大型テント
【初心者向け】大型テントのメリットや選び方を知ろう!
ファミリーやグループなど大人数でのキャンプには、全員でゆったり過ごせる「大型テント」がおすすめです。
一口に大型テントといっても、スタイルや素材が異なる多くの製品が販売されているため、どれを選べばいいか迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、大型テントのメリットや選び方、ご購入・使用上の注意点を詳しく紹介します。
魅力満載の大型テントでワイワイとキャンプを楽しみたい方は、ぜひ参考にしてください。
大型テントを購入するメリット
大型テントの魅力は、何といってもその広さです。テント1つでゆったり過ごせるので、何個もテントを張る必要がありません。また、テントだけで寝室とリビングスペースが確保できる”2ルームテント”であれば、タープを張る手間も省けます。
1つのスペースで過ごせるので、特にファミリーキャンプでは子供に目が届きやすい点もメリットです。
テーブルやチェア、クーラーボックスなどのキャンプ用品をテント内に配置できるので、強い日差しや突然の雨でも安心して過ごせます。
大型テントは広さだけでなく"高さ"もあるため、開放感があるのもメリットといえます。移動や着替えも腰をかがめず行えるので、窮屈さを感じません。
大型テントを選ぶ決め手は?
大型テントを選ぶ際は、
- テントの種類
- 使用人数
- 素材
- 機能性
の4つのポイントを押さえると、使いやすい製品が選べます。
選び方①まずはテントの種類を知ろう
テントは、形状によっていくつかの種類に分けられます。
大型テントでおすすめなのが、
- ドームテント
- ワンポールテント
- 2ルームテント
です。それぞれの特徴やメリットを詳しく紹介します。
キャンプ初心者には「ドームテント」がおすすめ
「ドームテント」は半球状のワンルームテントです。設営・撤収が簡単で、初心者にも扱いやすい点が魅力。従来型のドームテントは、テント本体に2本のポールをクロス状に差し込んで設営します。半球状のため空間に広がりがあり、居住性の高さも人気の理由です。
従来型でも、大きなサイズであれば5~6人で過ごせます。ただしリビングスペースは確保できないので、別途タープの設営が必要です。
昨今、人気が高まっているのが直径4m以上の「大型ドームテント」です。ポールの数が増えるなど設営はやや複雑になりますが、広々とした空間が特徴です。4〜5人家族なら、寝室とリビングスペースを充分確保できるので、タープが必要ありません。
おしゃれな見た目の「ワンポールテント」
とんがり屋根がおしゃれな「ワンポールテント」。その可愛らしい見た目は、女性キャンパーや小さい子供とのファミリーキャンプにおすすめです。設営が難しそうに見えますが、意外と簡単なのが魅力。テント周りをペグダウンし、テント内でポールを立てれば完成します。
天井が高く開放感を味わえる大きいサイズのテントは、10人が寝られる広さがあり、ファミリーキャンプなら寝室とリビングスペースのどちらも確保できるでしょう。
ワンポールテントは、円錐型の「ティピ型」と壁が立ち上がった「ベル型」に分類されます。「ベル型」は壁が立ち上がっている分、端までスペースを有効活用できるので、大人数のキャンプにより適しています。
ファミリーやグループは「2ルームテント」が使いやすい
寝室とリビングの2つのスペースに分かれている「2ルームテント」。タープなしでも快適にキャンプが楽しめます。ファミリーキャンプでは、子供が寝た後でもゆっくりリビングでくつろげるでしょう。
2ルームテントは、テント本体の一部に吊り下げ式の「インナーテント」を装着し、寝室スペースを作ります。インナーテントは取り外し可能なため、外すことでさらに広々とした空間を楽しめます。
選び方②テントのサイズは使用人数+1人だと快適
テントには製品ごとに「使用人数」が設定されているので、サイズ選びの基準にしましょう。
使用人数は"ギリギリ寝られる人数"で設定されます。そのため、余裕を持って寝られるサイズが欲しいなら「実際の使用人数+1人」のテントを選ぶのがおすすめです。
選び方③キャンプシーンによって適切な素材が異なる
テントは、素材によって使い勝手や価格帯が大きく異なります。キャンプスタイルや予算を考慮して、最も適した素材を選びましょう。
–ポリエステル素材
軽量で乾きやすさが魅力の「ポリエステル素材」。リーズナブルに購入できる点も大きな魅力であり、最も多くテントに採用されている素材です。
難燃性が低いため火の粉で穴が空きやすく、焚き火をする際はテントと十分距離を取る必要があります。また他素材に比べ、通気性が悪いので結露がしやすいデメリットも挙げられます。
–コットン素材
ナチュラルな風合いがおしゃれな「コットン素材」のテント。通気性がよく結露しにくいため、夏は涼しく冬は温かいのが魅力です。また難燃性が高く、焚き火などの火の粉で穴が空きにくいのもメリットでしょう。
ただし、重量があり持ち運びにくいのはデメリットです。さらに、乾きにくく帰宅後の手入れに時間がかかるため、お手入れが苦ではない人に向いています。
–TC素材
「TC素材」は"ポリエステル"と"コットン"の混紡素材です。それぞれのいいとこ取りの素材で「ポリコットン」とも呼ばれます。
コットンに比べれば、軽量で運びやすく、乾きやすいので手入れ時間が短くすみます。またポリエステルに比べて、難燃性が高く火の粉で穴が空きにくいのもメリットです。コットンの風合いのよさも持ち合わせており、ナチュラルなテントサイト作りにおすすめです。
価格はポリエステルよりは高めで、コットンよりはリーズナブルに購入できます。
–ナイロン素材
軽量で耐久性が高く破れにくい「ナイロン素材」。荷物をできるだけ軽くするウルトラライトスタイルのテントや登山用テントに用いられます。吸水性は高いものの、乾きやすいので手入れしやすい素材です。
ポリエステルと同様に難燃性は低いので、焚き火などの火の粉には注意が必要です。
選び方④防水性(耐水圧)や通気性も確認しておきたい
「耐水圧」とは、侵水を防ぐ性能を表す数値です。数値が大きいほど、水がテント内に浸みこみにくくなります。耐水圧が1,500〜2,000mmであれば、長時間の強い雨でも十分しのげます。
耐水圧は高すぎると、生地の通気性が悪くなり夏は蒸し暑く感じます。キャンプする季節を考慮し、適切な耐水圧の製品を選びましょう。
夏もキャンプを楽しむなら、生地だけでなくテントの構造上の通気性のよさも重要になります。入り口・窓・ベンチレーションが多数設置され、メッシュ生地が多用されているテントは、風通しがよく暑い時期も快適です。
冬キャンプも楽しみたいなら、冷気の侵入を防ぐスカートや薪ストーブが使える煙突穴付きのテントがおすすめです。
大型テントを購入するときの注意点
大型テントはサイズが大きいため、ほかのテントよりも
- 移動手段
- 収納スペース
- 撤収作業
などに注意が必要です。
注意点①オートキャンプ以外は携帯が難しい
大型テントは、収納サイズが大きく重量もあるので、移動手段は車に限定されます。
車移動でもテントサイトに乗り入れ不可のキャンプ場では、駐車場から重いテントを運ばなくてはなりません。キャンプ場に備え付けのリヤカ―を借りたり、アウトドアワゴンを持っていく必要があります。
注意点②収納スペースを確保する必要がある
大型テントは収納サイズが大きいため、自宅でも収納スペースを大幅に取ります。集合住宅など収納スペースが限られている場合は、収納できない場合があるので注意が必要です。
同様に、車の荷室スペースが狭い場合も積み込めない場合があるので、購入前に収納サイズをチェックしましょう。
注意点③撤収時は丁寧に収納しなければならない
大型テントはパーツ一つ一つが大きく、さらに数もたくさんあります。撤収時は丁寧に畳まないとコンパクトにならず、収納ケースに全パーツが納まらない事態になることも……。ペグやポールの数も多いので、キャンプ場に置き忘れないよう注意が必要です。
テントは、収納する前に乾燥させる必要があります。しっかり乾燥させないと、コーティングが加水分解を起こしベタベタになったり、耐水圧などの機能が著しく低下します。
ベランダや庭などのテントを乾燥させるスペースがないと、わざわざ公園や空き地などで乾燥させなくてはいけません。手入れする場所も考慮して購入を検討しましょう。
TOKYO CRAFTSの大型テント
TOKYO CRAFTSにも、ファミリーやグループキャンプが楽しめる大型テントがラインナップしています。今回紹介する2つはどちらも、タープなしでキャンプができる2ルームテントです。
ウィングフォート
アウターパネルをプラスした二重構造のトンネルテント「ウイングフォート」。アウターパネルが強い雨や日差しをしっかりガードし、快適な居住空間を実現しています。
アウターパネルはポールで跳ね上げることで、キャノピー(庇・ひさし)としても使用可能。大人数のキャンプでも広いリビングスペースを確保できます。
寝室スペースになる「インナーテント」は嬉しい標準装備。家族4人がゆったり寝られます。
セレニティ2ルーム
4〜5人家族におすすめの「セレニティ2ルームテント」。インナーテントを外し入口パネルをポールで跳ね上げれば、広々としたシェルターとして10人程度のグループでリビングとして使用できます。
大きいサイズですが、ポールをクロスして設営する自立式テントのため、比較的設営が簡単です。
セレニティ2ルームは、さまざまなオプション(別売)アイテムとセットで販売しています。シェルターとして使う場合は、テント本体のみの「セレニティ2ルームフライ」、2ルームテントとして使用するなら「インナーテント」と寝室屋根に装着できる「シェード」付きの「スタンダードセット」がおすすめです。
大型テントはファミリーやグループキャンプの必需品!慎重に選ぼう
ファミリーやグループみんなで、ワイワイとキャンプが楽しめる大型テント。サイズが大きい分、開放感があり居住性の高さも魅力です。
今回、紹介した選び方のポイントや注意点を参考にすると、自分のキャンプスタイルにぴったりの大型テントが選べます。
ぜひお気に入りの大型テントを見つけて、家族水入らずで、もしくはグループで賑やかに、キャンプの楽しい思い出をたくさん作ってくださいね。