2025.06.04

ランタンスタンドはいらない?ミニマル装備で明るさを確保する完全ガイド

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できるだけ荷物を減らしたいキャンプの時、「ランタンスタンドは、いるのかいらないのか」と、お悩みの人も多いようです。

また、ランタンスタンドやランタン掛けを買ったものの「なんとなく使わなくなって悩んでいる」という人もいます。

ランタンスタンドは、サイトの雰囲気を高めるアイテムですが、本当に必要かどうかは目的とシーンによって変わります。

そこで、この記事では、スタンドを省いても十分な明るさと安全性を確保する方法から、あえて使ったほうがいいケースまでを網羅します。ランタンスタンドを使うか使わないか、自分のスタイルに合わせて選んでください。

ランタンスタンドが「いらない」と言われる4つの理由

なぜ、ランタンスタンドはいらないと言われがちなのでしょうか。その理由を探ってみましょう。

荷物と積載スペースの圧迫

大きな自動車でのキャンプでは、荷物の数や重さはそれほど気にならないもの。けれども、徒歩やバイク、軽自動車でのキャンプでは気になってしまいます。たとえば、ポール長が70cmを超えるスタンド1本で、バッグの半分が埋まることも珍しくありません。

総重量1.5kg前後の三脚式スタンドは、LEDランタン本体より重くかさばるため、軽量化に熱心なソロキャンパーは、真っ先に削りたくなる装備でしょう。

設営と撤収に手間がかかる

ランタンスタンドの中でも、ペグタイプは硬い地面だとハンマーを振る回数が増え、暗くなってから位置を変えるのは大変です。

深夜に「もっとテントから離したい」と感じても、金属音で周囲を起こしてしまうため我慢せざるを得ません。

こうした手間が必要になってしまうことが、「ランタンスタンドはいらない」という声が挙がる理由のひとつでもあります。

LEDランタンの高性能化

近年の充電式LEDランタンは1,000ルーメン級でも300g程度しかなく、拡散キャップを装着すればテーブル上でもサイトの隅まで照らせます。

色温度を暖色に調整できる機種なら虫の寄り付きも抑えやすく、従来のハイワットオイルランタンほどの高さを必要としません。

代替手段が豊富にある

タープポールにクランプ式ハンガーを固定すれば、スタンドとほぼ同じ2m近い吊り下げ位置を確保できます。

カメラ三脚に1/4インチネジ変換アダプターを付けてLEDランタンを雲台に載せる方法や、トレッキングポールを2本連結して自立させる自作ポールなど、装備を兼用する発想が広がりスタンドの出番は減少しました。

ランタンスタンドがいらない派でもランタンスタンドが必要になる場面

以下では、ランタンスタンドはいらないと普段思っている方が、やっぱりランタンスタンドは必要だと思いがちな場面を紹介します。

大人数サイトでの全体照明として使うとき

8人以上のファミリーやグループキャンプでは、テーブル周りだけでなく動線にも光を回す必要があります。

ランタンスタンドを使えば、360度に光が広がり、影になりがちな地面の段差やガイロープを認識しやすくなります。その結果、夜間の転倒事故を防ぎやすくなります。

ガソリン・オイル系ハイパワーランタンを使うとき

ホワイトガソリンや灯油ランタンは本体が重く高温になります。スタンドを使うことで熱害を避けつつ燃焼音を気にせず配置でき、地面置きより一酸化炭素を拡散しやすくなります。

特に冬季のファミリーキャンプで暖色の大型ランタンをメイン照明にするなら、専用スタンドの安定感は無視できません。

防災・停電時の室内照明として使うとき

停電したリビングでランタンをテーブルや棚に置いただけでは、部屋の隅が暗くなります。

伸縮式スタンドで高さ2m程度にランタンを固定すれば、天井灯に近い位置から光が均等に回り、家電復旧までの不便を軽減できます。

【キャンプスタイル別】ランタンスタンドはいらない派の工夫

キャンプスタイル別に、ランタンスタンドを持っていない方ができる工夫を紹介します。

ソロ・ミニマルキャンパー

タープポール1本とアルミ製クランプハンガー、またはカメラ三脚を流用して拡散キャップ付きLEDランタンを吊るせば、総重量200g台でサイト全体を照らせます。パックパックの隙間に収まる長さ30cm以下のカーボン三脚を選ぶと、写真撮影と照明を兼ねられ装備数を減らせます。

初心者ファミリー

ファミリー向けの大きなヘキサタープは中央ポールが2mを超えることが多いです。ポール上部に二重ロープを張り、ランタンハンガーを滑り止め付きカラビナで固定すれば、子どもの手が届かない高さ1.8m前後を確保できます。地面にスタンドを打たないため、走り回る子どもがつまずく心配も少なくなります。

徒歩・ツーリング・UL派

トレッキングポール2本をジョイントで連結し、先端石突きをゴムキャップで保護すれば簡易ポールが完成します。上部に面ファスナーを巻き付け、ループ側にミニカラビナを付けておくと、ヘッドライトを外してランタン化する際にも応用できます。

ランタンスタンドはいらない場合の代替アイデア

ランタンスタンドを持たない方に向けて、代替品のアイディアを紹介します。

タープポール+クランプハンガー

直径15〜25mmのポールなら市販のクランプハンガーが適合します。フック位置を上下10cm単位で調整でき、耐荷重は500g前後です。重い燃料ランタンを吊るす場合はポールを二重にして強度を確保しましょう。

カメラ三脚+雲台アダプター

雲台の1/4インチネジにステンレス製アイボルトを装着し、LEDランタンをカラビナで吊るすだけで自立型ライトスタンドになります。三脚の脚を2段だけ伸ばせば風の影響を受けにくく、足元をペグダウンすると強風でも倒れにくくなります。

パラコード&カラビナ

林間サイトでは立木とテントの間にパラコードを張り、その中央にランタンを吊るせば高さ2mほどを確保できます。コードは夜露で伸びるため、初張りから30分後にテンションを張り直すと光軸が下がりにくくなります。

家具・物干し竿を使うベランピング術

自宅ベランダでは物干し竿の支柱にシリコンバンドを巻き、軽量LEDランタンを固定すると壁面を照らす間接光で柔らかい雰囲気を演出できます。集合住宅で光漏れが気になる場合はランタン背面にアルミシートを貼り、光を室内側に反射させると近隣への配慮になります。

ランタンスタンドはいらない派に向けた季節、天候ごとのランタン光量と配置の考え方

季節や天候ごとに、ランタンの配置や光量は変える必要があります。以下で解説します。

夏の高照度と虫対策

夏は紫外線に集まる虫が増えます。ランタンをサイト端の高所に配置し、居住スペースを中央に置くと虫が寄り付きにくくなります。暖色3000ケルビン以下のLEDは紫外線量が少ないため、スタンドなしでもタープ端のハンガーで十分効果が得られます。

冬の低温と電池性能低下

気温5℃以下ではニッケル水素電池の電圧が下がり照度が落ちやすくなります。ランタンをテーブル中央に置き、アルミ反射板で光を天井へ跳ね返せば高さを稼がずに広がりを得られます。スタンドを使わない場合でも、ランタンを地面から5cm以上上げると明るさが持続しやすくなります。

雨天・強風時の安全配置

風速8mを超えるとスタンドは倒れる危険が増します。この場合はポールや木への吊り下げに切り替えましょう。地面置きランタンの後方に銀マットを立てて反射させると、明るさを保ちつつ転倒リスクを抑えられます。

ランタンスタンドは本当にいらない?選び方、メンテナンス、買い替え目安

ランタンスタンドはいらない!と思っていても、買わなくてはならない場合もあるでしょう。以下では選び方やメンテナンス、買い替え時期について紹介します。

コンパクト分割モデルの選び方

最新のアルミ合金モデルは3分割で60cm以下に収まり、総重量は800g前後です。ステンレスは錆びにくいものの重く、カーボンは軽い反面高価で熱に弱い傾向があります。ハイパワーランタンを吊るすなら熱伝導が低いアルミがおすすめです。

使用後の泥・錆び対策

撤収前に真水で泥を流し、クロスで水気を拭き取ります。帰宅後24時間以内に防錆スプレーを薄く吹き、通気性のあるケースで保管すれば、ヒンジやネジ部分の固着を防げます。特に打ち込み式は先端が傷みやすいのでキャップを被せてから収納しましょう。

多機能活用術

スタンドは焚き火ハンガーとしてトングやケトルを掛けたり、濡れたレインウェアを乾かすポールとしても活用できます。物干しポールとしてタオルを干す使い方は梅雨時のキャンプでとても便利です。

コスト比較と買い替え判断

平均的な打ち込み式スタンドは10,000円前後、耐用年数は10年近いですが収納長が長く荷物になります。一方、クランプハンガー1,000円と三脚2,000円の組み合わせは合計3,000円程度で済み、重量も半分以下です。

頻繁に車で大人数キャンプをするならスタンドへの投資価値は十分ですが、年に数回のソロキャンプが中心なら代替手段のほうが費用対効果は高いでしょう。

ランタンスタンドはいらないか迷っている方向け|よくある質問

ランタンスタンドは本当にいらない?と迷っている方に向けて、よくある質問をまとめました。

LEDランタンでも影はできるの?

テーブル面が白色なら拡散光が回りやすく、スタンドを使わなくても手元の影は最小限に抑えられます。黒いテーブルの場合はランタンを20cm高くするだけで影が解消しやすくなるため、ポールハンガーや三脚が有効です。

クランプはどこに付ければいい?

耐荷重500g以下のLEDランタンなら、タープ中央ポールの肩部分やテーブルの角に装着すると光が三角形に拡散しやすくなります。ポール径が20mmを超える場合はゴムシートを挟んで滑り止めにしましょう。

停電時に子ども部屋を照らす方法は?

家具の棚板上にランタンを置き、鏡や白い壁を背にすると光が反射し部屋全体が均一に明るくなります。スタンドがなくても椅子に本を積んで高さを上げるだけで十分な明るさを確保できます。

いらない派にもおすすめ!かっこいいTOKYO CRAFTSのランタンスタンドといえば「サンセットハンガー」

TOKYOCRAFTSのサンセットハンガーは、高さ・向き・角度を自分好みに調節できるランタンスタンドです。

地面にブラケットパーツを固定し、ポールとベルトを取り付ければセッティング完了。通常時の高さは160cmですが、ベルトを引っ張ることでポールがしなり、ランタンの高さを変えられます。

また、ベルトにはギアや小物を引っ掛けられるループ付きなので、カラビナやフックを用いれば、小物やペグハンマーなどのギアを引っ掛けられて便利です。収納時は、すべてのパーツを付属の収納ケースに収められ、バックパックやコンテナにすっきり収まり、持ち運びが楽にできるのも魅力です。

サンセットハンガーの口コミ

ランタンハンガーの安定感、立てやすさ、曲線の美しさ、収納のコンパクトさ全部満足です。1つ買って気に入り、追加でもう1つ購入しました。

よくあるランタンスタンドだとペグ差し込み位置を中心に灯すタイプだけど、この商品はペグ差し込み位置からズレた箇所にランタンを吊り下げるので、スタンドが邪魔にならなくて良い。さらに他商品と見た目がかぶることがないので、使用しているだけで雰囲気出ます

デザインがとても良く、一目惚れして購入しました。
機能性も言うことなく最高です。

ランタンスタンドはいらない?自分に合ったスタイルでキャンプの灯りを楽しむ

「ランタンスタンドはいるかいらないか」という疑問に対する答えは、キャンプスタイル・人数・ランタンの種類、さらに防災やベランピングといったアウトドア以外のシーンまで含めた総合判断で変わります。

荷物を極限まで減らすソロキャンプでは代替手段で十分ですが、大人数や燃料式ランタンを使用する場合は、スタンドが安全と快適さを両立させる頼れるギアになります。

この記事で紹介した代替テクニックや保管術を参考に、自分の装備リストを見直して、スタンドが本当に必要かどうかを判断してみてください。