風に強いテント徹底解説!強風でも安心な種類や張り方、おすすめテントも紹介!
キャンプや登山において「風」は快適性と安全性を大きく左右します。特に強風時には、テントがあおられて眠れない、最悪の場合は倒壊するリスクもあります。
風に強いテントを選ぶことは、安心してアウトドアを楽しむための必須条件といえるでしょう。
これからテント購入を検討している方はぜひ参考にしてください。
風に強いテントの特徴
一般的に販売されている屋外用テントは、日常的な風速に耐えられるよう設計されていますが、開けた地形や水辺、高台に位置する場所ではいきなり強風が吹くことも考えられます。
風をうまく受け流す形状をしているテントや剛性が高いフレームを使用しているテントは、強風時でもポールが折れたり、テント本体が吹き飛ばされるリスクが少ないため、安心して過ごすことができます。
一般的にテントが耐えられる風速は、おおよそ10m/s前後が目安です。耐風テストをしっかりと行い、製品ページに耐風性能が明記されている製品だと安心です。
風に強いテントの種類
風の影響を受けにくいテントとして以下の形状をしたテントが挙げられます。
- ワンポールテント
-
ドームテント
- トンネルテント
それぞれ構造や向いているキャンプスタイルが異なるため、特徴を理解したうえで選ぶことが重要です。
ワンポールテント
ワンポールテントは、中央に1本のポールを立てて設営するテントで、円錐形やピラミッド型のシルエットが特徴です。この形状は風を一点で受け止めず、全体に分散して受け流す構造になっているため、強風時でも安定しやすいという大きなメリットがあります。
特に風が横から吹いた場合でも、傾斜のある幕体が風を逃がしてくれるため、バタつきが少なく、倒壊リスクもやや低めです。そのため、開けたキャンプ場でも使用されることが多く、ソロや2人用テントとして人気があります。
一方で、ワンポールテントはペグダウンとガイロープの張り方が耐風性を大きく左右します。設営が甘いと一気に安定性が落ちるため、正しい張り方を理解しておくことが必須です。また、中央にポールがある分、レイアウトの自由度がやや制限される点は理解しておきましょう。
ドームテント
ドームテントは、クロスさせた複数のポールで自立する構造を持つ、最も一般的なテント形状です。風に強い理由は、低重心かつ曲線的なフォルムにより、風を効率よく受け流せる点にあります。
自立式のため地面の状態に左右されにくく、初心者でも安定した設営がしやすいのが大きな魅力です。ソロキャンプや2人用テント、さらに登山用テントとしても多く採用されており、耐風性と扱いやすさのバランスに優れています。
また、風に強いモデルではアルミポールを使用し、フレーム全体で荷重を分散する設計が採用されています。ペグやガイロープを併用することで、強風下でも安心して使用できます。
トンネルテント
トンネルテントは、アーチ状のポールを平行に並べた構造で、内部空間が非常に広いのが特徴です。主にファミリーキャンプや大型テントとして使われることが多く、リビングと寝室を分けられる2ルームタイプも多く展開されています。
耐風性については「風上・風下を正しく意識した設営」が前提条件となります。風の流れに対してテントの短辺を向けることで、風の抵抗を最小限に抑えることができます。正しく張れば非常に安定感がある形状です。
ただし、設営時にガイロープを省略すると一気に耐風性が落ちるため注意が必要です。広い居住性と引き換えに、設営の正確さが求められるテントだといえるでしょう。
風に強いテントの張り方
どんなに性能の高いテントでも、張り方を誤ると耐風性は大きく低下します。
風向きを考慮した設営
まず最も重要なのが、風向きを意識したテントの向きです。基本的には、テントの入口や前室を風下に向け、背面や側面で風を受けるように設営します。
入口正面から風を受けてしまうと、テント内に風が吹き込みやすくなり、幕体が大きくあおられる原因になります。特にトンネルテントや大型テントでは、正面からの風圧によってフレームに大きな負荷がかかるため注意が必要です。
ガイロープを使用する
面倒だからと省略されがちなガイロープですが、耐風性に直結する重要な要素です。特に風が強いキャンプ場では、全方向しっかり張ることが必須です。
ロープは約45度程度の角度で張り、しっかりテンションをかけることで、風を受けた際の揺れを大幅に抑えられます。
すべてのガイポイントを使うことで、テント全体の剛性が高まり、結果としてフレームや生地への負担も軽減されます。
ペグ選びも重要
耐風性を高めるうえで、意外と軽視されがちなのがペグの性能です。付属ペグは軽量で扱いやすい反面、硬い地面や強風時には抜けやすいことがあります。
風に強い設営を目指すなら、以下のようなペグがおすすめです。
- 鍛造ペグ(30cm前後)
- 地面に対して斜めに打ち込める形状
- ロープが外れにくいフック構造
ペグは地面に対して垂直ではなく、風の引っ張り方向と逆に傾けて打ち込むことで、抜けにくくなります。特に大型テントやファミリーテントでは、ペグの差がそのまま安定感の差として表れます。
TOKYO CRAFTSの風に強いテント
ここからは、TOKYO CRAFTSの風に強いテントをご紹介します。
ナイトローバー2P
ナイトローバー2Pは、快適さと軽快さを両立させたコンパクトドームテントです。2人で使うのにちょうど良く、ソロでは贅沢にキャンプを楽しめます。
インナーテントは標準付属で、出入り口は前後2箇所に設けられているため、出入りがしやすい設計です。
室内高は最大110cmで圧迫感を感じにくく、開口部は最大幅180cmの広さが特徴です。設営は3本のクロスフレーム構造でストレスなく素早く建てることができます。インナーテントや別売りのグランドシートの設置は一度だけ。その後は取り付けたまま収納可能です。
ナイトローバー2Pは、国内の試験所でテストを実施しており、最大風速25m/sの耐風テストをクリアしています。
ハビソル デュオテント
ハビソルは、2人でゆったりとアウトドアを楽しむために設計されたドーム型シェルターです。
最大幅4.1m、天井高1.95mという開放的な設計で、フロント、リア、両サイド、天窓の5箇所にメッシュを採用しています。また、一般的な外側スカートに加え、内側にもスカートを装備しているため、冷気や隙間風、虫の侵入を軽減できるのも魅力です。
ハビソルもナイトローバー同様に、国内の試験所にて風速テストを行っており、最大風速25m/sをクリアしています。
インナーテントやリビングシート、TPUウィンドウを合わせて使うことで、より快適にキャンプを楽しめます。
ウィングフォート
ウィングフォートは、季節や天候、場所、あらゆる変化に柔軟に対応できるオールラウンドシェルターです。
完全防水のパネルを跳ね上げた状態で、内側をフルクローズ、フルオープン、メッシュに切り替え可能な独自の二重構造を採用し、急な天候の変化にもすぐに対応できます。
圧迫感のない天井高と広々としたリビングスペースが魅力で、巻き上げ可能なスカートが付いているため、オールシーズン使用できるテントです。
国内の試験所で跳ね上げ時には、最大風速20m/s、クローズ時には、最大風速25m/sの耐風テストをクリアしています。
TPUウィンドウやリビングシート、グランドシート、フロアマットを合わせてご検討ください。
風対策をして安心安全なキャンプを楽しもう!
風に強いテント選びは、キャンプスタイルや人数によって最適解が異なります。ソロ・2人用ならドーム型、ファミリーや大型テントなら構造と張り方を重視、登山では軽量かつ耐風性を最優先に選ぶのがおすすめです。
また、テントの性能だけでなく、張り方・風向き・ペグやガイロープまで含めて対策することで、初めて「本当に風に強いキャンプ環境」が実現します。
ぜひ本記事を参考に、自分に合った風に強いテントを見つけ、安全で快適なアウトドアを楽しんでください。