【TCタープ選び方ガイド】支持されている理由や種類・おすすめ製品を紹介！

TC素材のタープが人気な理由

近年、タープの素材として人気を集めているのが「TC素材」です。

キャンプ場では、日陰や雨除けとして、またテントと接続してアウトドアリビングを作るなど、タープは非常に重宝します。しかし、実は素材選びが重要なのをご存じでしょうか。

タープやテントの素材として最適といわれているTC素材とは、テトロン（ポリエステル系の繊維で、東レの商標）とコットンを混紡した繊維のことです。

この素材は、日本の大手科学メーカーである帝人と東レが共同で開発し、両社の頭文字から『TC素材』と名付けられました。

TC素材は、耐火性、耐熱性、遮光性に優れ、オールシーズンでアウトドアに活躍します。タープに最適な素材であり、タープの購入を検討している方におすすめです。

TC素材のタープは、多くのメーカーから様々な種類が発売されており、選択に迷うこともあるでしょう。

そこで、自分に最適なタープを選ぶためにも、TC素材の特徴やタープの種類、選び方のポイント、そしておすすめのTCタープをご紹介します。

耐火性に優れているため近くで焚き火ができる

​​TC素材の特徴としては、まず「耐火性に優れている」ことが挙げられます。ポリエステル単体では火に弱いものの、コットンが混紡されることで燃えにくいという点が最大のメリットです。

キャンプでは、焚き火やBBQ、ランタンなど火を使うシーンが多々あります。

そのため、火の粉が付着しても燃え広がらない耐火性の高いTC素材は、タープに最適です。

断熱性・遮光性が高く快適に過ごせる

TC素材は、断熱性・遮光性が高いのも魅力です。

タープの目的は、アウトドア環境で日差しを遮り、日陰を作ることや、突然の雨を防ぐことです。

TC素材はコットンを含むため、耐熱性や遮光性に優れ、真夏の強い日差しを遮り、濃い日陰を作ります。

また、ポリエステルの高い耐水性により、雨に強い点も魅力です。さらに、コットン100％よりも速乾性が高く、雨に濡れてもすぐに乾くのもメリットです。

結露しにくくお手入れしやすい

冬キャンプのテントやスクリーンタープでの悩みといえば結露です。結露対策には、結露しにくい素材を選ぶのが最も効果的です。

TC素材は、通気性にも優れているため結露しにくいのが特徴で、速乾性が高く乾かしやすいのも魅力です。

タープの種類

タープにはさまざまな形があり、それぞれに特徴やメリット・デメリットがあります。購入前に、それぞれの違いを理解しておくことが大切です。

ヘキサタープ

「ヘキサタープ」は、ヘキサ（ギリシャ語で「6」の意味）の名前の通り、生地部分が六角形をしているのが特徴。一番人気が高いタイプです。

ポールを立てて「屋根」として使ったり、片側をポールで立てて他方をペグダウンして壁のように使ったりと、天候や気分に合わせたアレンジが可能です。

アレンジしてもシャープなフォルムが保たれ、キャンプサイトをスタイリッシュに演出します。ただし、アレンジすると日陰や雨避けになる部分は少なくなるのが難点でしょう。

スクエアタープ

「スクエアタープ」は非常にシンプルなスクエア（正方形）形状のタープです。「レクタングル（長方形）」型の場合は、レクタタープとも呼ばれています。

シンプルな屋根として設営でき、広い日陰や雨除けを作り出し、開放感も抜群です。

簡単に設営できるため、運動会・お祭り・イベントなどにもよく用いられます。キャンプ場以外の場所でも目にしたことがある人も多いでしょう。

シンプルな構造なので初心者でも簡単に設営できるのがメリットですが、生地面積が大きいために重くなるのが難点です。

ウィングタープ

ウィングタープは、「ひし形」をしている小型のタープです。ほかのタープと比較すると、生地部分が小さくコンパクトで軽量なのが特徴。

軽量なので収納時には小さくまとめられ、設営も1人でできるため、できるだけ荷物を小さくしたいソロキャンプにも最適です。

ポールの数やロープの張り方などによってさまざまなアレンジを楽しめます。ただし、生地が小さいため、日陰や雨避けとしての範囲が限られる点には注意しましょう。

スクリーンタープ

「スクリーンタープ」は、屋根部分しかないほかのタープとは異なり、サイド（壁）があるのでプライベート空間を作れるタイプです。

天井と壁があるため見た目はテントのように見えますが、テントと違って「床」（フロアシート）がないのが特徴。

壁部分がメッシュタイプであれば、日差しや雨だけではなく虫からも守ります。内部にマットやコットを設置すれば、寝転ぶことも可能です。

壁がある分周囲からの視線も防いで落ち着く空間を作れますが、その分開放感にかけるのが難点。かさや重量も増し、価格も割高です。

ワンタッチタープ

「ワンタッチタープ」は、1人でも簡単に組み立てられるタープです。キャンプはもちろん、BBQやフリーマーケットなどのイベントでも活躍します。

ペグやロープなしで自立するため、アスファルトやコンクリートの上でも気軽に設置でき、シンプルなので1人でも簡単に組み立てられるでしょう。

気軽に使えるタイプですが、ほかのタープと比較するとフレームがある分だけ重くなるのが難点です。

TC素材のタープの選び方

基本的なTCタープの種類を把握して、自分の目的や好みに合う候補が見つかったら、次はタープを選ぶときにチェックしておきたいポイントを知りましょう。

サイズ・重量・収納性・付属品・カラー・デザインなど、さまざまな要素を確認しましょう。

選び方①サイズは使用人数を考慮して決める

キャンプにおいてテントが寝室だとしたら、TCタープはリビングです。日差しや雨を遮り自然の風や木々の香りを感じながら、快適なひと時を過ごすために肝心なのが「サイズ」。

キャンプに行く人数にあったサイズを購入しましょう。

目安としては、1〜3人のキャンプであれば一辺が3〜4m、4〜6人であれば一辺が5mくらいの大きさのTCタープがおすすめです。小さすぎると椅子を並べても窮屈になり、のんびり過ごせません。

一般的なキャンプサイトは10m×10m。テント・TCタープ・車などを納めるなら大きくても5×5mくらいまでが無難に収まるでしょう。

選び方②重量や収納性を重視すると持ち運びしやすい

TCタープは、ポリエステルとコットンの両方のいいとこどりの素材なので、耐火性・断熱性・遮光性など、高機能なのが魅力。ただし、コットンが入っているためポリエステルだけのタープよりも重量があります。

TCタープを購入する際には、本体の重量も確認しましょう。ソロキャンプ向けの小型タープは約600gが目安。

大人数で使用する場合は1kg前後が目安といわれています。また、タープ本体だけではなく、ペグ・ポール・ロープの重さが加わわると、どれくらいになるのかもチェックしましょう。

さらに、収納時はできるだけコンパクトになるものを選ぶと、運びやすいので便利でしょう。

選び方③ポールが付属されているかチェック

風でタープが折れると、せっかくのキャンプが台無しになってしまいます。風が吹いても折れないポールかどうか確認することも大切です。

TCタープは、ポール付きで販売されているものもありますが、あまり安価なセットの場合、ポールは耐久力の低いものがほとんどです。

購入するときは、多少価格がアップしても強度があるポール・ペグ・ロープなど、設営に必要なアイテムがすべてセットになっているもののほうが、初期費用はかかっても結果的には長持ちします。

選び方④カラーやデザインはサイトに合わせると統一感がでる

TCタープは、小型のものでも張ると面積があるので目立つものです。選ぶときは実用面はもちろんのことながら、デザインやカラーも考慮しましょう。

テントや椅子・テーブル・棚などのアイテムとデザインやカラーもコーディネートすると、サイトに統一感がでるのでおしゃれな雰囲気にまとまります。

TOKYO CRAFTSのタープラインナップ

ほかにはないフィールドでひときわ人目を惹くデザイン性の高さと、機能性を兼ね備えたオリジナルのキャンプギアを開発・販売している日本のブランド「TOKYO CRAFTS」。

同ブランドでも、人気の高いタープをご紹介します。

マカオンTC

大自然を満喫するには、開放感のあるタープが一番。マカオンTCはその名前の通り、機能性の高いTC素材を使用しています。4×4mサイズのヘキサ型で、2〜4人での使用に丁度いい大きさです。

都会的なグレーカラーと美しいフォルムは、フィールドでも注目されること間違いなし。

コンパクトにまとめられて、持ち手付きのキャリーバッグの中に別売りのポールとともに収納できるので、持ち運びも車や家での保管も便利です。

オネタープ

星型のタープ本体にフレームをセットした、新発想の画期的な「オネタープ」。

設営すると「弧」を描いたような優美なフォルムになります。

本体から伸びていくベルトにポールを差し込む構造なので、タープ屋根の下にポールが入り込まず、空間を最大限に使えるのも魅力。

4.6m×5mサイズなので、3～4人でゆったりと過ごせるでしょう。素材は、耐久性の高い格子状に織り込まれているリップストップを使用しているので、万が一破れても裂け目が広がりにくくなっています。

自分に合うTCタープを選んでキャンプをグレードアップしよう

キャンプは、テントだけでいいという意見もありますが、一度タープを設営すると、フィールドの中に作ったリビングでのんびり快適に過ごすひとときに病みつきになるものです。

タープは「屋根」や「壁」になるので、高機能なTCタープが一番！

今回ご紹介したさまざまなポイントをチェックしつつ、自分のキャンプスタイルや人数にぴったり合う製品を見つけて、いつものキャンプをよりグレードアップしてくださいね。