2025.05.21

ソロキャンプで鉄板はいらない?その理由とキャンプ軽やかに楽しむための完全ガイド

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ソロキャンプで鉄板はいらないのでは?と感じることもあるでしょう。荷物を少しでも軽くしたい、洗い物を減らしたい、あるいは重い鉄板を持ち歩く煩わしさから解放されたいと考えている方なら、一度はそう感じたことがあるはずです。

確かにキャンプ時、鉄板はさまざまな料理を作れる頼もしい調理道具です。けれども、鉄板は、一般的に1枚で1〜2kgにも達し、シーズニングや焦げ落としといった手入れにも時間がかかります。

本記事では、鉄板レスの魅力と具体的な調理スタイルを詳しく掘り下げ、初心者から中級者までが安心して実践できる方法を紹介しましょう。

読み終えるころには、鉄板を置いていくことで得られる軽やかな自由と、道具を減らしても食の満足度を落とさないコツが身につくはずです!

ソロキャンプで“鉄板はいらない”と感じる5つの理由

ソロキャンプで「鉄板はいらないな」と感じる大きな理由を5つ挙げてみましょう。

1.重量と収納スペース

たとえば、厚さ4mmで20cm四方の鉄板は、平均で1.2kgほどあります。車に積載するなら気にならない重さでしょう。けれども、バックパックスタイルやツーリングのキャンパーにとっては、1.2kgはかなり負担になるものです。

この1枚を省くだけで水1リットル分の余裕が生まれます。ザックの中でほかのギアを圧迫する心配もなくなり、パッキングが格段に楽になるでしょう。

2.片付けの手間の短縮

次に、後片付けの時短ができるということが挙げられます。鉄板の焦げを落とすには金タワシや専用ヘラが要るうえ、キャンプ場の水場が遠いと移動だけで十数分かかることもあります。

鉄板を持たなければ、調理後にティッシュで油を拭き取り、クッカーをさっと洗うだけで撤収を終えられます。

3.調理の多様性

3つ目は調理の多様性です。深型クッカーやメスティン1つがあれば炊飯、煮込み、蒸し料理、簡単な炒め物までこなせるため、鉄板の役割を重複して担う道具がなくても、十分にソロキャンプ飯を楽しめます。

4.安全性

4つ目は安全性です。軽量ギアは重心が低く、バーナーや焚き火台の上で安定しやすいため、ひっくり返して火傷をするリスクが減ります。

5.行動範囲が広がる

5つ目は、行動範囲が広がることです。特に、公共交通や徒歩で移動するウルトラライト志向のソロキャンパーにとって、鉄板レスは行動範囲を広げる重要な鍵になります。

鉄板はいらない派でもソロキャンプで楽しめる料理のアイディア

「鉄板を持っていかないと、好みの料理が作れない」と思っていませんか?実は、メスティンなどを使えば、工夫やアイデア次第で鉄板がなくても、いろいろなメニューを楽しめます!

おすすめの調理スタイル

ステーキなどを焼く場合

鉄板の代名詞ともいえるステーキを例に挙げましょう。牛肩ロース200gをアルミホイルで2重に包み、塩こしょうとオリーブオイル少々をまぶしてから焚き火の熾火に直接置き、7分ほど待ちます。

最後にホイルを開け、竹串で肉汁を確認しながら残り1分だけ直火にかざすと、表面に香ばしい焼き目が付き、中はジューシーに仕上がります。

肉と野菜の蒸し焼きを作る場合

メスティンを使う場合は、底に薄く油をひきバーナーの弱火で温め、鶏もも肉と季節野菜を入れてフタをして蒸し焼きにします。

途中で一度ひっくり返すだけで皮はパリッと肉はふっくら仕上がり、焼き油が飛び散らないので後片付けも簡単です。

冷凍餃子もお手のもの!

メスティン内部にクッキングシートを敷いて冷凍餃子を並べ、水を大さじ2杯注いで加熱すれば、蒸し上げから焼き目付けまで1つの器具で完結します。

シートを外せば油汚れはほとんど残らず、洗浄は数10秒で終わります。

薄型フライパンとバーナーパッドの組み合わせ

薄型フライパンとバーナーパッドの組み合わせでは、2cm厚の牛フィレも4分でミディアムに焼き上がり、家庭での仕上がりと遜色ありません。網焼きと串焼きも有効です。

3枚肉を5mm厚に切って竹串に蛇腹状に刺し、網の上で30秒ごとに返せば、脂が均一に落ち表面はカリカリで中はジューシー。鉄板がなくても十分食欲をそそる焼き色が付きます。

鉄板なしの調理のポイント

基本的に、春と秋は外気温が穏やかで冷却ロスが少ないため、鉄板以外の調理器具でも中火以下でじっくり火を通すことで食材の甘みを引き出せます。

たとえば、春の旬となる新たまねぎ。「ホイル包みの新玉ねぎ」は火を止めた後の余熱で十分甘みを引き出せるので、燃料を節約しながら焦げ付きも防げます。

夏は、高温多湿で食中毒が心配な時期です。鶏肉を自宅で下味冷凍しておき、現地ではクッカーに凍ったまま入れて強火で一気に中心温度75度を確保し、蓋をして蒸し焼きにしましょう。安全かつジューシーに仕上がります。保冷バッグの中でクッカーを食材クッション代わりにすると、スペースも節約できるのでおすすめです。

冬は、火力を逃さない風防が必須です。メスティンに固形燃料を2個置き、内側へアルミ蒸着保温シートを巻き付ければ、簡易ダッチオーブンのように熱が循環し、根菜のポトフも20分で柔らかく煮えます。油が冷えて固着しやすいので、調理後すぐにクッキングシートを外せば、洗浄が格段に楽になります。

鉄板ありと鉄板なしのリアル比較

同じ2cm厚の牛ステーキを鉄板、フッ素フライパン、網焼きで調理し、中心温度と表面温度を測定したテストでは、中心温度は3者とも70℃前後で遜色なく、表面温度は鉄板が平均260℃、フライパンが240℃、網焼きが230℃でした。

味覚テストでは、鉄板とフライパンのジューシーさに差はなく、網焼きは香りで高評価を得る一方パサつきがやや気になるという結果でした。

荷物重量では300gのフライパンと200gのメスティンの組み合わせが鉄板単体1.2kgより900g軽く、撤収時間は鉄板洗浄を省けたことで一割以上短縮されました。

現地で使った水量は、鉄板ありが1.5ℓ、鉄板なしが800㎜ℓとほぼ半分に減り、環境負荷と水場往復の労力を大幅に軽減できました。

ソロキャンプで鉄板はいらない派のメリット!手入れの面倒から解放

ソロキャンプで鉄板はいらない派のメリットの一つとして、手入れの面倒さから解放されるという点があります。

フッ素加工クッカーは研磨剤を避け、柔らかいスポンジでぬるま湯洗いするだけでコーティングを長持ちさせられます。

焚き火の煤と脂を同時に防ぐには、クッキングシートを敷いてから食材を置くと拭き取りだけで完結するので楽でしょう。もし直火で焦げ付いた場合は、クッカーに水を張り小さじ一杯の重曹を加えて5分ほど煮立て、火を止めて十分放置し、冷めてからスポンジで軽くこすります。

さらに、帰宅後に再加熱して完全に水分を飛ばしておけば、次回使用するまでカビや臭いを防げます。こうした簡易メンテナンスは、水場が少ない山間部のキャンプ場や、真冬に水が冷たくて辛い場面で特に効果を実感できます。

ソロキャンプに鉄板はいらないと考えている初心者・女性ソロキャンパーにおすすめアイテム

ソロキャンプの調理に必要な定番アイテムとしては、シングルバーナー、深型アルミクッカー、折りたたみ網の3点が挙げられます。総重量は約850gで、価格帯は10,000円前後から揃えられます。

徒歩キャンプに挑戦するなら、メスティン1個にバーナーとガス缶を収めてパッキングすると、ザックの重心が背中寄りに集まり歩行時のバランスが良くなります。女性でも片手で楽に扱える軽さなので、設営後の体力を調理や探索に回せる点も魅力です。

鉄板はいらないソロキャンプでも、注意したいポイント

直火や網焼きではガス缶を熱源直下に置かないよう五徳の高さを10cm以上確保してください。風防は風上だけを覆う形で設置するのが安全です。

食材の落下や脂だまりによる炎上は、網目が1cm程度の細かい網を選び、串は食材の重心付近でクロスするよう2本刺して固定すると防げます。

調理後は熾火の上に残った脂を木灰で覆って完全に消火し、匂いが強い生ゴミは密閉容器に入れて車内やフードコンテナに保管してください。

夜間は動物が寄りつかないよう、サイト周辺に食材を置きっぱなしにしないことが大切です。

ソロキャンプに鉄板はいらない派にもおすすめ!TOKYO CRAFTSの「煉鉄板」

焚き火を眺めながら肉がジュワッと焼ける瞬間、そんな“至福のひと口”を叶えるのがTOKYO CRAFTSの煉鉄板です。

厚さ5 mmのFCD450鋳鉄は熱をたっぷり蓄え、表面カリッ・中はジューシーに仕上げるプロ顔負けの火入れを実現。マクライトにぴったり設計され、ゴトク要らずで設置も簡単。幅12 cmのスリム形状はソロキャンプの荷物にも無理なく収まり、プレート兼まな板としても活躍します。ステーキはもちろん、薄切り野菜や魚の干物までムラなく焼け、食材本来の旨みを閉じ込めます。

収納ケース付きで車でもリュックでも持ち運び安心。「ソロなら鉄板はいらない」と思っていた方ほど、この一枚が料理のレベルを劇的に変えることに驚くはず。ゆず肌仕上げで焦げ付きにくく、手入れを怠らなければ半永久的に愛用できる“一生モノ”――4,000円台で手に入る贅沢、次の焚き火で試してみませんか?

 

煉鉄板の口コミ

しっかりとした作りで良き
思ったより大きくて使うのが楽しみです

保熱が高く、プレート全体が加熱するので食材を満遍なく加熱できます。

重厚感たっぷり、熱量もたっぷりで、表面カリッと中身はジューシーに焼き上がります

ソロキャンプで鉄板はいらないと考えることで広がる自由と軽やかさ

鉄板を持たないという小さな決断は、荷物の軽量化だけでなく調理方法の発想やサイトレイアウトの柔軟性を一気に広げます。

クッカーひとつ、バーナーひとつでも工夫次第で肉はジューシーに焼け、煮込みも蒸しも楽しめます。

洗い物は最小限、撤収は驚くほどスピーディー。鉄板レスで空いたスペースと時間を、景色を眺めるひとときや焚き火の炎を見つめる静かな夜に充ててみてください。

身軽になったバッグと短くなった片付け時間が、新しいフィールドへの一歩を必ず後押ししてくれるはずです。

また、以下は実際に鉄板で料理をしている動画です。もし鉄板の購入を検討している方がいたら、ぜひ参考にしてみてください。