2025.03.14

ナイフの研ぎ方を解説!アウトドアで役立つ研磨&メンテナンス術も

アウトドアやキャンプで必須の携行ナイフは、実は定期的に研ぎ方を守ることと作業効率が問題です。

ナイフの切れ味が良ければ料理の時短になり、ブッシュクラフトなどの木工作業も安全かつスムーズに進められます。

この記事では、初心者〜中級者に向けてナイフの研ぎ方の基礎から、季節ごとのメンテナンス、応急処置まで徹底的に解説。

初めて砥石を使う方でもわかりやすいように手順をご紹介します。ぜひ最後までチェックして、快適で安全なアウトドアライフを楽しんでください。

ナイフの研ぎ方をマスターする特典

ナイフは、キャンプやアウトドアでの調理・薪割り・クラフトなど、短期間で必要な道具です。

しかし刃先が切れなくなると、作業に時間がかかったり、無理な力をかけて怪我をしたりするリスクがございます。

定期的な研ぎを習慣づけると、以下のメリットが得られます。

メリット①切れ味が向上し、作業効率アップ

ナイフを研ぐとトマトの薄切りやロープのカットも切れるため、ストレスフリーで調理・工作が可能になります。

怪我には注意しなければいけませんが、作業効率がどんどん上がっていきます。

メリット②安全性が高まる

切れないナイフほど、余計な力が必要になりケガのリスクが増えることも。

アウトドアのメリット③ 作業がもっと楽しくなる

ブッシュクラフトの木工作業や料理がスムーズになると、キャンプの時間を有効活用できます。

研ぎ方の前に知っておきたいナイフの基本構造と種類

刃の形状(フラット・スカンジ・ホロウ・コンベックス・片刃・波刃)

ナイフには様々な刃の形状があり、それぞれ研ぎ方や得意な作業が異なります。以下に代表的な形状をまとめました。

【フラットグラインド】刃先まで平らに削り込んだ形状。研ぎやすく、汎用性が高いのが特徴です。

【スカンジグラインド】刃全体が一枚刃になっているので、砥石への当てよりわかりやすい初心者にも人気。モーラナイフなどに多い形状です。

【ホロウグラインド】刃の側面が暖かく凹んだ形状。

【コンベックス(ハマグリ刃)】弧を描くように揺れを耐えた断面。薪割りなどハードな作業で力を発揮しますが、研ぎ方はやや困難度高め。

一般的なアウトドアナイフはフラットグラインド、スカンジグラインド、あるいはコンベックス系が主流です。

波刃や片刃は研ぎ方が特殊になるので、これらのナイフを使う場合は専用のシャープナーや方法を確認しましょう。

(ステンレス・炭素鋼・チタンなど)による材質の違い

【ステンレス】錆びにくい特性を持ちメンテナンスが簡単。研ぐ頻度は高いですが、初心者にも扱いやすい素材です。

【炭素鋼】非常に切れ味が取りやすいので、錆びやすいのでこまめな錆ケアが必要です。研ぎやすい素材ですが、放置すると錆が進みやすい点に注意してください。

【チタン】軽量で錆びにくい、研ぐのに時間がかかったり、刃付けが難しかったりするケースもあります。

のナイフがどの素材に該当するかは、購入時のスペックやメーカーの公式サイトで確認できます。

ステンレスか炭素鋼かどうかは、「どこがくっつきやすい=炭素鋼の可能性が高い」というざっくりとした目安もあります※厳密には例外もありますので注意してください。

初心者が知っておきたいナイフの研ぎ方の基礎

必要な道具とその選び方

ナイフに必要な砥石の種類は主に以下になります。

  • 荒砥:刃こぼれや大きな傷を修正する際に使用する
  • 中砥石:よくよく使う汎用的な砥石で、刃を整える中心的な存在。
  • 仕上げ砥石:より鋭い刃先を追求する際に用いられます。

人工砥石は均一な粒度で扱いやすく、天然砥石は独特の研ぎ味を楽しめます。 オイルストーンは油を使って研ぐ方法で、錆びのリスクが低い方、水砥石に比べ比較的初心者にはやや慣れが必要です。

ナイフを研がない方には、サポートグッズを使うことをおすすめします。角度ガイドや滑り止めシート、マジックペンを使うと初心者の方でも研ぎやすくなります。

砥石を使わずに気軽にナイフを研ぐのに必要なシャープナーにはV字型やロッド型、三角型、コンパクト型があります。

V次型は、挟み込んで数回減らすだけで研げる優れたもの。

ロッド型は、棒状のシャープナーです。 包丁研ぎ感覚でナイフの刃の前に出るだけなので、簡単に研ぐことが可能です。

三角型、コンパクト型は、角度があらかじめ設定されているものもあり、初めて使う方でも失敗しにくい傾向にあります。

砥石を使う前に知っておきたい準備と安全対策

水砥石は使用前に10〜30分ほど水に浸すと安定した研ぎができます。砥石台や濡れ布でしっかり動かして固定しましょう。

また、感覚を掴むために素手で研ぐことが推奨される場合もありますが、初心者のうちは軽い切創防止手袋や指サックを使っても問題ありません。

危険を感じるなら保護具の着用も検討しましょう。

さらに、小さな子どもやペットが近くにいない静かな場所で作業しましょう。

【初心者向けステップ】具体的なナイフの研ぎ方

ナイフにより、研ぎ方は異なります。ナイフを研ぐ前に角度を掴むための練習をすることをおすすめします。

ステップ①練習

【角度を掴むための練習方法】

  • ナイフを砥石に寝かせる
  • 刃先が当たるまで起こす
  • マジックペンや10円玉でサポート

刃全体を砥石にぴったりつけるイメージでスタートしましょう。 刃を少しずつ起こしていき、刃先だけが砥石に当たる角度を見つけます。 マジックペンで刃先に色を塗っておくと、どこが削れたか確認しやすいです。

刃と砥石の間に10円玉数枚分の高さで角度をイメージする方法も。 角度ガイドを使うと失敗を踏まえて、最初は不安がある方は活用しましょう。

ステップ② 砥石の順番と研ぎの流れ

  • 荒砥での修正(必要な場合)
  • 本格的な研ぎ
  • 仕上げ砥石で切れ味アップ

刃こぼれや大きな傷があるときは、まず荒砥で修正します。荒砥を使わない場合は中砥石からスタートして問題ありません。

刃を一定の角度に、立ち上がりとき力を入れ、気づきとき力を抜きながら研ぎます。各面20回ほど研いだらバリを確認し、裏面も同じように研ぎましょう。

中砥石で形が整ったら、仕上げ砥石より鋭利な刃先を目指します。

ステップ③研ぎの途中チェック

紙を軽く見て、スムーズに切れなかった箇所を再研磨しましょう。光にかざして刃先がキラっと反射する部分があり、そこはまだ鈍い印です。

ナイフを研ぐときの注意点

ナイフを研ぎながら、一回だけバリができてしまう場合がある。そのときは、何度も決めて対話に研ぎ、こまめにバリを確認するといいでしょう。

また、研ぐ時に力が入りすぎて、刃先が丸まってしまう場合があります。

「失敗が怖い」という方は、古い包丁や安いナイフで練習する方法がおすすめです。感覚を掴んで本命のナイフで仕上げましょう。

季節ごとのナイフ選びとメンテナンスのポイント!研ぎ方を確認する前に知っておくこう

冬キャンプ・雪中キャンプの場合

寒冷地では、急激な温度変化で刃に負担がかかり、小さな傷が生じます。 使用後は雪や水分をよく拭き取り、錆油を塗りましょう。 特に炭素鋼は錆びが進行しやすい特性がありますので、ご注意ください。

寒冷地ではこまめなメンテナンスが難しいこともありますので、ステンレス製のナイフを選ぶと安心です。

夏・梅雨シーズンの場合

夏、梅雨と言えば、湿気が気になる季節です。当然湿気が多いと錆びが発生しやすいため、キャンプ中やキャンプ後はしっかりと水分を拭き取るようにしましょう。

また、雨で濡れたナイフをそのまま屋内で考慮して錆びが急いで進む場合も。帰宅したら早めに清掃&乾燥を推奨します。

研ぎ終わった後の保管方法

ナイフを研いだあとにそのまま保管するのはもったいないです。保管方法にもこだわることで、切れ味をじっくりさせることができます。

研いだ後に行う防錆処理とオイルには以下の種類があります。

  • 椿油:昔から刃の錆止めに使われてきたオイル。食用には向きませんが、手ごろで安心感あり。
  • オリーブ油:食品に使う油なので、調理用途のナイフには抵抗なく使えるメリットがある一方で、酸化しやすい点には注意してください。
  • 市販のナイフオイル:刃物専用に調合されたものが多く、錆止め効果が高い。
  • ワセリン:医療用としても使える保湿剤。刃や金属面にも塗りやすく、錆止め効果がある程度期待できる。

炭素鋼ならしっかりオイルを塗ることが重要です。ステンレスでもチタンでも、質感を好みたい場合は軽く塗布しておくと良いでしょう。

ストロッピング(革砥)もおすすめ

仕上げ砥石のあとに革砥石(ストロップ)で最終的な「微調整」をすると、刃先がさらに鋭くなり、かつ刃持ちも良くなります。

フェルトや革のストラップに研磨剤を少量塗って、ナイフを軽く見るように研ぐだけでOK。 ストロップで簡易的なメンテナンスをすることで、中砥石でゴリゴリ減らす頻度が抑えられることもあります。

キャンプ場で使える急なナイフの研ぎ方

代用アイテムを使ったサバイバル研ぎ

毎回キャンプに砥石を持っていくのは面倒ですし、自宅で手入れのお手入れを忘れてしまう方もいるでしょう。

キャンプ中に切れ味が落ちたと感じたときにおすすめの代用品として、マグカップや平たい川石があります。

マグカップの場合は、陶器の底面のザラザラした部分に刃をあて、軽く研ぐだけです。 川石を使う場合は、平らな石を水で濡らし簡単砥石として利用します。 応急処置のため、帰宅後はしっかりと再研ぎしてください。

これらはとりあえず「何も道具が無いとき」の最終手段として覚えておきと役に立ちます。

初心者が安心してナイフを研ぐ前に

ナイフの研ぎ方は、見た目が高いそうですが、初心者でも基本のステップを踏めば、安全に切れ味を取り戻すことができます。 最初から高価な愛用ナイフを研ぐのが不安ですが、古い包丁や安価なナイフで練習するのがおすすめです。

マジックペンやアングルガイドなどのサポートグッズを使えば、研ムラギもずっと行っております。

キャンプ場で料理を大事にする、ブッシュクラフトで木を減らすつもりで、研ぎのコツを掴んだナイフは作業効率も安全性もアップします。

今回の手順を試してみて、常にベストな検討のナイフを手元に置いてください。快適で楽しいキャンプ生活を応援しています。