2025.06.04
都内で焚き火を楽しむことはできる?おすすめスポットの比較や気をつけたいルール紹介
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2025年現在、東京都内で自由に焚き火を楽しめる場所は年々減少しています。都市部の住宅密集化に加え、都条例や消防法による屋外火気規制が強化されていることが主な理由です。
本記事では、都内で焚き火を楽しむ際に覚えておきたい基本情報を紹介します。ぜひ参考にしてください。
都内で焚き火を計画する前に知っておきたい情報
都内で焚き火を計画する際、知っておきたいルールや基本情報がいくつかあります。以下で紹介します。
条例と消防法で押さえる基本
東京都環境確保条例第126条は屋外での焼却行為を原則禁止しています。また消防法では無許可で火気を扱った場合の罰則が定められています。
ただし、バーベキューやキャンプのための焚き火は「日常生活に必要な行為」として例外扱いされており、指定場所と適切な道具を使い安全管理を徹底すれば許可は不要です。
直火禁止・焚き火台必須の理由
ほとんどの都内施設では地面へのダメージと延焼リスクを避けるため直火が禁止されています。焚き火台を使えば地面を焦がさずに済み、灰処理も容易になるため、初心者でも安全に後片付けしやすくなります。
都内で焚き火ができるおすすめスポット10選
都内で焚き火スポットを選ぶ際は、アクセス、手ぶら対応、予約要否、料金、直火可否、子連れ設備の六つを基準にすると、自分に合った場所を見つけやすくなります。
下表では筆者取材時点(2025年6月)の情報を掲載しています。ぜひ参考にしてください。
城南島海浜公園キャンプ場(大田区)
最寄りの京急「平和島」駅からバスで約15分とアクセスが良く、レンタル品が充実しているため手ぶらプランが利用できます。利用は事前予約制で、日帰り1区画600円とリーズナブル。直火は禁止で焚き火台が必須ですが、広い芝生広場と多目的トイレが整備されておりファミリーにも安心です。
城北中央公園バーベキュー広場(板橋区)
東武東上線「上板橋」駅から徒歩10分ほど。レンタルサービスはないものの、無料で利用できるのが最大の魅力です(要予約)。直火は禁止、遊具や広い芝生エリアが併設されているため子ども連れでも過ごしやすい環境が整っています。
若洲公園キャンプ場(江東区)※現在休業中
「新木場」駅からバスで15分。手ぶらプランがあり人気でしたが、2025年4月から2026年10月まで工事のため休業しています。再開時期と条件は公式サイトで必ず確認してください。
奥多摩・大岳キャンプ場(あきる野市)
JR「武蔵五日市」駅から路線バスで約30分。予約不要で日帰り800円という手軽さが魅力です。一部エリアで直火が許可されていますが、ルールが細かく定められているため現地掲示を必ず確認しましょう。川遊びができ、売店もあるため自然遊びと焚き火を両立できます。
郷土の森バーベキュー場(府中市)
京王線「分倍河原」駅からバスで10分。予約不要・無料で利用でき、直火は禁止です。敷地内にはプラネタリウムを備えた博物館があり、焚き火の前後で家族向けのアクティビティも楽しめます。
TOKYO TAKIBI TIME(都心各所、集合は皇居周辺)
スタッフが道具一式を用意する完全手ぶらサービスで、2時間6,000円から。場所は都心の公園や屋上などロケーションごとに設定され、予約必須です。直火は不可ですが設営・片付けを任せられるため初心者や企業イベントに人気があります。
焚き火BASE三鷹(三鷹市)
JR「三鷹」駅からバスで12分と住宅街に近い立地ながら、時間貸しで気軽に焚き火ができるレンタルスペースです。手ぶらプランがあり、1時間880円とリーズナブル。直火は禁止ですがペット同伴可で、犬連れキャンパーに支持されています。
焚き火カフェ山(町田市)
小田急線「町田」駅からバスで25分。庭先に常設された炉を使うスタイルで、軽食付き90分2,000円。予約はInstagramのDMで受け付けています。直火ではなく固定炉ですが、足湯や屋外サウナまで備えた“秘密基地”感が魅力です。
O.GARDEN「種火」プラン(中央区晴海ふ頭公園)
都営大江戸線「勝どき」駅から徒歩15分。専属スタッフがすべて段取りする完全手ぶらプランで、2時間4,500円。直火は禁止ながら、東京湾の夜景を背景に安全に焚き火を楽しめます。事前予約が必須なので、公式サイトで日程をチェックしてください。
公共交通で行ける駅近スポット
車を所有していない方でも、城南島海浜公園や郷土の森BBQ場のように公共交通機関で片道30分圏内でアクセスできるスポットがあります。荷物が多い場合は、バス停からの徒歩距離も事前に確認すると安心です。
道具不要!手ぶらOKスポット
都内での焚き火をもっと気軽に楽しみたい場合は、TOKYO TAKIBI TIMEや焚き火BASE三鷹がおすすめです。スタッフが火起こしから片付けまでサポートしてくれるため、初心者の方でも手間なく焚き火の魅力を満喫できます。
ファミリー向け設備が充実した安心スポット
城南島海浜公園は多目的トイレと広い芝生が整備されており、お子さまを見守りやすい環境です。O.GARDENでは夜景を眺めながら親子でマシュマロを炙る体験が人気で、スタッフが常に安全をサポートしてくれます。
都内で焚き火を楽しむための失敗しないスポット選び
都内で焚き火デビューを成功させるためには、まず直火可否を確認し、焚き火台が必須かどうか把握してください。次に各施設の予約開始タイミングと方法を調べ、キャンセル規定を読んで天候急変時の対応を知っておきましょう。
子供やペットを連れて行く場合は利用可否と設備を電話で確認し、夜間の消灯時間や騒音ルールもチェックしてください。最後に灰の持ち帰り方法と周辺のトイレ・売店の位置を公式マップで把握しておくと、当日のトラブルが大幅に減ります。
都内での焚き火のための持ち物について
必ず持参したいのは焚き火台、耐熱グローブ、火消し壺、ライター、火ばさみの五点です。レンタルを利用する場合でも、グローブだけは自分に合ったものを用意すると安全性が高まります。遮熱シートや風防、火吹き棒、ヘッドライトは快適さを向上させる便利装備です。家族で行くのであれば、
子供用難燃手袋や温かい飲み物用ボトル、簡易救急セットも準備しておくと安心でしょう。レンタル費用の目安は焚き火台一式が二千〜三千円、火消し壺と火ばさみのセットが千円程度で、購入するより気軽に試せます。
その他、焚き火時の持ち物についてもっと詳しく知りたい方は以下の動画も参考になります。
季節ごとの都内での焚き火の楽しみ方と注意点
季節ごとに都内での焚き火の楽しみ方は異なります。以下で解説します。
春・秋――落ち葉対策と風への備え
乾燥した落ち葉は火の粉を広げやすいので、焚き火シートとメッシュ蓋で飛散を抑えると安心です。花粉が多い日はマスクを持参すると快適に過ごせます。
夏――虫対策と薄着の火の粉防止
煙が少ない広葉樹薪を使い、ハーブ系蚊取り線香を風上に設置すると虫刺されを減らせます。難燃素材の長袖を羽織れば、火の粉による衣類の穴あきを防げます。
冬――防寒&地面凍結リスク
二重底構造の焚き火台と断熱パネルを併用すると、凍った地面でも安定します。夜間に灰が凍結して再燃しないよう、早めに火消し壺へ灰を移すと安全です。
都内で焚き火を楽しむ際の安全マナーとトラブルシューティング
都内で焚き火を安全に楽しむために覚えておきたいことを説明します。
着火から消火まで“5ステップ”完全手順
薪を細材、中材、太材の順に組み、着火剤に点火して風を送りながら火を育てます。就寝の二時間前には薪の追加をやめ、熾火が白い灰になるまで待ってから火消し壺へ灰を移してください。手で触れて冷たくなったことを確認したら撤収できます。
火がつかない・煙が多い時の対処
湿った薪は重量があり色が濃いので見分けられます。乾いたフェザースティックと少量の着火剤を追加し、薪の間に空気の通り道を確保すると炎が安定し煙が減ります。
強風で火の粉が飛ぶ時の即応策
風速が五メートルを超えたら焚き火を中止し、安全な場所へ避難するか、防炎ブランケットと風防で火の粉を遮ります。芝生へ飛んだ火の粉はすぐに水をかけて延焼を防ぎましょう。
都内での焚き火に必要な焚き火台&ギアのメンテナンス術
都内で焚き火を楽しむ際、焚き火台は必携です。以下では焚き火台のメンテナンスについて説明します。
使用後5分でできる灰処理と洗浄
灰が完全に冷えたことを確認してからアルミ袋に移し、自宅で可燃ゴミとして処分します。焚き火台へ直接水をかけると熱変形の恐れがあるため、ぬるま湯と中性洗剤で汚れを拭き取り、自然乾燥させてください。
素材別お手入れ(ステンレス/鉄/チタン)
ステンレスは錆びにくいものの焼け色が残りやすいのでクリームクレンザーで軽く磨きます。鉄は洗浄後に薄く食用油を塗り、軽く空焼きしてシーズニングすると錆を防止できます。チタンは錆びないためナイロンたわしで焦げを落とす程度で十分です。
シーズンオフの保管ポイント
完全に乾いたら乾燥剤入りのケースに収納し、湿気の少ない室内で保管してください。鉄製品は新聞紙で包み、オイルを塗布しておくと結露防止になります。
都内での焚き火に関するよくある質問
直火が許可されている都内の場所はあるのか疑問に思う方も多いでしょう。奥多摩の大岳キャンプ場が一部エリアで認めています。ただし薪・炭は売店購入限定です。
雨天時の扱いは多くの公営施設が小雨決行ですが、警報級の荒天では閉場になります。薪の調達については、持ち込み禁止の施設が少なくないため、売店で乾燥薪を購入するのが確実です。詳細条件は各スポット紹介にリンクを設けていますので併せてご確認ください。
都内での焚き火に持っていくならTOKYO CRAFTSの「焚き火台マクライト2」
TOKYO CRAFTS「焚き火台 マクライト2」は、都内の公共キャンプ場や手ぶらサービスで必須となる“直火禁止”ルールに対応した薄型軽量モデルです。
本体わずか約920g、収納時21×40×2.5 cmのスリム設計だから、電車+バス移動でもバックパックにすっと入り、城南島や奥多摩など駅近スポットへ気軽に持ち運べます。組み立ては3ステップで完了し、大きめの薪も置けるスクエア火床は友人と囲めるワイド感を確保。左右パネルが風防となり、湾岸エリア特有の海風でも灰が舞いにくい構造です。
ゴトク位置を変えれば強火調理からじっくり燻しまで自在、片側パネルを外せば灰捨ても一瞬。都内の厳しいルール下でも“本格的な炎を安全に楽しみたい”初心者〜中級者に最適な一台と言えるでしょう。
マクライト2の口コミ
今までの焚き火台と比較すると十分に軽く、とても楽で設置しやすいです。
先日購入後始めて使いました。
組み立てる時から,ワクワクで火をつけると炎がしっかりとあがりました。
上段,中段,下段とフライパンを置き換えながら,調理をすることもでき,いい火加減した。同伴者からも,好評でした。
これから,エース焚き火台になりそうです。再度購入しました! 一つ目が気に入ってリピートです。ステンレスでも十分に軽くて持ち運びも楽々です。 幅の広さがとても良いですね。
マクライト2について詳しく知りたい方は、以下の動画も確認して見てください。
まとめ|都内で焚き火を楽しむなら“最新情報×安全意識”がカギ
都内で焚き火を計画する際は、本記事のチェックリストで施設を選び、条例を順守しながら安全マナーを徹底すれば初心者でも安心して炎を楽しめます。季節ごとのコツを押さえれば一年を通じて快適に焚き火ができます。
工事による休業や規制強化は突然発表されるため、必ず公式サイトで最新情報を確認しましょう。手ぶら派はレンタル充実スポット、低コスト派は無料スポット、ファミリー派は設備重視スポットを参考に、次の休日の計画を立ててみてください。