | 約1.74kg | 約3.2kg |
| 静止耐荷重の目安 | 約100kg | 約100kg |
| 向いている方 | 方向転換のしやすさと筒状の収納性を重視する方 | 焚き火を囲むロースタイルと薄型収納を好む方 |
※サイズ・重量・耐荷重は公式商品ページの記載に基づく目安です。仕様や販売状況は変更される場合があるため、購入前に各商品ページで最新情報をご確認ください。
ジオピボット|座ったまま360度向きを変えられる
ジオピボットは、座ったまま360度向きを変えられるアウトドアチェアです。調理スペース、テーブル、焚き火へと視線を移す場面でも、チェア本体を持ち上げる動作を減らせます。
約1.74kgで、収納時は約50×15×15cm。フレームを広げるワンアクション構造のため、組み立て工程を抑えながら筒状に収納したい方にも適しています。収納ケースは座面下へ取り付け、小物入れとして活用できます。
スリークモダンチェア|焚き火を囲みやすいロースタイル
スリークモダンチェアは、座面高30cmのロースタイルチェアです。ブラックのアルミフレームに竹集成材の肘掛けを組み合わせ、キャンプサイトになじむ落ち着いた佇まいに仕上げています。
折りたたむと約53×53×5.5cmの薄型になるため、車載時に板状の隙間へ収めやすい点も特徴です。焚き火を眺める時間や、ローテーブルを囲むスタイルを重視する方に向いています。
公式動画でサイズ感と使い方を確認
写真や数値だけでは分かりにくい高さや使用イメージは、動画でも確認できます。TOKYO CRAFTS公式チャンネルでは、スリークモダンチェアの高さやテントとの組み合わせについて実物を見ながら解説しています。
ジオピボットの回転動作や収納イメージは、TANAチャンネルの紹介動画でも確認できます。
※動画内の販売時期、価格、特典などは撮影時点の情報を含む場合があります。最新情報は商品ページをご確認ください。
キャンプチェア選びのよくある質問
ローチェアとハイチェアはどちらがおすすめですか?
焚き火やリラックス中心ならローチェア、食事や立ち座りの多いキャンプなら高めのチェアが候補です。ただし、最適な高さは体格とテーブルによって変わります。先に過ごし方とテーブルを決め、組み合わせで選んでください。
座面高は何cmなら使いやすいですか?
一律の正解はありません。身長、膝の曲がり方、座面の沈み込み、テーブル高で体感が変わります。数値は候補を絞る目安に使い、可能なら実際に座って立ち上がりやすさまで確認しましょう。
耐荷重100kgなら、体重100kgまで必ず使えますか?
耐荷重は所定の条件で測定された目安で、保証値とは限りません。勢いよく座る、片側へ荷重をかける、立ち乗りするといった使い方では想定以上の力がかかります。製品の取扱説明に従い、余裕を持って選んでください。
焚き火の近くで使えるチェアはありますか?
ローチェアは焚き火を囲みやすい一方、どのチェアでも火の粉や熱による損傷の可能性があります。風向きを確認し、火元から十分な距離を取り、離席時も火のそばへ置いたままにしないでください。
キャンプチェアを家でも使えますか?
使用できますが、脚で床を傷つけないよう保護材を使い、平らで安定した場所に設置してください。屋外で付着した砂や水分を落としてから室内へ入れると、床や製品をきれいに保ちやすくなります。
子どもも大人用チェアを使えますか?
足が地面に届かない、座面が深すぎるなど、体格に合わない大人用チェアは不安定になることがあります。子どもの年齢・体格に合う製品を選び、保護者の目の届く場所で使用してください。
まとめ|スペックではなく過ごし方から選ぶ
キャンプチェアは、軽さやデザインだけでなく、サイトで何をして過ごすかを起点に選ぶと失敗を減らせます。
- 主な過ごし方を決める
- 座面高とテーブルの組み合わせを見る
- 座り心地と立ち座りのしやすさを確認する
- 移動手段に合う重量・収納寸法を選ぶ
- 耐荷重、安定性、素材と手入れ方法を確認する
長く座って過ごす道具だからこそ、数字だけでなく実際の動作を想像することが大切です。回転のしやすさを重視するならジオピボット、焚き火を囲むロースタイルを重視するならスリークモダンチェアを候補に、キャンプ全体のレイアウトと合わせて比較してみてください。