ペグケース(ペグ入れ)
ペグケースって本当に必要?必要とされている理由や選び方を徹底解説!
キャンプにペグケースが必要な理由
ペグは、テントやタープを設営する際に地中に打ちこんで固定するための杭です。さまざまな素材・形状・長さがあり、地面の状況によって使い分けするのが一般的です。
張るテントやタープの大きさ・形状にもよりますが、少なくても数十本単位の本数が必要になるため、キャンプに行くときは「ペグケース」が必要になります。
- ペグなんて適当な袋に入れればいいでしょ?
- わざわざケースを買う必要あるの?
と考える人もいるでしょう。
しかし、ペグケースは「ただペグを入れるだけのアイテム」ではありません。"ある"と"ない"とでは大きな違いがあります。
ペグケースがキャンプに必要な理由を解説します!
理由①頑丈でキャンプギアを傷つけない
一口にペグといっても強度の高い順に、
- チタン製
- スチール製
- アルミ製
- プラスチック製
などの素材があります。
一番強度の低いプラスチック製のペグでも、先端は鋭く尖っておりバラバラに収納すると危険です。スーパーのビニール袋に無造作に入れてしまうと、すぐに破れてしまうでしょう。
尖ったペグを安全に保管するため、ペグケース自体の素材も簡単に破れないような強度のある頑丈な構造になっているのが一般的です。
しっかりペグを管理してくれるだけではなく、一緒にパッキングしているほかのキャンプギアを傷つけません。
理由②ハンマーやロープをまとめられる
ペグケースは、ただ無造作にペグを収納する袋ではありません。
ペグ・ハンマー・ロープなど、テントやタープの設営に必要な道具をまとめて入れられるタイプも多いです。
仕切りや収納ポケットがある、外側にループが付いていてカラビナや小物が掛けられるようになっているなど、機能性が高い製品が揃っています。
理由③持ち運びしやすく紛失も防止できる
ペグ打ちに使用する道具を一式まとめてペグケースに収納すれば、キャンプ場に持ち運びがしやすく、撤収のときにもスピーディーに片付けられます。
また、適当に収納するよりもペグの紛失を防止できるのもメリットです。
理由④片付けた後洗ったペグをしまうことができる
使用後のペグは泥などの汚れが付着するため、水で洗って汚れを落とし、乾燥させてから片付けるという人も多いでしょう。
しかし、ペグを完全に乾かすまでには時間がかかります。濡れているペグをそのまま収納できる素材のペグケースだと時短になり便利です。
水分がケースの底に溜まらないように風通しのいいメッシュ素材を用いているケースや、底が二重底構造でタオルや雑巾が入るというきめ細やかな工夫が施された製品もあります。
こういった製品を選べば、ペグを洗った後の水の滴りを防止でき、移動中に乾燥できるでしょう。
ペグケースを選ぶときのポイント
種類やサイズ、素材にさまざまなバリエーションがあるペグケースを選ぶときは、何を基準に選べばいいのかポイントを解説します。
ポイント①形状から選ぼう
ペグケースには、さまざまな形状があります。
-コンテナケース
コンテナケースとは箱型の収納用品のことで、多くのペグを持っていきたい人に最適です。ステンレスやスチールなどの金属製なら、落下や車の揺れによる衝撃を受けても安心です。
また底面・側面の作りがしっかりしていて型崩れすることもなく、地面にそのまま置けるため設営時に便利でしょう。
コンテナケースの場合は、取り出し口の仕様も要チェック。ペグの数が多い場合は、取り出し口が広く簡単に開けられるフラップ式だと取り出しやすく片付けがしやすいでしょう。
-ポーチケース
ペグの本数が多くない場合、ポーチケースタイプならスマートに管理できます。ブランドのロゴがあしらわれていたり、いかにもペグケースという雰囲気のゴツさがないデザインだったり、おしゃれな雰囲気のものが多いようです。
ソロキャンプやツーリングキャンプなどで、ペグの本数が少ないキャンプのときにはぴったりでしょう。
-ロールケース
布状のケースを開くと、ペグを差し込むループがたくさん付いていて、1本1本ペグを差し込んで収納できます。
収納本数が決まっているため、ペグの本数管理がしやすく、1本でも紛失するとすぐに分かるのが最大のメリットです。
ペグを差し込んだら土台の布をクルクルと巻いてコンパクトにでき、携帯もしやすいのも特徴。ペグハンマーを収納できるタイプもあります。
-体に装着するケース
ストラップの付いている布製のペグケースなら、ポシェットやウエストバッグのように体に装着できます。
このタイプなら、ペグを運びながら同時にペグ打ちもできるので作業がスムーズにできるでしょう。撤収するときのペグも抜きながらケースに素早く収納できます。
選ぶときは、ペグ以外のギアの収納力もチェックしてください。自在金具やガイロープを分類して収納できるタイプ、ハンマー用のループなどがあるとさらに使い勝手がいいでしょう。
ポイント②ペグの長さに合ったサイズを選ぼう
ペグは、20cm・30cm・40cm以上の3種類が一般的な長さになります。ペグケースは、自分が使用するペグの長さに合ったものを選びましょう。
コンテナケースタイプなら、横の長さ以内であれば、長さ違いのペグをまとめて収納できます。ポーチタイプやロールケースタイプの場合は、ケースの長さが足りないと収納できないので、サイズは必ず確認しましょう。
ポイント③素材も確認しておこう
ペグケースの素材は、いくつか種類がありそれぞれ特徴が異なります。違いを把握してから自分のニーズにふさわしいものを選びましょう。
-軽量で丈夫な「ポリエステル・帆布製」
- 使用するペグの本数はそれほど多くはない……。
- できるだけ軽量で運びやすいほうがいい……。
という人に向いているのは、ポリエステルや帆布などの布を使用したタイプです。
生地が柔らかいので、ペグを運ぶ際にガチャガチャと音がしません。キャンプ道具をパッキングしたときも、ほかの道具を傷つけないのが魅力です。
ポリエステルや帆布などのペグケースを選ぶ際は、耐久性・防水性・防汚性も確認してください。ケースの底(ペグの先端が当たる部分)や側面にプレートを入れたり厚手生地を使っているものなら、強度があります。
ただし、厚手の帆布は汚れが染み込みやすく水洗いも難しいので、汚れが気になる人はロウビキ加工で撥水性・防汚性を持たせた製品がおすすめです。ポリエステル製で洗えるものなら、ペグの泥汚れ移りも気になりません。
-耐久性を求めるなら「金属製・樹脂製」
金属製や樹脂製のペグケースは、耐久性が高いのがメリットです。布製のように、ペグの先が当たって破れたり穴が空いたりする危険性もありません。
また、布より扱いやすく、泥や土で汚れてもすぐに洗えるのが魅力です。ただし、スチールの場合はサビに弱いため、洗ったあとは完全に乾かしてください。濡れたままのペグをそのまま片付けるのもNGです。
金属製ペグケースを、テント外に置きっぱなしにすると突然の雨や夜露で濡れてサビの原因になるので、テント内に保管しましょう。
ケース内に空間があると、移動時に内部でガチャガチャとペグが暴れてしまうことも。タオルを上に乗せるなどの工夫をして動かないようにするのがおすすめです。
ポイント④重量や持ち運びのしやすさも大事
ペグケースを持って長距離を移動するということはないでしょう。しかし、できるだけペグケース自体の重量も軽いほうが携帯しやすいものです。
車で移動するなら重さもさほど気になりませんが、バイクや自転車でのキャンプの場合は、重いペグケースは不便です。購入する際は、ペグケース自体の重量も確認してください。
また、持ち運びのしやすさも重要。工具箱のようなコンテナタイプは、蓋の部分に持ち運用のハンドルが付いていると、蓋を開けたままの持ち運びがしづらくなります。
蓋を開けた状態でも持ち歩けるように、本体に持ち手が付いているものなら移動も楽にできるでしょう。
体に装着できるポシェットタイプの場合は、テープを腰に装着したり体に斜め掛けしたり、長さが調節できるようになっているものがおすすめです。
TOKYO CRAFTSのペグケース「エアドライペグケース」
TOKYO CRAFTSが開発したペグケース「エアドライ ペグケース」は、使いやすい工夫が随所に施されています。
ボディにメッシュ素材を用いているため風通しがよく、金属製ペグのサビの発生を抑制します。
また、ケースの底が二重底になっているので、底部分にタオルや雑巾などを挟み、洗ったあとにペグを入れるのもOK。水滴を吸い取ってくれて、移動中に乾燥させることも可能です。
もちろん、メッシュ素材と防水生地を使用しているため、ケースに砂や泥のついたペグを入れたまま、水をかけて丸ごと洗うこともでき、清潔感を保てます。
ケースの口もワイドに開くため、ペグやペグハンマーの出し入れも簡単!大きく開いても、ケースの側面に持ち手が付いているため、持ち運びも楽にできます。
ケースの両面にテープによるループが付いているので、カラビナなどの小物をひっかける際に便利。黒一色のシンプルでおしゃれなデザインです。
大事なギアも守るペグケース。工夫された使いやすいペグケースがおすすめ!
丈夫で使い勝手のいいペグケースがあれば、ペグの紛失や傷つくことを防止できるだけではなく、一緒にパッキングするほかのギアを傷つけることもありません。
ペグを入れたままケースごと洗える、取り出し口をオープンにしたまま持ち運びできる持ち手が付いているなど、細かい部分まで工夫を施されたペグケースなら、設営時のペグ打ちも撤収も快適!
今回ご紹介したポイントを参考に、ぜひ自分にぴったりなペグケースを選んでくださいね。